※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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手を汚す悪行

「……ほら」

 

テーブルに積まれた料理の山を見つめる二人の瞳孔が開いた。理性の欠片もない獣のような貪欲さだった。

 

「いただきます!」

 

ゼノヴィアが吠えるように叫ぶと同時に、鶏の唐揚げに爪を立てた。衣が剥がれ肉汁が滴るのも構わず丸ごと口に詰め込む。顎が軋む音が聞こえるほど噛み砕いていた。

 

「私も……!」

 

イリナはお好み焼きにしゃぶりつく。海苔や青のりが髪にくっつくのも気づかない。半熟卵が唇から垂れるたびに舐め取っている。

 

「はぐっ……はぐっ……んぐっ……!」

 

「もう一口……はやく……ちょうだい……!」

 

俺は目の前の光景に言葉を失っていた。美しい少女たちがここまで墜ちるとは……

 

「これも食べていいですかぁ?」

 

ゼノヴィアが三皿目のパスタに箸をつけようとした瞬間、

 

「そいつを俺が買う!」

 

「きゃっ!」

 

俺の命令に従ってナンジャモが新たな注文をする。

 

「どうやらお金の使い方を学ばせないとね」

 

俺は彼女たちの財布を没収してしまった。

 

「うぅ……ありがとうございます」

 

ゼノヴィアが涙目でお辞儀する。その姿は屈辱的でありながらどこか愛嬌があって……

 

「まったく……」

 

呆れながらも俺は彼女たちを見守った

 

「……ふん」

 

太郎は冷笑を浮かべながら二人の狼藉を見つめていた。テーブルには油と汁が飛び散り、床には零れた料理が点々と染みを作っている。

 

「あふっ……美味しいですっ!」

 

ゼノヴィアが顔を上げた瞬間、頬にミートソースがべっとりとこびりついていた。涎と混ざり合い口元から首筋へ流れ落ちる。

 

「んぐっ……もっと……ほしいです……」

 

イリナはフォークで突き刺したハンバーグを犬のように咥えている。金髪の束がスープに浸かりながら咀嚼音が響く。

 

アスカときららは蒼白な顔で傍観している。

 

「ねぇ太郎……これって酷いんじゃない?」

 

きららが袖を引くが太郎は冷たく言い放つ。

 

「これが"教会の戦士"の姿か」

 

ゼノヴィアの目が潤んだ。

 

「だって……お金がなくて……」

 

「わかってるよ」

 

太郎は立ち上がると皿を押し戻した。

 

「ただし一つ条件がある」

 

「えっ」

 

イリナが即答する。服の裾で顔を拭う。汚れがますます拡がる。

 

「これから俺がフリードを初めとした奴らを片付ける為に手となり脚となれ」

 

「えっえぇ!」

 

「そんな事、出来る訳」

 

「えぇ、良いのか?こういう痴態がばら撒かれたらどうなるのか」

 

「なっぐっぅ」「卑怯な!」

 

俺の一言に対して、ゼノヴィアとイリナは言うが。

 

「王とは、民の為に手を汚す事も厭わない!故に、これもまた王の役目だ!」

 

そう、俺は宣言した。

 

それに対して、アスカときららは。

 

「「・・・えっ、これって、卑怯に入るの?」」

女王は誰にする?

  • アルファ
  • ララ·サタリン·デビルーク
  • エミリア
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