サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「ふう……」
ウィズはため息ひとつつくと周囲を見渡す。
「情報によるとここに堕天使が潜伏しているはずですが……」
その言葉と共に眼を向けたのは、堕天使達のアジトとして使用されている教会堂。
元々は駒王街で数少ない場所ではあったが、既に潰れてしまった。
そんな場所に今回の事件を起こした堕天使達はいた。
そして、すぐに行動を開始した。
ウィズが手を構え魔法の準備を始めると。
「なっ!貴様ら」
「やはり来たか!はぐれエクソシスト」
教会堂から出てきたのは。
複数人の堕天使とはぐれエクソシストが現れる。
その手にはそれぞれ槍を持っていたり、拳銃を持っていたりした。
けれど。
「どうして?そんな人数の相手」
そうやって驚きを見せるも。
「そうよ!私達はここで任務を成功させないと!」
「そうだ!奴らを」
その言葉と共に光の槍を持った堕天使と拳銃を持ったはぐれエクソシストが向かってくる。
「あらあら、それはいけませんね」
そのウィズの一言がその場に響くと。
ウィズの涼やかな声が教会堂の前に響き渡る。しかし彼女の表情には一切の安堵もなかった。むしろ冷気さえ漂わせながら、掲げている。
「カースド・クリスタルプリズン」
たった一言。その言葉が響くと同時に空間が凍りついたように感じられた。次の瞬間には数十人の堕天使とはぐれエクソシストたちが一斉に凍結し始める。足元から徐々に透明な氷の膜が身体を包み込んでいく様は神秘的ですらあった。
「うっ……ぐあぁ!?」
「なんだこれは!?」
悲鳴と共に彼らの身体は急速に冷えていく。しかし頭部だけは例外だった。凍っていない部分からは恐怖に歪んだ表情と困惑した呻き声が漏れている。
「うそだろ……こんな速さで……」
「こんなの聞いてないぞ……」
はぐれエクソシストたちの持っていた拳銃や短剣などもすべて凍りつき、機能しなくなっていた。その姿はまるで彫刻のように美しいが残酷でもある。
俺はウィズの隣で立ち尽くしていたが内心驚愕していた。リッチーとしての能力だけではなく高位魔法まで習得しているとは思わなかったからだ。
「太郎さん……終わったみたいですよ」
ウィズの声で我に返る。すでに彼女の周りには数十体の氷像が並んでいた。どれも頭だけが自由になっており苦悶の表情を浮かべている。
「さて、どうします?この人達?」
「とりあえず、事情を聞いてから、出る所に出て貰おうか。殺すのはナシだぞ」
「・・・そうですね」
そう呟いたウィズの眼は普段の優しい眼ではなく、完全に汚物を見る目で奴らを見ていた。
奴らの所業であり、自業自得ではあるが。
「えっと、あの、これは一体、どういう情況なんでしょうか」
それと共に、1人の少女はかなり震えた状態でいた。
「・・・ウィズさん、あの子は」
「いえ、1人だけ武器を構えていないのと、明らかに雰囲気が違ったので」
「まぁ、確かに」
そこにいるシスターへと向けていた。
女王は誰にする?
-
アルファ
-
ララ·サタリン·デビルーク
-
エミリア