サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
ベッドサイドに腰掛けた俺のシャツをアスカが投げつけてきた。まだ乾いていない汗とイリナの匂いが残るシーツから身体を起こす。
「お疲れさま」
アスカの口調には皮肉が込められていた。ベッドに寝そべるイリナの裸体は黒いボディスーツ越しでもわかるほど扇情的だ。先ほどの情事の痕跡が生々しく残る臀部──肛門付近の生地が不自然に濡れている。そこには使用済みの避妊具が一本、放り出されていた。
「で、報告は?」
きららが携帯端末を取り出し画面を見せる。
「あいつ、駒王学園を中心に、駒王街を爆発させようと企んでいるわ。それがコカビエルの目的。多分あれだけの大規模爆発をしたら相当な被害になるわ」
「・・・ちなみに規模は?」
「詳しいデータは不明だけど、駒王市全体の範囲は被害が及ぶって予想されています」
そう言いながらも、アスカは続ける。
「どうするの、太郎」
その言葉に対して、俺は少し悩む。
「・・・アスカ、きらら。2人は先に行ってくれないか」
俺の言葉に対して、アスカときららは何かを察したように見つめる。
「太郎、まさかと思うけど」
「戦いに絶対に負けられないからな。その為には使わないといけないからな」
「──了解」
アスカが短く答え、きららが目で合図を送る。彼女たちが寝室を出て行く音が遠ざかる。その足音が階下へ消えた瞬間、俺はゆっくりと力を込める。
それと共に、俺の意思に合わせるように、現れたのはアーマード・ダークネスの鎧。
黒い霧が俺の周囲を包み込む。最初に現れたのは胸部装甲だった。鋼鉄の肋骨が皮膚を圧迫する感触がリアルだ。心臓が跳ね上がる。
「うっ……」
冷たい金属が心臓の鼓動を封じるような圧迫感。エンペラ星人の怨念が血液中に流れ込んでくる錯覚に吐き気がする。だが制御しなければ――この鎧は意志を持つ兵器だ。
続いて両腕に重厚な手甲が形成される。指先から肩まで鉄の枷が嵌っていく感覚。握り拳を作るだけで関節が軋む。
「ぐあぁっ!」
全身の血管が沸騰するような痛み。腕の神経が鋼に支配されていく恐怖。このまま進めば戻れなくなる――理性が警鐘を鳴らす。しかし戦場が待っている。
最後に両脚。膝から爪先まで黒曜石のような装甲が降臨する。地面を踏みしめる感触が鈍くなる。もはや人間の歩行とは異なる動作を求められているのだ。
「があぁっ……抑えろ……抑えろ……!」
兜が頭蓋を覆った瞬間――
「ゴオオオォォン……」
世界が反転した。視界が漆黒の宇宙空間と化し、無数の銀河が渦を巻く。エンペラ星人の記憶が頭蓋に叩き込まれる。惑星を焼き払う愉悦。抵抗する生命体を分子レベルまで分解する恍惚感。指先から銀河系を握り潰せる万能感が脊髄を駆け上る。
だが。今は。
「この街を守る為に」
ゆっくりと歩き出す。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア