※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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禍の団の誘い

目の前にいるアルファ。

 

その誘いに対して、俺はため息を吐く。

 

「リーダーと言われてもなぁ、そもそも、お前らが一体何者なのか分からないのに、そんな所のリーダーになるつもりはないぞ」

 

「そうね、いきなり言われて、困惑するのは分かるわ。けれど、こちらとしてもあなたに来て貰わないと困るのよ」

 

「その理由は?」

 

眼前にいるアルファ。

 

その瞳にはかなりの覚悟があるのがすぐに分かる。

 

だからこそ、何を考えているのか。

 

それを聞く必要がある。

 

「決まっているわ、私達の目的は三大勢力への復讐」

 

「復讐ねぇ、さっきまで俺がやっていたのを見て、それを言うのか」

 

それと共に、俺はなんとか戦う為の構えを取ろうとする。

 

「復讐と言っても、私達が復讐するべき相手は、あそこにいる者達で言えばコカビエルぐらいよ。リアス・グレモリーを初めとした彼女達に対しての恨みはないわ」

 

「三大勢力と言っておきながら?」

 

「三大勢力だからこそよ」

 

アルファの言葉で、少し気になり、そのまま話を聞く。

 

「それで、復讐をする理由はなんだ?」

 

「三大勢力は、これまで多くの理不尽を他の種族に強いらせてきた。それはあなたも知っているはずよ」

 

「ふむ」

 

「悪魔で言えば、種族の繁栄の為にと悪魔の駒で種族を変え、自分達の不都合があればはぐれ悪魔に。天使は信仰心を糧に洗脳。堕天使は自分達の驚異を世界の驚異として、神器を持つ人間を殺してきた」

 

「それを聞けば、人間だけが被害があるように見えるが、アルファはどうなんだ?」

 

「・・・私達エルフも、そう変わらないわ。エルフという種族が奴らにとってはね」

 

そう、悲しそうに呟く彼女の言葉に嘘はないだろう。

 

それまでの話を聞けば、多少は納得する。

 

「それで、禍の団は具体的にどういう集団なんだ?結局はそこだ」

 

「そうね、はっきり言えば、各勢力の嫌な所が見事に混ざったゴミためのような場所ね」

 

「さっきの説明を聞いて、それで入ると思うのか?」

 

「そうね、けれど、だからこそ出来る事があるのよ」

 

それと共に、アルファは続ける。

 

「この組織は確かに最悪。だけど、裏を返せば、それだけ技術が集まっているわ。あとは、そうね」

 

アルファが不敵な笑みを浮かべる。

 

「事実上の世界最強であるオーフィスが首領となっている。その力があれば」

 

「・・・また知らない名前が出たし、それに俺の存在いらないだろ。見ていれば分かるが、アルファ。お前、かなりの才能を持っているだろう」

 

先程の気配の消し方もそうだが、彼女はかなり強い。

 

今の俺を瞬殺するなど、簡単だろう。

 

「いいえ、残念ながら、私はあまり人の上に立つ器じゃないわ。元々、英雄派という所に協力はしていたけれど、彼らの思想を理解出来ず、結局は追い出される形になった。

 

トップになる為には、私はあまりにも冷たすぎる。だからこそ、私はこの世界を変えられる人を探した」

 

「それが、俺という訳か」

 

「えぇ、あなたならばきっと、禍の団のトップになれる」

 

「飲む価値などない」

 

毅然とした声が洞窟に響く。

 

アルファの顔から優雅な仮面が剥がれ落ちた。彼女の指が微かに震えている。

 

「……理由を聞かせてもらえるかしら?」

 

俺はゆっくりと立ち上がる。身体中の痛みを噛み殺しながら。

 

「禍の団の理念は理解した。三大勢力への復讐と抗議だな」

 

彼女が頷く。金髪が揺れる。

 

「だが私にとっては時間の無駄だ。報復などという負の遺産に付き合う義理はない」

 

「復讐ではなく再生よ」

 

「同じことだ」

 

俺は一歩近づく。アルファの青い瞳が怯えるように揺れた。

 

「私の理想は革命ではなく創造だ。お前達が必要としているのは憎悪の旗印であって、未来を築く指導者ではない」

 

「そんなことは―」

 

アルファの青い瞳が驚愕で見開かれた。その美しさを湛えた顔が凍りつく。

 

「な……何ですって?」

 

彼女の声が震えている。それは計算された演技ではない。純粋な動揺が金髪の隙間から垣間見えた。

 

「勘違いするな。俺は禍の団に入らないと言った。だがその代わりに提案したいことがある」

女王は誰にする?

  • アルファ
  • ララ·サタリン·デビルーク
  • エミリア
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