サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
ライザの山小屋は予想以上に混沌としていた。壁一面に謎の瓶が並び、床には実験道具が散乱している。中央には巨大な釜が据えられていて、ライザと猫猫が既に作業を始めていた。
「まずはこれを粉末にして……」
ライザが鉄槌で植物を砕き始める。ガシャンという鈍い音と共に緑色の粉塵が舞い上がる。
「この根の部分に薬効成分が凝縮しています!」
猫猫はピンセットで細かな組織を摘まみながら熱心に解説している。彼女の目は完全に研究者のそれだった。
釜の中では既に液体がグツグツと沸騰していた。紫色の煙が立ち上り、奇妙な芳香が小屋中に充満していく。焦げ臭さと薬草の香りが混ざり合って妙な臭気になっている。
「ぐっ……何か変な臭いがしません?」
絶花がハンカチで鼻を押さえながら小声で訴える。
グリムは冷静に周囲を観察している。「あの液体の色……前に見たことがある」
「え?何だよグリム」
「忘れろ。今は気にするな」
そう言うと彼女は無言でライザの挙動を見守った。
猫猫がスポイトで別の液体を少量加えると釜の中身が急に緑色に変わった。
「おお!反応した!」
ライザが興奮気味に叫ぶ。煙の量が増え、さらに強い香りが漂ってくる。まるで腐った果物を焦がしたような独特の臭気だ。
俺は思わず咳き込んだ。
「この臭い……ちょっと危険じゃないか?」
「大丈夫だって!安全第一でやってるから!」
ライザは自信たっぷりに言い放つが、その手元はかなり粗雑に見える。猫猫も細かい操作に集中していて周りが見えなくなっているようだ。
その時だった。
「できたー!!!」
二人の声が重なった。釜の中では蛍光グリーンの液体が美しい波紋を描いている。確かに綺麗だが……
「それが例の薬なのか?」
グリムが尋ねるとライザは自慢げに頷いた。
「完璧な出来映え!効果は……分からないけど!」
その場にいた全員の顔から血の気が引いた。
俺達が呆然とする中、猫猫だけは目を輝かせている。
「どういう毒なのか、興味深い!という事で」
猫猫は、なぜか俺の方に薬を持ってくる。
「・・・いや、猫猫なんで」
「何、元々はこれを作る為に来たん。材料は違うがまぁ成分は同じだろ」
「なんか、曖昧だな」
「仕方ないだろ、材料が違う分、どうなるか分からないのだから」
「実験台にされている気分だが」
俺はそう言いながらも、こうなった猫猫は止められないと察する。
ため息を吐いている間にも、俺の口の中に無理矢理、薬を飲まされる。
その結果。
「っ」
全身が燃え上がるような何かが湧き上がってくる。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア