サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
ウィズの言葉を聞きながら、俺は玄関に向かって歩き出した。背後でウィズが慌てたように追いかけてくる音がする。
「ちょっと太郎さん!どこに行くんですか!?」
「決まってるだろ。堕天使の野郎に落とし前をつけさせるんだよ」
ドアを開けた瞬間──視界に飛び込んできたのは銀髪を振り乱した男だった。
「ひゃっはぁ〜っ!ターゲット発見!!」
不気味な笑い声と共にナイフが閃く。咄嗟に後退するが切っ先が頬を掠めた。
「クソッ!また出やがったか!」
「おいおい逃げんなよ〜。上司からの命令だからね!さっさと殺して」
男が嗜虐的な笑みを浮かべる。その瞳は狂気で充血し、口元からは涎が滴り落ちていた。
だが次の瞬間、彼の動きが止まった。いや、正確には氷漬けになったのだ。
ウィズの声が冷たく響く。
「ふぅ……間に合いましたか」
男の全身が薄青い氷の膜で覆われていく。まるで時間停止のような精密さで魔力が浸透し、彼は彫像のように固まった。
「太郎さんがいきなり襲われたので、なんとか放ちましたけど、その大丈夫でしょうか」
「とりあえずは話を聞かないとな」
そうしていると、氷から男の顔が出てきました。
「いっいやぁ~凄いねぇ。まさか私の邪魔をする奴がいるなんて。でもな、
それに俺はその言葉を聞いて眉を顰めると共に。
「それで聞きたいけど、お前達の目的はなんだ?」
「いっいやぁ、俺ちんもあんまり詳しい事は知らないけど、なんでも上司はそのぉ手柄を欲しくてね」
そいつの言葉を聞いて、俺は怒りに覚えた。
けれど、それ以上に問題があった。
それは。
「・・・まさかと思いますが」
隣にいるウィズだった。
「そんな事の為に、無関係な人達を殺そうとしたんですか」
ウィズは、そう男に向けて問いかける。
その顔は確かに笑顔だった。
けれど、普段の柔らかな笑顔とは違い、どこか冷たいものであった。
「何かいけませんでしたかぁ~。だってそいつは悪魔を助けたんだぜ。そんな奴は普通に考えたら罪人でしょ。別に罪を犯した人間を殺したって罪じゃないだろ」
ウィズは、その言葉を聞いた瞬間。
「・・・・・・そうですか」
とだけ言って。
「太郎さん、この人から色々と聞きたいのでしばらく時間を貰います」
「おっおう」
俺はウィズの冷たい声に押されるように頷いた。彼女の声音からは普段の温和さが完全に消失しており、代わりに凍てつくような威圧感が漂っていた。
リビングから地下室への階段を降りていく二人の背中を見送りながら考える。
地下室からは時折鈍い衝撃音が聞こえてくる。おそらく尋問が始まっているのだろう。
一時間ほど経過した頃、ウィズが疲れた様子で階段を上がってきた。彼女の表情には珍しく怒りの残滓が残っている。
「太郎さん、情報を引き出しました。奴らの本拠地は旧日本軍施設跡地の地下研究棟です」
「ありがとう。助かった」
「いえ……ただ」
彼女はそこで言葉を切り、珍しく険しい表情を見せた。
「あのような非人道的な行いを許してはなりませんし」
悪魔に関わった人間なら誰でも標的になり得るという事実に寒気を覚える。
「・・・だったら、俺達だけでやるか。けれど、さすがに団体で俺達だけでいけるか」
「ふふっ、それならば安心してください」
そうすると、ウィズは。
「一瞬で終わらせますので」
「・・・ぉぅ」
その一言に対して、俺は何も言えなかった。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア