北方大陸で唯一の港町。
公都より南西に数日のところにある町であり、斜面に作られた町は入り口から町全体や港が一望できる。陸路と海路の交易の中心である市場には、異国の香辛料や新鮮な魚介類が取り揃えられている。アロス共和国への定期船が出ている。
町を出て右方向へと進んでいけば、二日ほどで古い遺跡に着くことが出来る。ただろくに調査もされていない為、それが古い町の跡なのか、それとも別の何かはまだ判明していない。
では、本編をどうぞ。
公都を旅出て数日。
勇者一行は都より南方に位置する港町のエステルに到着していた。
斜面に沿って町が形成されているだけあって、町の入り口からは漁港に幾つもの船舶が停泊しているのが見える。また吹き抜ける海風により運ばれる磯の香りが鼻腔を擽り、湿気を含んだ潮風が肌を撫でるように通り過ぎる。
「ん~! 着いたぁ!」
「お疲れ様、おかゆ」
町の入り口から入った辺りで、大きく伸びをするおかゆ。
ここまでの道中、幾度となく魔物に襲われる程度のアクシデントはあったものの特に大きなトラブルもなく無事にここまで来ることができた。寧ろ、おかゆという戦力が加わったことによりスムーズに事を運ぶことが出来た。言葉にすれば斥候が一人加わっただけだが、有能な彼女がもたらす恩恵は想像を遥かに上回るものだった。最初は彼女が仲間入りすることに少しばかり懐疑的だったミオも、今ではすっかり信頼を寄せるようになった。
「あのくく~ん、ボクぅ……疲れちゃったぁ」
そう言いながら、おかゆはデュラハンにしな垂れ掛かる。
言葉にこそしないが、まだ日も高いのに宿屋にてしっぽりしけこもうと言いたげな雰囲気を醸し出している。
実は旅の最中、デュラハンは幾度となくおかゆから誘惑を受けていたが、流石に仲間の目がある状況で手を出すほど彼もバカではないのでやんわりと断っていた。ただ彼女も諦めず、寧ろこちらを揶揄うようにアプローチを繰り返していたので、タイミングを見計らってはキスをしたり彼女の尻を揉みしだいたりして、おかゆのご機嫌を取っていた。
「こぉーら、おかゆ。休む前にやることが他にあるでしょ」
「え~……はーい」
ミオに窘められ、不服そうにしながらもおかゆは離れる。
後できちんと相手しないといけないな、と思いつつデュラハンは口を開く。
「それで、どうする? 船の確認は必要だと思うが」
勇者一行はこの街で船に乗り、海路を通じてアロス共和国を目指す予定だ。
大公のラインハルトが南下するための船を手配してくれているらしいが、実際のところどうなっているかは確認しなければならない。魔王討伐という目的を考えれば直ぐにでも出発したいところだが、帆船は好きなタイミングで出航できる訳ではない。風向きや潮の流れ、天候といった様々な要因が絡み合っているために即時行動が難しい。場合によっては数日、この港町に留まらざるを得ない可能性もあった。
「はい! 白上が立候補するであります!」
「……本音は?」
「船を見てみたいです」
「素直でよろしい。けど、一人だと間違える場合もあるから他に立候補する人は?」
「それならウチが付き添うよ」
この二人なら心配はないだろう。
後は残りの三人の行動を決めなければならない。
「ならボクはギルドの方に行って情報収集でもしてこようかな」
「小生は素材の査定と換金を」
「俺は……宿屋の部屋を確保してくるよ。用事を済ませた酒場に集合で」
「分かった。それじゃあ……二時間後に集合で」
互いに方針が決まったところで、全員が分かれて行動を開始する。
◆
「……さて」
勇者たちから離れ、一人となったデュラハンは町中を当てもなく歩く。
港町は公都と比べれば規模が小さく、人口も少ないが活気には満ち溢れている。北方大陸で唯一の港町だけあって様々な商品が取引されており、露店商が客寄せのために声を張り上げている姿がそこかしこで見受けられた。おそらくは漁港の方に足を向ければ新鮮な海の幸が並んでいるに違いなく、今日の夕飯は全員で舌鼓するのも悪くはない。
そんな風に考えていると。
(……付けられているな)
自分の後方、尾行してくる存在に気付いていた。
ただ向けられている感覚は敵意とは無縁な、寧ろ好意的なものであった。
この時点で、何となく尾行者の正体に予想がついたデュラハンは相手の視線から逃れるように目の前の角を曲がり身を潜める。そして彼を見失ったと思って駆け足で近づいてきた相手を、逃がすまいと物陰から手を伸ばして相手を掴めば――。
「きゃっ!」
首根っこを掴まれた女性は、驚きの声を上げる。
案の定というべきか、やはり尾行者はおかゆだった。
「もぉ、驚かさないでよぉ」
「何しているんだ、おかゆ?」
「ん~……あのく君を追いかけてきたの、って言ったら嬉しい?」
艶やかな笑みを浮かべるおかゆ。
分かり切っていることだが、念のために確認をする。
「一緒にいたバクニはどうしたんだ?」
「ちょっと忘れ物したから先に行って、って言ったら簡単に信じてくれたよ?」
「……悪い子だな」
「にゃ~」
楽しそうに語るおかゆに、呆れ交じりのため息を漏らす。
単純なところがあるバクニは彼女の言葉を微塵も疑うこともなく、素直に一人でギルドへと向かったのが容易に目に浮かぶ。
「ねぇ、そんなことより、良いでしょ?」
「……夜まで我慢できなかったのか?」
「ボク、ずぅぅっと我慢してたんだよ?」
甘えた声でねだるおかゆ。
そんな彼女に応えるように腰に手を回し、そのまま建物の裏手へと向かう。港町は公都と比べれば建物の数も少ないので日中に人目のない場所は殆どないが、ただ探せばない訳ではないので少しの間なら問題ないだろう。また物資の保管用に木箱も置かれているので、回り込まれない限りは見付かられない。
「んっ、ちゅ」
二人っきりになり、軽く唇を重ね合わせる。
最初は触れ合う程度のものだが、直ぐに舌を差し込み激しく絡め合わせる。
本当ならベッドのある部屋でじっくりと楽しみたいところだが、いつ人が来てもおかしくない場所なので手早く済ませなければならない。そのことを残念に思いながらデュラハンはおかゆの履いているショートパンツのボタンを片手で外し、そのままショーツの中へと上から差し込む。整えられた芝を越えた先、秘められた園へと触れれば指先に水気を感じる。
「ひゃ……♡」
指先を曲げて膣口から指を差し込めば、おかゆは甲高い嬌声を上げた。
そのまま指だけを動かし、クチュ、クチャッと音を立てながら膣内をかき混ぜる。下腹部からもたらされる快感の波に、おかゆは自身の指を噛んで必死に堪えていた。それに構わず、寧ろより声を出させようと指だけでなく腕自体を激しく動かしてグチャグチャと掻き回していく。
やがて――。
「んッ―――!!」
おかゆの身体が大きく痙攣し、ブシャァッと尿道から液体が排出される。噴水のように勢いよく吹き出る潮がデュラハンの手を濡らすだけに留まらず、石畳にも飛び散って幾つもの跡を作ったのが確認できる。
達するのと同時に脱力して倒れかけるおかゆを抱き寄せると、そのまま近くにあった木箱の上に座らせる。それからショーツごとショートパンツを脱がせ、両脚を持って大きく股を開かせれば煽情的な格好となる。露わになった彼女の秘所は愛液で濡れそぼり、ヒクついた秘裂は更なる快感を求めて雄を誘っていた。
その姿に興奮を覚えたデュラハンは己の肉棒を取り出し、愛撫によって十分に解されたそこに押し当てればズブズブと難なく入り込んでいく。
「ふぁぁ……♡」
ペニスが最奥まで届くと、おかゆは歓喜の声を漏らした。
まだ膣は肉棒のサイズに対して少しばかり窮屈であったが、それでも懸命に受け入れようと絡み付いてくる。
こうして身体を重ねるのは二回目となるが、その気持ちよさにデュラハンは思わずうめき声をあげる。少しでも気を抜いてしまえば、思わず射精しそうになるのを堪えながらゆっくりと腰を動かし始める。亀頭が抜ける寸前まで引き抜き、またぬぷぷぷと奥まで差し込んでいく。次第に速度を早めれば膣襞と擦れあう感触に加え、愛液と空気が混ざり合い粘性のある音が響き渡る。
「あっ♡ ふぁっ♡ んっ♡」
「こら、そんな声を出したら、誰かが様子を見に来るぞ」
抽送を繰り返す度に、おかゆは甘い吐息と共に喘ぎを漏らす。
そんな彼女に注意をしながらも動きは決して緩めず、パンパンッとお互いの肌と肌がぶつかり合う音を奏でながら腰を打ち付ける。
おかゆは両手で自分の口を覆い塞ぐも、しかし身体に与えられる快楽に耐え切れずに甘美な声を漏らし続けてしまう。
「ん、ぁ♡ にゃ♡」
彼女の可愛らしい喘ぎに合わせ、膣内もキュッと締まって絡みつく。
あまり時間をかけていられないと頭では理解できていても、本能はもっとこの瞬間を味わっていたいと相反する願いを抱いている。そんな思いとは裏腹に射精感は高まっていき、今にも爆発してしまいそうだった。ただ、ここで射精してはおかゆも満足しきれないと思ったデュラハンは、徐に彼女の両足を掴んでいた両手を離してそれを首へと向ける。
おかゆは口元を手で覆っている都合上、首に触れるまで気が付かなかった。
そして首へと添えた手で、キュッと締める。
一気に強くではなく、緩やかに絞め上げていき、呼吸を阻害していく。
「ん゛っ?!♡」
突然のことに驚くおかゆ。
言わずもがな、デュラハンは彼女の首の骨を折ろうとしている訳でも、窒息死させようとしている訳でもなかった。彼がしているのは頸動脈を緩やかに抑え、血流を制限して脳への酸素供給を遮ることによる意識低下だ。人は脳が酸欠状態に陥ると一種の幻覚症状と快楽物質の分泌が発生し、更に首を絞められることで無意識に身体に力が入ることで結果として膣の締め付けも増す。
「ん゛っ、あ゛♡ ……ッ♡」
おかゆは苦しみ悶えながらも抵抗せず、快感を享受していた。
ただ生物は脳への酸素供給が滞ると低酸素状態に陥り、短時間でも障害を残す恐れがあるので更にごく僅かな時間で切り上げなければならない。
故に、デュラハンは腰の動きを今までにない程に加速させた。
ピストンの衝撃にギシギシと軋んでいた木箱が、ミシミシと不穏な音を上げるほどのラストスパートに励む。
いよいよおかゆの意識があやふやになろうとした瞬間、遂に終わりを迎えた。
「―――――ッ!!!!」
最奥まで突き刺した肉棒の先端から、夥しい量の精液が放たれる。
それと同時に首に添えていた手を離したことにより、失った分の酸素を取り戻そうとするかのように彼女は荒く呼吸する。しかしその表情には苦しさから解放された喜びよりも、今までにない絶頂の余韻に恍惚な表情となっていた。
「ふぁ……♡」
「ふー、ふー……」
最後に一滴まで流し込んでから、萎えた逸物を膣内から引き抜く。
おかゆは焦点の定まらない瞳で虚空を眺めながら浅い呼吸を繰り返しており、まるで夢見心地のような気分となっている。ここが宿屋の部屋なら甘いピロトークに耽るのだが、いつ人が来るかも分からない場所ではそれも難しいので彼女に声を掛ける。
「ほら、おかゆ。起きろ」
「……ふぇ?」
頬を叩かれ、ハッと我に返るおかゆ。
それから二人は乱れた衣服を整え、更に軽く事後処理を済ませてから何食わぬ顔でその場を後にする。
っと、路地を出て数歩歩いたところで。
「あっ…」
ポツリと、おかゆがこぼす。
何かあったかと思い、デュラハンが彼女へ振り返れば。
ただ生物は脳への酸素供給が滞ると低酸素状態に陥り、短時間でも障害を残す恐れがあるので更にごく僅かな時間で切り上げなければならない。
故に、デュラハンは腰の動きを今までにない程に加速させた。
ピストンの衝撃にギシギシと軋んでいた木箱が、ミシミシと不穏な音を上げるほどのラストスパートに励む。
いよいよおかゆの意識があやふやになろうとした瞬間、遂に終わりを迎えた。
「―――――ッ!!!!」
最奥まで突き刺した肉棒の先端から、夥しい量の精液が放たれる。
それと同時に首に添えていた手を離したことにより、失った分の酸素を取り戻そうとするかのように彼女は荒く呼吸する。しかしその表情には苦しさから解放された喜びよりも、今までにない絶頂の余韻に恍惚な表情となっていた。
「ふぁ……♡」
「ふー、ふー……」
最後に一滴まで流し込んでから、萎えた逸物を膣内から引き抜く。
おかゆは焦点の定まらない瞳で虚空を眺めながら浅い呼吸を繰り返しており、まるで夢見心地のような気分となっている。ここが宿屋の部屋なら甘いピロトークに耽るのだが、いつ人が来るかも分からない場所ではそれも難しいので彼女に声を掛ける。
「ほら、おかゆ。起きろ」
「……ふぇ?」
頬を叩かれ、ハッと我に返るおかゆ。
それから二人は乱れた衣服を整え、更に軽く事後処理を済ませてから何食わぬ顔でその場を後にする。
っと、路地を出て数歩歩いたところで。
「あっ…」
ポツリと、おかゆがこぼす。
何かあったかと思い、デュラハンが彼女へ振り返れば。
「えへへ……少し、垂れてきちゃった」
誤魔化すように、はにかんだ。
◆
一時間後、酒場にて。
店内にはデュラハンを初め、船舶の確認をしたフブキとミオ、素材の査定と売却を済ませてきたバクニの四人が席についていた。
「いやぁ、初めて船を見たけど凄かったよ!」
「そうだね。ウチも本で読んだことはあったけど、実際に見るとまた違うね!」
どうやら女性陣は興奮が冷めぬ様子。
不安よりも楽しみが勝るのなら、何よりではあるが。
「それで、肝心な出航の時刻は?」
「明日の正午の予定だって」
「なら朝はゆっくり出来るな。バクニの方はどうだった?」
「前回ほど査定に出せる数は少なかった故、微々たるものであった」
「だろうな。まぁ、一先ずは路銀の心配をしなくていいからな」
「うむ。それにしても、猫又殿は遅いであるな?」
バクニの言う通り、おかゆの姿はまだない。
情報を仕入れにギルドに向かっている筈だが、もしかしたら何か問題があったのかもしれない。
「バクニ、査定していた時に何か異変はなかったのか?」
素材の査定もまた、ギルドの一角で行われている。
何か問題が発生していれば、彼とて気が付くか目にしている筈だが。
「む? ……言われてみれば、何やら騒がしかったような?」
「それ、明らかに何かあった奴じゃん!」
「どうする? 探しに行く?」
「いや――」
もう少し待とう、そう発言しようとした矢先。
バンッと大きな音を立てながら店内に駆け込んできたのは、おかゆであった。彼女はキョロキョロと店内を見回し、彼らに気付くと急ぎ足でテーブルまで近づいてきて口を開いた。
「た、大変だよみんな!」
「どうしたんだ? ドラゴンでも出たか?」
そう茶化すデュラハンに、おかゆは真面目な表情で返す。
「そんなんじゃないよ! ほら、大公様が勇者を自称する輩がいるって話してたでしょ?」
「ああ、言ってたな。なんだ、悪さでもしてたのか?」
「その人たちが、夜叉兵団のいる遺跡に向かっちゃったんだって!!」
まさかの発言に、全員が動きを止める。
「……念のために聞くが、物見遊山でか?」
「ううん。自分たちが夜叉なんて蹴散らしてやる、って息巻いていたって話だよ」
考える限り、最悪な状態である。
デュラハンの私見だが、この北方大陸でまともに夜叉と渡り合える人間がいるとしたら英雄ラインハルトただ一人だけだ。その自称勇者の実力がどんなものかは知らないが、先ず間違いなく返り討ちに遭うのが関の山だろう。ただ、問題になるのは勇者の選択する行動だ。
「ど、どどどどうしよう!? 下手に刺激したら、怒った夜叉兵団が攻めてきちゃうかも!?」
「小生としては、手合わせが出来るなら願ったり叶ったりではあるが」
「でも攻めてきたら無関係な人たちにまで被害が及ぶ可能性があるんだよ!?」
「むっ、それは小生としても望まぬことである」
「急いで止めに行かないと!!」
「待つんだ、勇者フブキ」
立ち上がろうとするフブキを、デュラハンが制する。
どうして止めるんだと言いたげに、全員の視線が彼に向けられる。
「おかゆさん、その遺跡とやらまではどれくらい掛かるか聞いたか?」
「えっ、えーっと……馬を使うなら、飛ばして三時間くらい掛かるって」
「因みにそいつらが出発したのは?」
「今日の朝方だって。多分、明日の朝には遺跡に到着していると思うって話だよ」
「今から出たところで、夜間ではその偽勇者たちが何処にいるのか見つけるのも難しいだろう。かといって日の出と共に馬に乗って出たとして、下手をしたら船が出航する前に戻ってこれないだろう。一度逃してしまえば、ここに数日間は足止めを食らう可能性もある。勇者一行の目的は魔王を討伐すること……言ってしまえば、多少の犠牲は止む無しと判断することも出来る」
淡々としたデュラハンの説明に、全員が黙り込む。
彼が発言した内容は非常ととれるものかもしれないが、正しい判断ともいえた。
人はどれだけ理想を掲げたところで、現実にそれを完璧な状態で叶えることは殆ど不可能であろう。
為政者が民の幸福を願い尽力したところで、取り零してしまう人々が少なからず存在する。更に言えば他国や賊といった類の侵略を受ければ奪われてしまう平和な生活もあり、守るために戦えば敵味方問わず犠牲も必ず出てしまう。故に為政者は時として、大と小を天秤に掛け大を生かすため小を遠慮なく見捨てる――取捨選択という名の判断を迫られることは珍しくない。
ましてや勇者は一個人……救える人数や範囲など悲しい程に限られている。
理想だけでは何も救えない――それを理解しているからこそ、フブキは俯き、拳を強く握り締める。
「……分かっています。あのくさんの考えていることも……正しいと思います」
ゆっくりと、言葉を紡ぐ。
その様子を見て、デュラハンは更に続けた。
「ただ、これは俺個人の意見であって、それをフブキさんに強制するつもりはないんだ。ただ、思い付きで行動するのではなく、よく考えたうえで決めてほしい。それがどんな決断であっても、仲間を責めるなんて真似はしないし、仲間として俺は尽力することは約束する」
「……わたしは――」
暫くの間のあと。
フブキは顔を上げて、宣言する。
「私は……勇者です。全ての人を救うなんて夢物語かもしれないけど……まだ間に合うのなら、手を伸ばしたいと思っています。それが例え自己満足な偽善と言われようとも」
「フブキ」
「フブキ殿」
「そうか……なら決まりだな」
ミオとおかゆは安堵したように微笑みを見せ、バクニも同意するように頷く。
かつてない強敵との戦いに恐怖し、心が折れてしまいそうになるかもしれないが、この勇者なら大丈夫だろう。
ただ、デュラハンとして気がかりなのは、いずれ人類を裏切って魔王側に与するとは到底思えなかった。
(魔王様は一体、何をご存じなのだろうか……)
一抹の不安を覚えながら、彼は仲間との作戦会議に加わっていく。
作者です。
実は前回でストックが尽きてしまったため、今回から主の脳内にある物語という名のプロットを文字に書きだすようになりました。おかげで書き終えたのは今朝、仕事に行く前に仕上げております。なので誤字脱字があるかもしれませんが、ご容赦ください。
またいつもアンケートにご協力いただき、ありがとうございます。
質問枠については、一応賛成多数となりましたので設置いたします。詳細についても後日、記載いたしますので気になる点がございましたら、そちらまでお願いします。
クリック? クラック! また今度。
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