サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
グリムの武器庫での奇妙な時間の後。
俺たちはグリムの案内で次の目的地に向かっていた。鬱蒼とした森を抜けると視界が急に開けた。そこにあったのは以前より少し粗末な山小屋だった。
「あれが武器職人の工房か?」
「正確には錬金術師だがな。あそこで1人で暮らしている」
絶花が不安そうに呟く。
「こんな辺鄙な場所で1人って……大丈夫なんでしょうか?」
「普通の奴なら無理だろうな」
猫猫が突然前方を指さした。
「見てください!建物から煙が!」
みんな一斉に駆け出す。到着すると小屋全体が炎に包まれていた。
「また爆発か!」
グリムが呆れたように呟く。煙と火の粉の中で彼女は冷静そのものだった。
「どうして平気そうなんですか!?」
俺が叫ぶとグリムは肩をすくめる。
「いつものことだ」
その瞬間、崩れ落ちる屋根から人影が飛び出してきた。
煙の中から現れたのは、意外な人物だった。
「ライザ!お前またやったな!」
グリムの怒号に思わず目を向けると、そこには黒いカチューシャをつけた茶髪の少女が立っていた。キャミソールにホットパンツという露出の高い衣装が、その豊満なボディラインを嫌でも強調している。腕や腰にはポーチや小物を巻きつけ、まさに錬金術師といった出で立ちだ。
「あ~また失敗しちゃった♪」
悪びれもせず舌を出す彼女の言葉に、グリムのこめかみに青筋が浮かんだ。
「このバカ!今回の素材は貴重品だと何度言えばわかる!」
俺は思わずライザに駆け寄り、半分煤けた服についた埃を払ってやる。
「おい、大丈夫か?ケガはないか?」
ライザは目を丸くすると、嬉しそうに笑顔を咲かせた。
「え?あなたが新しいお客さん?初めまして!私ライザ!錬金術やってます!」
その瞬間、ゴチンッ!という鈍い音が響いた。
振り返ると、グリムが拳骨をライザの頭頂部に叩き込んでいるところだった。ライザの額からは湯気が立ち上りそうだ。
「痛った~い!グリムちゃん酷い!」
「お前こそ毎度毎度……」
グリムは心底うんざりした顔でため息をつくと、今度は俺の方を向いた。その瞳は相変わらず鋭いが、どこか子供っぽさも残っている。
「全く。こいつのせいでいつも予定が狂う」
煙が晴れていく山小屋の惨状に呆然とする俺。しかしライザはそんなことお構いなしでグリムが持ってきた植物を眺め始めた。
「うわぁ~これ珍しい!見た事のない性質!すぐに調べたい!」
彼女の目は星のように輝いている。男勝りな性格からは想像できない少女のような表情だ。
「それで……これでどんな薬ができるんだ?」
グリムが尋ねるとライザはニヤリと笑った。
「簡単よ!これを私の特製溶液に浸すとね……」
その言葉に猫猫が食いついた。医学知識が疼くんだろう。
「詳しく教えてください!」
こうして二人は意気投合し、爆発したばかりの山小屋の中へ入って行った。残されたのは俺と絶花、そして不機嫌そうなグリムだ。
「あの二人……大丈夫なのかな?」
絶花が不安そうに呟く。
「まあライザのことだ。すぐに何かしらの結果を出すだろう」
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア