二十年ほど前に起こった内乱・紛争。
事の発端は最も軍事力の強かった帝国の皇帝が「獣人は人にあらず」と差別的な演説を行い、それに追従する形で公国の大公もまた獣人に対する圧政を開始。両領土では獣人は奴隷のような扱いを受けるようになり、これに反発した一部の獣人が貴族の一人を殺めたことにより武力衝突へと発展していく。
獣人は身体能力という点において人間より優れていたが、二国側は共同開発した兵器を持ち出したことにより獣人側は劣勢を強いられていく。
そんな中、後に英雄として大公の座にまで上り詰めた人間が同じ志を持つ仲間と共に立ち上がり、「人は神にあらず。獣人の生きる権利を奪うことは何人にも許されはしない」と訴えて各地を飛び回っていった。その結果、情勢を見守っていた王国と共和国の協力もあり、遂には戦争を終結させることに成功する。
現代でも一部の者は獣人を見下すことはあるが、あの変の後、少なくとも表面上は差別的政策をとってはいなくなった。
※簡単にまとめようとしたのに、思ったより長くなってしまった。
では、本編をどうぞ。
「き、気安く触ろうとしてんじゃねぇ!」
デュラハンが寝転ぶころねへと手を伸ばせば、これに彼女は牙を剥きだしにして吠える。しかし幾ら怒鳴ったところで拘束された身では怖くも何ともない。故にデュラハンも何処吹く風といった様子で、ころねの大事な場所を隠す下着の触れる。シンプルなデザインの下着の上を滑らせ、股布部分に触れれば微かにだが指先が湿る。思わずころねの顔を見れば、彼女もそれを理解しているのか羞恥心から耳を逆立てる。
「なんだ、濡れてるじゃないか」
「は、はぁっ!? そ、そんな訳ないじゃん!」
「自分でも分かってるだろ。ほら」
「ちょっ……」
下着越しに、敏感な部分を強く押し込む。
先ほどよりも僅かに多い量の蜜が滲み出てきて、布地を通り越して指の腹を湿らせる。それを分からせるように指をトントンとさせれば、クチャクチャと水音が嫌でも彼女が興奮していたことを証明する。
「これでも、まだ濡れてないと?」
「そ、それは……あ、汗! 汗が出ただけ!」
「汗ね……」
無理な言い訳である。
ただ、頑なに認めないと言った所でデュラハンの行動は決まっている。
「じゃあ、こんなことをしても平気な訳だ」
ころねの下着を掴むと、横へとずらす。
露わになった花園は薄っすらと生えた陰毛に囲われ、その中央にある割れ目はピッタリと閉ざされていて何人の侵入を許さないと物語っているようであった。だが、その入り口は愛液で濡れているのが灯りに照らされてハッキリと見えてしまっている。
そこへ人差し指を当て、ゆっくりと中へと侵入させる。
「んっ」
ころねの口から声が漏れる。
それを誤魔化すように必死に平静を装う彼女を尻目に、何も気付かなかったように振舞いながらデュラハンは指を動かす。経験数が少ないからか、それとも武闘家として鍛えているからか、ころねの中は指一本ですら窮屈に感じる程に狭く、異物を追い出そうとするかのようにギュウギュウと締め付けてくる。
これではまともに挿入も出来ないと考え、兎に角これを解さねばと決める。
一度指を抜き、人差し指で小陰唇の間をなぞるように触れていく。強い刺激を与えるのではなく、こそばゆいと感じる程度の力加減で焦らすように何度も往復させる。合わせて反対の手で太ももの内側を撫でたり付け根の方を摩る。その感覚にころねは身動ぎして逃れようと試みるが、勿論それは叶うことなく、ただただデュラハンに責められているだけだった。
だが、それも徐々に感じ始めてきたようで、甘い吐息が漏れる。
「んっ……ふっ、んっ」
小さく鼻を鳴らし、身体を捩らせようとする。
それでも声だけは意地でも出すまいと、歯を食いしばりながら耐える。
そんな彼女の姿に嗜虐心を掻き立てられたデュラハンは、不意に秘芽を指先で軽く弾いた。
「ひゃんっ!」
「ここ、弱いんだな」
「っ!」
ぷいっ、ところねは顔をそむける。
その頬が赤らんでいるのは見て取れるが、あえて指摘するようなことはせず、つくろえないほどに乱れさせようとデュラハンは決意する。先ほどよりも愛液で濡れた秘所に指を一本、続けて二本と挿入していく。ゆっくりと膣の奥へと指を入れていき、やがて指の付け根まで入れば、今度は指の腹を上に当てるようにして膣口まで戻していく。Gスポットを探るように指を曲げながら、膣内を広げるように動かす。
そうして探っていくと指先に当たる何かが見つかり、そこを強めに刺激する。
「あっ♡」
ころねの口から、艶やかな声が漏れる。
そこが彼女の弱いところと分かり、デュラハンは重点的かつ激しくそこを責め立てる。強めると云っても繊細な内部を傷付けるような真似はせず、あくまで優しく愛撫を続けていけば最初はピチャピチャ程度だった水音が徐々に粘りを帯びていき、ジュプジュプと大きな音が響く。
「ふっ、んんっ……あっ♡」
「もう我慢できなくなって来たんじゃないか?」
「そ、そんなわけない。こぉねは、あっ……ぜんっぜん気持ちよく、なんかっ」
強がるころねだが、その声はどんどん甘くなっていく。
やがて限界が近付いてきたのか彼女の腰が浮いてきたのを見て、デュラハンは敢えて膣の浅いところを緩やかに刺激する。激しさは鳴りを潜め、焦らすようにねちっこく弄っていけば彼女の身体に蓄積された熱は発散されず、胎の奥で燻る炎はどんどん燃え盛る。
「ふぅ、ふぅ……」
ころねの呼吸が乱れる。
本人は気が付いていないかもしれないが、目は若干血走り、口の端からは涎が垂れている。
「どうした、イキたいのか?」
「っ! ばっ、馬鹿にすんじゃねぇ!」
「そうか、そうか……じゃあ絶頂け」
不意をつくように、膣内を激しく掻き混ぜる。
Gスポットも指先で執拗に抉られ、彼女の身体が弓なりに反る。
「お゛ぉ゛ぉ゛っ!?」
「我慢は身体によくないぞ」
「が、我慢なんてぇ! んひぃっ♡」
否定しようとするが、口を開けば嬌声が漏れてしまう。
それでも何とか堪えようとする彼女の表情には焦りが見え始め、しかし彼女はそれを誤魔化すように必死に取り繕おうとしていた。そんなころねを嘲笑うように、デュラハンは肉豆の根元を摘まんで強く引っ張り――それが決定打となった。
「い゛ぐぅうぅっっっ!!♡♡♡」
「おっと!」
大声で絶頂宣言をしながら、ころねの腰が浮き上がる。
プシャアァッと音が聞こえる程に盛大に潮が噴き出し、飛び散った液体が床に敷かれた布団や更には畳にまで染みを作る。そのことに後で処理しないと、と思いながらデュラハンはころねの拘束を外していく。
絶頂から全身が脱力した状態にあるころねは自身の手足を縛る縄が解かれ、更にはショートパンツや下着までも脱がされているのに気付かずにいた。やがて彼女が気が付いた時には既に、デュラハンが肉棒の先端を自身の秘所に押し当てていた。いや、既に亀頭は半分ほどめり込んでいた。
「ま、待って――」
ズンッ、と肉棒が体内に突き刺さる。
亀頭部分で膣内を押し広げ、カリの部分は膣壁を削るように引っ掛けながら奥に進み、竿は柔肉に埋没していく。
「かはっ♡」
その衝撃に、ころねの身体が跳ねる。
一度の絶頂と膣の解し、それから初めての経験でなかったことから痛みはなかったが、股間から脳天にかけて突き抜けるような衝撃はあった。そんな腰が砕けてしまったかのような感覚は、これまで一度とて体験したことのないものに彼女の思考は乱れていた。
(なにこれなにこれなにこれ!?)
圧迫感はあれど、痛みはない。
ただ、胎の中で圧倒的な存在感を示す肉棒は、まるで熱された鉄の棒のようであった。
「はぁ、はぁ、はぁ……♡」
ころねの息遣いが激しくなる。
彼女の女としての本能が云っている――これはマズい。
まだ挿入しただけだが、これを味わってしまえば自分は後戻りできなくなると。
「そろそろ動くからな」
そう言いながら、デュラハンはゆっくりと抽送を開始する。
最初は一定のリズムで浅く、小刻みに腰を前後させ、その度にパチュパチュッと水音が響き渡る。
「んっ、ふっ……くっ♡」
ころねは必死に快楽に耐える。
解放された自分の手で口を覆って出ないようにするが、それでも堪えきれず喘ぎ声が漏れ出てしまう。
そうしている間にも腰の動きはどんどん早まり、やがてパンッ、パンッ、と肌同士がぶつかる音が聞こえてくる。その音が大きくなるにつれてころねの口を覆う手にどれだけ力を込めていても、嬌声は少しずつ大きくなっていく。
「ふっ、んんっ! あっ♡ やっ…」
「ほらほら、堪えないと声がおかゆに聞こえるぞ」
「っ、うるさい! あん♡ お、お前が…んぅっ、はっ、動く、から!」
涙目で睨むが、全くもって効果はない。
むしろ頬を紅潮させてるのもあり、余計にデュラハンの興奮を掻き立てていた。
デュラハンはころねの両膝裏を掴むと前へと持ち上げてまんぐり返しの姿勢を取らせると、覆い被さるように上から腰を落としていく。そうすれば更に深くまで肉棒が刺さり、子宮口に亀頭が到達してしまう。体勢が変わったことで肉棒の当たり方も変わり、弱点であるGスポットを更に強く抉られてしまう。
「おっ、お゛ぉっ♡」
ころねは今まで聞いたことのないような声で喘ぐ。
姿勢を考えれば息苦しいはずだが、そんなこと考えられない程に彼女の顔はすっかり蕩けてしまっていた。
そんな彼女の痴態を眺めながら、ドスドスッと子宮口を殴り続ける。
「あ゛ぁっ! やっ、あ゛ぁっ♡」
短い感覚で喘ぐころねは、既に限界が近付いていた。
そんな様子にデュラハンは更にペースを上げていき、杭打ち機のようなストロークで子宮を突かれ続ける彼女は涙で顔をぐちゃぐちゃにしていた。もう喘ぐことしかできず、思考をまともにすることができなくなっていたころねの子宮を、デュラハンは思いっきり穿つ。
「ふぅ゛ぅ゛ぅ゛っっっっ!!♡♡」
「ぐっ、射精るっ!!」
絶頂と同時に、ドビュルルッと精液が子宮口に叩きつけられる。
上向きにさせられた子宮はあっという間に彼の子種で満たされていくが、追撃するかのように二発、三発と射精が続いて行けばころねの腹はまるで妊婦の如く膨らんでしまっていた。そうして満足したところでゆっくりと肉棒を引き抜き、彼女の上から退けば、解放された両脚はバタンッと音を立てながら布団の上に落ちる。
「あ゛ぁ……」
焦点の合わない瞳を宙に向けたまま、ころねは荒い呼吸を繰り返している。
それと正反対に賢者モードに突入したデュラハンは一仕事終えたと云わんばかりに汗を拭っていると、急に脱力していた肉棒が生暖かい感触に包まれる。
「うっ、何が……って、おかゆ?」
いつの間に回復したのか、おかゆが肉棒に舌を這わせていた。
ころねの愛液と精液でベチョベチョになっていた肉棒を、まるでキャンディを舐めるかのように丁寧にしゃぶる。
「お、起きてたのか」
「んっ、ぢゅる……少し前からね。でも流石はあのく君、ボクが見込んだだけのことはあるよ。まさかあのころさんが一発でノックダウンさせるなんて」
「の、ノックダウンされてない」
呼吸がまだ少し荒いながら、ころねは即座に反論する。
短時間での二回の絶頂と膣内射精を経験したというのに、意識を失っていないのは流石と言った所か。
「今度はボクが可愛がってもらう番だから、負けたころさんは大人しくしててね?」
「―――え゛?」
「あのく君、出来るよね?」
「……ご要望とあらば」
「そうこなくっちゃ♪」
そこから、おかゆとの二回戦が始まる。
そこへ最初は嫌だと言っていたころねが、生来の負けず嫌いを発揮して加わり三つ巴の大混戦へと発展する。
◆
「あっ♡ いいよ、あのく君! もっと、激しくして!」
「ほら、これが良いのか!?」
「お゛お゛っ! もっと突いて!!」
「むぅ~……えいっ!!」
「きゃっ! こ、ころさん! そんな、おっぱい鷲掴みにしちゃだめぇ♡」
「おかゆ、こうされるの好きでしょ」
「あぁんっ♡ 前と後ろから、そんなに激しくされたら――」
「いけ、いっちゃえ!」
「イグぅ゛ぅ゛うっっっ♡♡♡」
◆
「ふんっ、ふんっ! どうだ、参ったか!」
「ころさんったら、覆いかぶさった上で自分からそんなに腰振って……そんなにあのく君のおチンポが気に入ったの?」
「ちっ、違う! これは……やられっぱなしは嫌だから! そう! どっちが上か思い知らせてるだけ!」
「なら負けられないな」
「う゛ぉっ♡ だ、誰が動いていいって、あんっ♡」
「勝負なんだろ? ほら、さっきの威勢はどうした?」
「あは♡ ころさん、すっごくいやらしい顔してるよ?」
「やっ! あんっ、み、見ないでおかゆ」
「あのく君、ころさんだけじゃなく、ボクの相手もして♪」
「んぶっ! おい、人の顔の上に急に腰を下ろすんじゃない」
「ほらほら、腰の動きが止まっちゃってるよ。ボクのここも舐めながら一緒に気持ちよくして?」
◆
「―――んがっ」
心地よい眠りについていたデュラハンは、耳障りな音に目が覚める。
何事かと身体を起こそうとした彼は、自身の身体が両側から抱き着く何者かに動きを抑えられていることに気が付く。
「んにゃ……」
右を見れば、脇腹にしがみ付くように眠るおかゆの姿があった。
「すぅ……」
左を見れば、抱き着き人形のように腕にしがみ付くころねがいた。
言わずもがな二人とも衣服の類は何も身に着けてはおらず、全裸の状態でそれぞれデュラハンにくっついている。幸いにも室内はそんな状態でも肌寒くはないので体調を崩す心配はないが、これでは直ぐに動けそうにはなかった。
「あ~……あれから何回したっけか?」
ぼんやりと天井を見上げる。
正確な回数は覚えてないが、合わせて軽く十回以上は内と外に精液を吐き出したはずだ。普通なら腹上死してるところだなと、他人事のように考える。
「てか今何時……あ?」
そんなことを考えながら周囲に意識を向けた所で、それに気が付く。
何処からか何かをガンガンと叩いている音が聞こえており、どうやらそれが眠っていた自分を叩き起こしたものアレのようだ。
『あのくさん! バクニさん! 聞こえないんですか!? 起きてください! 大変なんです!!』
聞き取りづらいが、それはフブキの声だった。
状況はよく分からないが、どうにもフブキが部屋の戸を何度も叩いているようだ。ただ何か問題でも発生したのか随分と焦っていることは、話を聞かずとも何となく察せられた。
「ちょっと待ってくれ! 直ぐに行くから!」
そう返事をしつつ、二人の拘束から抜け出る。
そのまま玄関の方に向かおうとして、流石に全裸は拙いので部屋に備え付きの薄い館内着で身体を覆いながら戸を開ける。
「あのくさん! 良かった、ご無事なんですね!?」
そこには蒼褪めた表情のフブキがいた。
廊下には彼女の姿しかないが、何やら相当慌てているようだ。
「どうしたんだ、こんなに朝早くから」
「それが大変なんです! ミオが! ミオが部屋からいなくなっちゃったんです!!」
「……マジか」
思わぬ緊急事態の知らせに、流石のデュラハンも驚く。
とそこへ、騒ぎに目を覚ましたのか部屋の奥からおかゆが顔を覗かせる。
「あのくくーん、どうかしたのー?」
「………えっ、おかゆさん?」
「あれぇ、フブキちゃんだ。おはよー」
「お、おはようございます」
唖然としながらも、挨拶を返すのは流石は姫様と言ったところか。
困惑するフブキを尻目に、デュラハンはおかゆの方を見やる。
「どうにも拙い状況になった。おかゆ、バクニは何処の部屋にいるんだ?」
「バクニ君なら、一つ挟んだ隣の部屋だけど? どうしたの?」
「ミオさんが行方不明になったらしい」
「えっ! 大変じゃん! 直ぐに探しに行かないと――!」
おかゆは部屋を飛び出そうとし、その首根っこをデュラハンが掴む。
その拍子にぶるんっ、と豊満な乳房が揺れる。
「待て待て。服も着ずに出ようとするんじゃない」
「えっ……あっ、そうでした。これは失礼しました」
たはは、と苦笑いしながらおかゆはそそくさと方向転換する。
そんな彼女の背中に向け、デュラハンは声を掛ける。
「それと体中カピカピだから風呂に入ってこい。バクニの方はこっちで確認するから」
「はーい」
「あっ、ころねも一緒に連れて行ってやれ」
「わっかりましたー!」
ビシッと敬礼し、おかゆは部屋の中に入っていく。
慌ただしい奴だと肩をすくめながら、デュラハンはフブキへと視線を向ける。
「………」
「と言う訳で、こっちも支度をするから少し待っててくれ」
「……あっ、はい。分かりました」
何処か上の空ながら、フブキは返事をする。
彼女の様子に内心首を傾げながらも、デュラハンは部屋の戸を閉める。
と言う訳で、今回は少し短めのお話となりました。
本当は一万字を超える予定で考えていたんですが、他のことをしていたら時間が足りなくなってしまったので切りのよいところで止めました。
何してたんだ、と聞かれると次回作(?)で使う予定のマップをエクセルで「ああでもない」「こうでもない」と言いながら作成していたら気付いたら執筆時間がなくなってました。
次からは気を付けます。
因みに脱出マップ系です。
クリック? クラック! また今度。
フレアの立ち絵が適してる?(あるいは好み?)
-
Aの画像
-
Bの画像