サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
シスターであるアーシア・アルジェントは教会に呼ばれていた。
アーシアは、元々は幼い頃から教会で暮らしていたため、少し一般常識が欠けている。
そして、アーシアの持つ聖母の微笑という神器。
その神器は、単純な回復能力だけでも桁違いだが、何より回復できる対象が非常に幅広いのが特徴。
悪魔はもちろん、堕天使にも効果を発揮する。
だが、そんな神器の性能故に、彼女は田舎で助けた悪魔。
その現場を目撃した教会によって、追放された。
それも相まって彼女は教会に戻れなくなってしまったのだ。
そんなアーシアをどうするか悩んだ為、リアス先輩に相談したという訳である。
「それで、リアス先輩。彼女を眷属に?」
「そうね。彼女の神器は便利だから。それに彼女自身もとても魅力的だからな」
「なるほどな」
リアス先輩の言葉を聞き納得する。
アーシアの性格は、僅かに接触した俺達でも好印象だった為、リアス先輩がそう考えるのも無理はないだろう。
リアス先輩はアーシアの頭を撫でながら優しく微笑んでいた。
そして俺は二人に別れを告げてその場を後にした。
「・・・それにしても」
俺は、別れた後。
自分の中にある疑問を口に出す。
「どうかしましたか、太郎?」「何か悩みでも?」
「・・・なんだか、しれっといるけど、二人共、仕事は」
そうしながら、今回の事件の関係者であるセレナとシオンが家にいる。
一応は家臣であるので、追い出す事はないけど、仕事はどうなっているのか。
気になり、問いかけると二人はゆっくりと目を逸らしながら。
「まっまぁ良いじゃないですか。それよりも、何か気になる事があるんですか?」
「・・・まぁ、アーシアから聞いた1件だけど、あまりにも都合が良すぎると思ってな」
「それって、アーシアさん自身が?」
「いや、教会側が」
「それって、どっちの」
「堕天使側ね」
「でも、そう言われてみると、確かにって思いますね」
「・・・どういう事でしょうか?」
その話をしていると、セレナも納得したように頷く。
だが、残念ながら、シオンはあまり分かっていない様子だった。
「アーシアの神器の能力は、リアス先輩から見ても魅力的だ。そんな能力を手に入れる事はおそらくは堕天使も欲したはずだ。けれど、わざわざ自ら手放すような出来事が起きるか?」
「そもそも、教会近くに悪魔が接近した事自体が可笑しな話ですからね」
「・・・つまりは」
「今回の1件は、堕天使だけではなく、悪魔にも関係していると考えて良いだろうな。だからこそ、リアス先輩にも任せた」
「なるほど、同じ悪魔同士だったら、そんなに手を出せませんからね!」
「・・・まぁ、その代わり、私達が狙われそうですけどね」
そう、苦笑するセレナだが。
「それもまた、王の役目だと考えて、割り切るしかないな」
女王は誰にする?
-
アルファ
-
ララ·サタリン·デビルーク
-
エミリア