サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
ライザが作りだした薬によって、かなり無茶な行為をしてから、数日。
薬自体は、一応は完成したと、猫猫は自信を持って言っていたけれど。
「これのどこが成功なんだ」
「エンペラ星人の血の暴走を抑えるのに必要な性行為をより行いやすくする為だ。その影響はあると思うが」
「・・・」
その事実に対して、俺は何も言う事は出来なかった。
俺たちは薬の後遺症と薬品の整理で疲労困憊だったが、グリムの警戒心は些かも緩んでいなかった。彼女が急に立ち上がり窓の外を見つめた時、部屋の空気が凍りついた。
「誰かが来る」
低く抑えられた声。その一言だけで全員が武器に手を伸ばした。ライザが試験管を握り潰すのも構わず外に飛び出し、グリムと猫猫はすぐさま戦闘態勢に入る。
俺も即座に身構えたが、その瞬間――全身の毛穴が開くような違和感に襲われた。これはただの人間の気配じゃない。
扉を開け放つと同時に風もないのに木々が揺れ動いた。月明かりの下、森の切れ目に佇む影があった。
黒いフードを目深に被った男。顔は完全に隠れていて性別すら判別できないが、纏うオーラは明らかに異質だった。
「何者だ」
グリムの問いかけに答えはなかった。代わりに微かに首を傾げる仕草だけが返ってきた。その些細な動作だけで周囲の大気が震えた気がする。
フードの男はゆっくりと俺の方に向き直った。視線を感じる――いや違う。直接脳に刺さるような意思の塊だ。これがウルトラマンの感覚なのか?
「お前がエンペラ星人の血を引く者か」
男の声は風の唸りのように歪んでいた。この世界の物理法則を超えた存在だというのが直感で分かる。
「だったらどうする?」
精一杯虚勢を張って答えると、男は僅かに首を縦に振った。
「決闘を申し込む」
予想外の言葉に俺は眉をひそめた。命のやり取りなんて御免だが――
「断ったら?」
聞き返すと男は初めて間を置いた。考え込むように俯いた後、顔を上げる気配がした。
何を考えているのか読み取れないが、少なくとも単純な敵意だけではなさそうだ。
「・・・断ったら」
それと共に、彼は。
「・・・考えていなかった」
『へっ』
それに対して、俺達は困惑しかなかった。
「考えていなかったって?」
「・・・俺はこれまで戦う事が当たり前だった故に、断れる事は考えてなかった」
それに対して。
「・・・とりあえず、決闘する理由とかも聞きたいから、飯を食いながら、話すか?」
「えっ、ちょ、太郎?」
「戦うにしても、何も知らないままで戦うのは嫌だからな」
絶花が驚いている間に、俺は目の前の男に提案する。
僅かに黙ったが。
「良いだろう」
あっさりと、承諾する。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア