帝国で開発された高圧蒸気射砲。
本体の筒、あるいは接続されたタンクに充填された高圧蒸気を推進力として、その勢いで先端部から重圧な鉛の弾を叩き出す中距離兵器。対象との距離が離れると命中精度はかなり落ちるが、射程圏内であれば危険度Ⅲ程度の魔物であれば一撃で仕留めることも容易である。一発撃つごとに蒸気の再充填が必要となるので連射が難しいが、何よりも蒸気動力鎧甲「マキナ」がなければ反動の強さから生身では先ず扱うことのできない代物。
・暗殺者あくあ
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・暗殺者あくあ(フードなし)
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では、本編をどうぞ。
「……ん」
ふっと、意識が戻る。
重たい瞼を持ち上げれば、目に写ったのは汚れ一つない白一面の天井だった。
「……ここは、どこだ?」
ゆっくりと起き上がり、デュラハンは周囲を見回す。
そこは今まで見たこともないほど白く、まるで清潔という言葉が具現化したような汚れ一つない空間が広がっていた。広さとしては四十九㎡といったところか、室内にはガラスで囲われて中が丸見えになっている小部屋が一つ、それから出入り口と思しき扉が一つのみ。後は家具として今まさに自分たちが座っているキングサイズのベッドと、小さなキャビネットが一つ鎮座されているだけ。
「地下、か……?」
ふと横を見ると、フレアとノエルが眠っていた。
二人とも意識はない様子だが、見た限り目立った外傷などはない。
彼女らを起こす前に少し室内を探索してみようとベッドから降りて、先ず向かったのは扉に手を掛ける。材質的に木製ではなさそうなのを確認しつつ開け放とうとするが、鍵が掛かっているのか開く気配はない。ならばと次はガラス張りの小部屋を覗けば、どうやらこちらは浴室になっているようだ。外観から分かる範囲では、浴槽と洗い場が一体となった空間のようだ。
一通り見終わったところで、今度は二人を揺り動かして意識を戻す。
「んー、なぁに……」
「ふぁぁ……まだ眠いよ」
まだ寝ぼけ眼の二人を起こし、デュラハンは現状を伝える。
二人も閉じ込められていることを知らされ、確認するために自分たちでも同じように室内を調べる。
「うん、確かに閉じ込められてるね」
「扉の方も、力尽くじゃ開けられなかったよ」
「俺たちは落とし穴に嵌まったのは間違いないよな?」
「うん、それで合ってるよ」
天井を見上げても、落ちてきたであろう穴はない。
自分たちが落ちた後に閉まったのか、それとも別室からここまで運ばれたのか。
だとしたら、何のために?
「あれ、そこにある羊皮紙はなに?」
フレアが、何かに気が付く。
彼女が指差した方向を見れば、ベッドの枕元に一枚の羊皮紙が置かれているのに今更気が付く。
デュラハンが手に取ってみるが、そこに書かれていたのは何処か見覚えのある、けれども読めない文字が記されていた。
「フレア、これはまた古代エルフ語じゃないか?」
「んー、どれどれ………」
渡された羊皮紙を、フレアはまじまじと見つめる。
暫くして内容を読み終えた彼女は言葉を発さず、何とも言えない表情で天井を見上げる。
「どうした? 何が書いてあったんだ?」
「あー、えーっと……簡潔に言うと、ここは『SEXしないと出られない部屋』みたい」
「…………は?」
フレアの言葉が、一瞬理解できなかった。
彼女も少し戸惑いながらも、羊皮紙に書かれていた内容を詳細に語る。
「この部屋から出るために男女の交わりを行う必要で、疑似的な道具での代用や一人での行為は認めないって」
「……一回したら、いいのか?」
「クリアラインの回数は、男女合わせて五十回だって」
「いや、普通に男は枯れるぞ」
単純計算、一人当たり二十五回といったところか。
今回は三人いるので一人にかかる負担も減りはするが、それでも普通の男であれば部屋を出れる頃には精魂尽き果ててしまっているだろう。いや、男女の相性次第では何日要するかも分からない。
「そこのキャビネットに増強剤が入ってるから必要なら飲めばいいって」
「いつのか分からん怪しいのを、飲むなんて誰もしないだろう」
「多分、エルフの神秘の魔法で保護されてるっぽいから大丈夫じゃないかな。それと部屋に掛けられた保護の効果で、扉が解放されるまで飢えや渇きも満たされるってある。あっ、でも汚れはどうしようもないから、そこの小部屋を使って身体を綺麗にしてくれって」
「そんな悠長なことを言っている時間はないんだが」
「あっ、それから部屋自体の時間の流れも変わっているみたいで、たとえここに一か月閉じ込められたとしても、外では一週間も経っていないみたい」
「何でそこまで手が込んでるんだよ」
「さぁ? とりあえず、そういうことらしいよ」
「えぇ……ちょっと待ってよ」
内容を聞いたノエルが、嫌そうな表情になる。
既に肉体関係のあるフレアは兎も角、普通なら出会って間もない相手とそういうことをしろと言われても嫌だと思うのはごく当たり前のことだ。
「一先ず、あたしがダーリンとするから、ノエルは何もしなくていいよ」
「いや、何も良くないよ!? 恥ずかしいよ!」
「本当なら別の部屋に避難してもらうのが良いけど……あっ、なら浴室とかどう?」
一先ずの退避場所として、フレアはそう提案する。
完全な防音とはいかないまでも、同じ部屋に居るよりはマシなのは確かだろう。
ただノエルからすれば他に脱出方法はないのか模索する前から、フレアが乗り気なのが理解できなかった。
「みんなも待ってくれてるだろうし、早くしよ♪」
待ちきれない、といった様子でフレアはデュラハンに抱き着く。
まさか未だ自分がここにいるのにおっ始めようとしている友人に、ノエルはぎょっとする。
「わ~っ!! ちょっと待って!!」
ノエルは慌てて浴室へと移動する。
バタンッと扉を閉じた所でガラス張りになっているのに気が付き、急いで浴槽へと駆け寄る。中に湯が張られていないのを確認してから、中に飛び込んで物理的に見えないようにする。ただそれでも声は聞こえてしまうので、嫌でも耳に入ってしまう状況に必死に聞こえないふりをしながら終わるのを待つ。
◆
「んちゅっ、むぢゅ」
デュラハンとフレアは接吻を交わす。
まるで久しぶりに再会できた最愛の人との逢瀬を喜ぶように激しく、貪るように互いの舌を絡める。
「ぷはっ……ごめんね、いきなりで」
「いや、求められて嫌がる男はいないさ」
唾液の糸を垂らしながら顔を離し、フレアは謝罪の言葉を述べる。
それに対し、デュラハンは首を横に振って答える。
「前は俺から無理やり気味だったが、今回は乗り気なんだな」
「レイプに近かったって自覚はあったんだ……ま、まぁ、その……き、気持ちよかったし」
前回のことを思い出したのか、頬を赤らめながらフレアも頷く。
その様子にデュラハンのやる気も高まり、彼女の腰に回していた手を臀部に向けて下げ、そのまま柔らかな尻肉を軽くつかむ。
「あんっ! もう、気が早いよ~」
不意打ちに可愛らしい声を出すが、拒むような素振りは見せない。
軽い接吻を繰り返しながら、柔らかくも張りのある桃尻の感触を両手で楽しむ。乳房とはまた違った柔らかさを堪能していけば、徐々に硬くなり始めた肉棒が存在を示すかのようにフレアの下腹部を突き上げる。
「こっちも、もうこんなになってる」
ズボンの上から膨らんだ肉棒を撫で、愛おしそうに目を細める。
何度か手を往復させたのち、手をウェストからズボンの内側へと滑り込ませて直接触れる。手の内にある肉棒の熱く、それでいて硬い感触を味わいながら軽く上下に扱いていく。股間からの刺激に負けじと、デュラハンも尻を揉む動きをより大胆なものに変えていく。そうして暫くは互いに愛撫を楽しんでいたが、先に我慢できなくなったのはフレアだった。
「ねぇ、舐めてもいい?」
「っ……ああ、いいぞ」
フレアの要望に、デュラハンは手を止める。
それに合わせて彼女もまた手を引っ込め、代わりにズボンに手をかけると躊躇なく引き摺り下ろす。ぶるんっという音が聞こえそうな程に勢いよく跳ね上がった男根が、ビキビキと血管が浮かび上がるほどに勃起している。
「あはっ、いっぱい元気になってる♡」
元気一杯なそれを前に、フレアは嬉しそうに笑みを浮かべる。
そのまま両手を床につけて四つん這いの姿勢をとると、男根へと顔を近づけていく。そうして顔に触れるギリギリのところで止まると大きく息を吸い込み、肺一杯に本能を刺激する雄の匂いを堪能する。
「すぅ……はぁ……やっぱりいい匂い。いただきまーす」
あぁんっ、と大きく口を開けると、そのままぱくりと咥え込む。
そうして一気に喉奥に届くまで呑み込む。
「んぐッ、んっ♡」
「っ……!」
突然の快感に、思わず声が出そうになる。
反射的に腰が引けそうになるが、何とか堪えてフレアの口淫を受け入れる。
「ん゛っ♡ んぶっ、ん゛んッ♡ んぷっ♡」
じゅぷっ、ぐぽっ、という激しい水音と共に頭を上下させ、舌を絡めていく。
口全体を使い、一心不乱に奉仕する様は普段の明るく快活な姿からは想像できないほどに妖艶だった。
早く精液が吐き出せ、と言わんばかりに貪欲に肉棒にしゃぶりつく。
「んっ♡ んん゛ッ! んぐッ♡ んんっ♡ んぐぅ゛っ!♡」
「--出るっ!!」
あまりの激しさに、デュラハンも耐え切れなかった。
フレアの頭をつかみ、腰を奥まで押し込んだところでため込んでいた精液を一気に吐き出す。
「ん゛ん゛っ!?」
いきなり喉奥を突かれたことに驚き、大きく目を見開く。
しかし抗議するよりも早く口の中に広がるのは粘っこくて、生暖かい液体の感触。どろりとしたそれは飲み込みにくく喉にへばり付くようで、鼻を通って抜けていく独特の香りも相まって嘔吐感を覚える。だが、それを上回るのは圧倒的な高揚感であった。
「ん゛っ♡ ごくっごくっ♡」
吐き出す選択肢などなく、送り込まれてくる粘液を少しずつ喉奥に流し込んでいく。
そうして最後の一滴まで飲み干すと、尿道に残ったものも残らず吸いきってから口を離す。
「んー、ごちそうさま♡」
舌先でぺろりと唇を舐めた後、満足げに微笑む。
満腹になった猫のような表情で、先ほどよりもさらに艶っぽい雰囲気を醸し出す。
「随分と積極的になったな」
「誰のせいで、こうなったのかな?」
口元についた汚れを拭いつつ、悪戯っぽく答える。
それから立ち上がると、フレアは身に着けていた革製のコルセットやアームガード、ショートブーツといった装備を外していく。続けて白いワンピースの裾をつかんで一気にまくり上げて抜き去れば、その下からは健康的な小麦色の身体と、身につけられたピンク色の少し扇情的な下着であった。薄布地の表面積の少ないブラジャーと、腰周りと秘部以外が紐状になったセクシーなTバックだ。
「うふふ、どう? 似合ってる?」
「ああ、凄くそそられる」
自分の下着姿を見て興奮している彼の様子に、フレアはますます機嫌が良くなる。
「ねぇ、ダーリン。ブラのホックを、外してくれないかな?」
「わかった」
背を向け、麦穂のような温かみのある金髪の隙間から覗く背中越しに誘うように問いかける。
言われるままに、デュラハンは背中にあるブラジャーのホックを指先でつまんで外す。
肩紐をするっと滑らせれば支えを失ったブラはすとんっと地面に落ち、それと同時にぷるんっとたわわに実った乳房が露になる。後ろから手を伸ばして指先で触れれば、まるで水風船のような弾力をもって指を押し返してくる。既に硬くなり始めている乳首と、谷間から立ち上るどこか甘い香りが雄としての本能を刺激する。
「それにしても、凄いな」
「んっ♡ な、何のこと?」
「いや、この胸」
ムニムニと自由に揉みしだきながら、感慨深そうにデュラハンは口を開く。
自慢ではないが、これまで幾人もの美女美少女と肉体関係を結んできたが、これだけ見事に育った乳房を持つ者は彼女だけだった。ここまで来るともはや爆乳の枠に収まるものではなく、超乳と呼ぶに相応しいサイズだ。しかもただ大きいだけではなく支えがなくとも形が崩れることはなく、張りのある肌は瑞々しい桃の果実を連想させるほどだった。
(これ、ちょこより大きいだろうな)
指先に力を籠めれば、ふにゅりと乳房に沈み込む。
その柔らかさと弾力は絶妙で、掌に収まりきらないほどの質量があるにもかかわらず、重力に負けることなく前に突き出ている。
「んっ……あんっ♡ お、おっぱいばっかり♡ 」
耳まで真っ赤に染めて、フレアは身を捩る。
そんな彼女を逃がすまいと後ろから抱きすくめながら、手のひら全体で乳房の感触を楽しむ。時に優しく撫でるように、時に強く握りつぶさんばかりの勢いで鷲掴みにする。その度に柔らかな脂肪がぐにゃりと歪み、指の間からはみ出した乳肉は本当に肉体とは思えないほどに柔軟に形を変える。もちろん、はっきりと自己主張する乳首も無視することなく、グニグニと潰したり引っ張ったりと遊ぶ。
「んひっ、あっ……お、オモチャみたいにぃぃ」
抗議するように声を上げるが、聞こえないかのように愛撫を続ける。
思う存分楽しんだら今度は片方の手を離し、そのままお腹の上を滑らせて行き、まだ身に着けられたままの下着に忍び込ませる。陰毛の軽い芝を越えて秘所に触れれば、下着は既にぐっしょりと濡れており指先にはヌルっとした粘液が付着する。割れ目に沿って上下になぞれば、くちゅっという淫靡な音と共に指が濡れていく。
「あっ♡ やっ♡」
「こっちは準備万端だな」
「っ♡」
耳元で囁くと、恥ずかしさからなのか身を震わせる。
先ずは中指を膣内へと一本だけ挿入すれば、入口部分は狭くキツいものの奥に進むにつれて柔らかく包まれているような感触に変わる。内部を二度三度と往復させた後、更に人差し指と薬指を追加して三本で膣内をかき混ぜる。
「あ゛んっ♡ ひぅっ♡」
「確か、ここのあたりが弱いんだったか?」
指先でざらついた部分を擦れば、面白いほど反応してくれる。
たまに弱点を的確に突けば体が大きく跳ね上がり、膣壁もぎゅっと締まる。
「お゛ぉ゛っ♡ ソコ、弱いぃぃ♡♡」
「ここだろ?」
「ダメッ、あんっ♡」
弱いところを集中的に責めれば、どんどん愛液が分泌される。
前のめりになっても決して両腕の動きを弱めることはなく、ビチャビチャとこぼれた愛液で床を濡らしていく。フレアの様子から絶頂のタイミングを見計らい、最高まで高まるのに合わせて思いっきり親指と人差し指で乳首を握りつぶしながら乳房を引っ張れば一際大きな嬌声が上がる。
「あぁっ! イくッ♡ イっちゃうぅぅぅぅぅぅッ!!!」
絶頂に達した瞬間、腰砕けになり崩れ落ちる。
すぐ近くに友人がいることも忘れ、絶叫を上げながら恍惚な表情を浮かべる。
「ほぉ゛……あ゛……♡」
あまりの快感に脳が処理落ちし、まともに喋ることができない。
だからとて、これで終わりではない。
「時間もないんからな、休んでる暇はないぞ」
そうして脱力する彼女を、ベッドへと運ぶ。
◆
『お゛お゛お゛ぉぉぉっ♡♡』
聞こえてくるそれは、正しく獣の咆哮だった。
それが友人の口から発せられている事実に、ノエルは浴室の浴槽に身を潜めながら耳を塞いでいた。
「うっ、もうやだぁぁぁ……」
どれだけ文句を口にしても、相手には伝わらない。
それも部屋から脱出するために必要な行為に尽力してくれているのに文句を言うのは、少なくとも任せっきりの彼女には資格がなかった。だからノエルにできるのは耳を塞いで聞こえないフリをして、ただただ時間が過ぎ去るのを待つしか残されていなかった。
「なんで、わたし達がこんな目に……」
遺跡に仕掛けられた落とし穴にはまって、気が付いたらこんな訳の分からない部屋に閉じ込められたと思えば、出るためには男女の営みが必要だと云われる始末。無理だという自分に対し、友人であるフレアは率先して――やる気に満ちた表情で引き受けてくれた。
だが、意識しないようにすればするほど、どうしても聞こえてしまうのだ。
『あ゛っ♡ お゛ぉ゛っ♡ お゛っ♡ ん゛っ♡』
浴室の外からは、艶やかな喘ぎ声が響いてくる。
浴室を囲うガラスの板は音を遮断するには不十分であり、フレアの声はそれらが存在しないかのように届かせている。
外にいる二人が性交を始めてから果たしてどれくらい経ったのか、二時間か三時間か……あるいは一時間も過ぎていないのかもしれない。
「すう、はーっ……すぅ、はーっ…」
気持ちを落ち着かせようと、深呼吸をする。
普段ならこれで高まった感情も静まるのに、どうしてか胸の鼓動は早くなる一方だ。
無意識のうちに、もぞもぞと太ももを擦り合わせていたことに気が付く。
「ど、どうして……」
止めようと思っても、足が止まる気配はない。
そうしている間にも耳を塞いでいた手も、気が付けば離れて胸元へと延びていた。
軽鎧を外すことはできないので、そのままロングワンピースの上から直接胸を鷲掴みにする。
「んっ」
思わず声が漏れる。
流石に無防備になることは躊躇われたので脱ぐことはせず、胸元から手を差し込んで服の中で動かす。スペースが限られているので激しくはないが、だからこそ大きくこねるような動きとなる。それは自慰としては拙いものだったが、そんな不慣れな行為であっても気持ちよさをもたらしてくれる。
「はっ、あっ……んんっ……!」
片方の手をそのままに、もう片方の手はワンピースのスカートの中に滑り込ませる。
ショーツの表面に触れてみれば微かに湿っており、それが汗や尿漏れでないことは彼女自身も分かっていた
「だ、ダメなのに……」
頭の中でそうは思っても、肉体は快楽に忠実だった。
指先で恐る恐るなぞれば、ぞくぞくっと背筋に電流が走ったような衝撃に襲われる。
「はっ、はぁ……あっ、んぅ……」
胸と秘所、そしてクリトリスをそれぞれ優しく撫でたり摘まんだりする。
まだ自制心は失われていなかったが、それでも絶頂に導かんとゆっくりと高みへと上り詰めていく。
「ひぁ、んっ♡ ふぁっ、あっ♡」
声を押し殺すのも忘れて、激しく乱れだす。
身動きするたびに浴槽の内側に肩当や脚甲が当たって音を立てるが、もはや気に留めてはいない。
いくら近くで盛っている声がしているからとて、普段から節制をしている彼女であれば気にも留めない筈だった。それが今や立場も忘れて自慰行為に耽っているのは、ひとえに室内に蔓延している催淫ガスが原因だった。毒であったならフレアもノエルも気付いたが、散布されているのは低濃度――それでも吸い続ければ効果は緩やかに、しかし燃え上がれば普段以上の興奮をもたらす。
「はあっ、はあっ……♡」
頬を赤らめ、蕩けた瞳で虚空を見つめる。
限界が近づいているのが分かり、自然と動きも速くなる。
「は、ぁあっ♡ あっ♡ だめ、イくっ♡ イっちゃうぅ!」
頭の中で白い閃光が迸った瞬間、全身がビクンっと痙攣する。
聖騎士といえども彼女とて一人の若い乙女であり、性的な欲求も人並みには持ち合わせている。それでも今まで感じたこともない初めての絶頂感は凄まじい快感を伴い、頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる。荒い呼吸を整えながら余韻に浸っていると、いつの間にか自慰をしていたことを思い出して愕然とする。
「わたし、何を……」
行為を止めたことで、冷静さが戻ってくる。
自分の意思に反して行ってしまったことに呆然とし、とそこで先ほどまで聞こえていた親友の声が聞こえなくなっていることに気が付く。もしや思っている以上に時間が経っているのかもしれないと慌てて浴槽から飛び出し、そのままの勢いで扉を開け放つ。
果たして彼女が目にしたのは、想像を絶する光景だった。
「――――――」
そこにはガクン、ガクンッと頭を揺らしながら、喘ぎ声一つ上げずに涎を垂らして痙攣するフレアと、その彼女に覆いかぶさってなお腰を叩きつけ続けるデュラハンの姿があった。果たして自分が浴室に避難してからどれほどヤったのか、フレアは口も胸も、そして膣も白濁に染まりながら焦点の合っていない目で天井を見上げていた。
「あっ、ああ……」
それまでの羞恥心や恥じらいは、跡形もなく消え去っていた。
ただただ目の前の光景に、釘付けになっていた。
「くっ、出すぞっ!」
「お゛ぉ゛っ!!」
そう言って彼の腰の動きが最高潮に達し、ドクンドクンッと大量に注ぎ込まれるのが分かった。
フレアはそれと同時に身体を仰け反らせながら絶頂するが、意識は回復してないのか身体を動かす様子はなく、ただ呼吸だけを繰り返しながら時折思い出したかのようにビク、ビクッとカエルのように痙攣させるのみ。
「……ふぅ」
出し切ったデュラハンは息を吐くと、ずるっと脱力した肉棒を引き抜く。
ちょうど顔を上げたところで、呆然とした様子でこちらを見ているノエルと目が合う。
「どうした? 騒がしかったか?」
ベッドから降りると、キャビネットから小瓶を取り出して飲み干す。
最初に教えられた時は訝しんでいたが、今は特に気にした様子もなく口をつけている。
「あ、えっと……い、いえ……」
「流石に五十回となると時間も掛かってな、もう少し待っていてくれ」
そう言うや、デュラハンはベッドに戻っていくと、フレアに手を伸ばそうとする。
失神している女性に手を出すのはどうかと思えるが、それでも部屋から出るためには続ける必要がある。
「あっ、あの!」
咄嗟に、ノエルは声をかける。
どうしたのかとデュラハンが彼女を見れば、何か躊躇するような、もじもじと恥ずかしそうな様子を見せていた。
「わ、わたしが……か、代わります」
「……本気か?」
ノエルの言葉に、デュラハンは訊ねる。
それに対して、彼女は小さく頷く。
「フレアばっかりに、その……負担を押し付けるのは、よくないから」
これは決して快楽の為ではなく、部屋を出る為に必要な行いなのだと自分に言い聞かせる。
いくらフレアが乗り気で、自ら進み出たくれたのだとしても、自分は目を塞いで全てを押し付けられるほどノエルは薄情ではない。
「あ、あんまり……その、経験ないから………や、優しくしてください」
最後は消えそうなほど小さく、恥ずかしそうに訴える。
そんな彼女にデュラハンは答える代わりに、ベッドから降りてノエルの傍にまで歩み寄ると、そのまま正面から抱き寄せる。
「わっ、えっと……?」
抱きすくめられたノエルは、困惑する。
直ぐにでもベッドに連れ込まれると思っていたばかりに、状況がよく理解できなかった。
「キスしたことは、あるか?」
「あ、はい……一応」
そう告げると、デュラハンは顔を近づける。
ノエルは反射的に目を閉じ、数秒後に唇同士が触れ合った。
「んっ……」
柔らかい感触が伝わるだけで、痛さも何もない。
ただ触れ合うだけでそれ以上はしてこず、ゆっくりと離れていった。
「え……」
「どうかしたのか?」
「そ、その……もっと、するのかと思ったから」
これまでの相手は、どれも乱暴といっても過言ではなかった。
自分でも自覚はしているが、男という生き物はこの立派な大胸筋の前では理性を失ってきた。
だからこそ、優しくされたことに驚いたというか、何とも言えない拍子抜けしたというのが正直な感想だった。
「多少の強引さは許容されても、女性には優しくすべきだからな」
「っ……」
まさかの女性扱いに、思わずノエルは赤面する。
如何に容姿や体型が魅惑的といっても、騎士団という立場や彼女の力強さから見習いの頃からそういった対象と見られたのは本当に最初の頃だけ。それが久しぶりに、それも真正面から言われたことで少なからず動揺してしまった。
「続きはベッドの上で、いいか?」
「は、はい」
何とか頷くと、デュラハンに手を引かれてベッドへと誘われる。
◆リバティ 体力:6021 魔力:1505 総合戦闘力:7526
◆タコマ 体力:1204 魔力:4817 総合戦闘力:6021
◆コメット 体力:1381 魔力:5525 総合戦闘力:6906
帝国時における偽勇者一行のステータスです。
値としては前回から約七割増しとなっていますが、コメットのみ上昇値は三割増しと少し控えめとなっています。理由としては老体であることと、温泉地において捕まって魔力を吸われていたのが響いています。
クリック? クラック! また今度。
フレアの立ち絵が適してる?(あるいは好み?)
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Aの画像
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Bの画像