サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
黒歌の豊満な身体がぐったりと俺に重なっていた。汗にまみれた肌同士がぴたりと密着し、互いの心臓の鼓動が伝わってくる。着物はほぼ意味を成していない。大きく開いた衿から覗く乳房の谷間に紅潮した肌が滑らかに波打っている。
「ご主人様……気持ちよかった?」
か細い声が耳元で囁く。猫耳はぺたりと伏せられ、尻尾が一本だけ俺の腰に巻きついている。その感触は何とも言えない安心感を与えつつも、新たな欲望を煽るものでもある。
「ああ、最高だったよ」
正直に答えると黒歌は嬉しそうに喉を鳴らした。乱れた髪の毛が頬にまとわりつき、汗の粒が幾筋も流れ落ちていく。その淫靡な姿に再び理性が揺らぐが何とか堪えた。
「じゃあ……お願いがあるんだけどぉ」
黒歌の瞳が真剣なものに変わった。さっきまでの甘えた雰囲気が消え失せている。
「なんだ?急に改まって」
問い返すと彼女は上半身を起こし俺の胸に顔を埋めた。
「白音に会わせてほしいの」
耳慣れない名前に首を傾げる。白音?初めて聞く名だ。
「白音って誰のことだ?」
黒歌の猫耳がピクリと動く。
「私の妹よ」
その言葉に俺は驚きを隠せなかった。黒歌に妹がいるなんて聞いたことがない。
「妹?お前そんなこと一言も……」
「言えるわけないじゃない!」
突然大きな声を出して黒歌は涙を浮かべた。猫の瞳孔が大きく開き、鼻梁がぷるぷると震えている。
「うぐっ……ごめんねご主人様……」
黒歌が泣きじゃくりながら震える唇を開く。
黒歌が語る内容に俺は絶句した。
「妹のために?」
「そうよ」
彼女の猫耳がピクピクと震えている。
「悪魔の貴族社会は残酷よ。私みたいな中途半端な妖怪と悪魔の混血は玩具扱い」
黒歌の声が暗く沈む。
ネビロス関係者の研究者であった人間の父と猫又の母との間に生まれるが、父からの愛情を受けずに育ち、幼くして両親と死別。
それから妹を育てるためにネビロス配下であるナベリウス家分家の「上級悪魔」の「眷属悪魔」となったが、主を殺して逃亡した罪でSSランクの「はぐれ悪魔」となっていた。
黒歌の過去話を聞き終えた時、俺の中で複雑な感情が渦巻いていた。妹を守るために主を殺したという衝動的な選択に対する憤りと、それでも黒歌が抱える孤独や絶望への共感が入り混じっている。
「本当に妹のために?」
俺は慎重に問いただす。彼女の瞳に宿る決意は揺るぎないもののようだが、真実を見極めなければならない。
黒歌は短く息を吐き、重々しく頷いた。
「ええ、そうよ」
その肯定の言葉には後悔や諦めの色が濃く表れていた。
俺は思考を整理するためにしばらく黙り込む。黒歌の動機がどれだけ正当化されるとしても、「はぐれ悪魔」というレッテルは簡単に剥がせるものではないだろう。
「じゃあこうしよう」
俺は決断した。冷徹な判断を求められる場面だが、だからといって非情になり過ぎたくない。
「お前の言うことが全て真実か確かめる時間が欲しい」
黒歌の目がわずかに見開かれた。
「どんな方法で?」
「簡単さ。現場検証と関係者への聴取だ」
俺は淡々と言い放つ。法廷では証拠こそが全てだ。黒歌の主張を裏付ける客観的事実が必要不可欠であることは疑いようもない。
彼女の表情に明らかな落胆の色が浮かぶ。しかしその後の質問には予想外の安堵感も含まれていた。
「それが終わったらどうなるの?」
黒歌は不安げに問うてくる。
「判決が下る」
俺は無慈悲に答えた。その声音には一切の感情を排除しているつもりだったが、内心では様々な葛藤が渦巻いている。
黒歌の視線が下へ落ちる。希望と恐怖が入り混じった感情のせめぎ合いが見て取れた。
「分かった、まぁけれど、黒歌の事は信じられるからな、裁判には行かない。結果だけ教えてくれ」
「ご主人……ありがとう……」
黒歌が弱々しく微笑む。その笑顔には安堵と感謝がにじんでいるが、同時に深い憂いも漂っていた。
俺は無言で頷くことしかできなかった。司法の厳格さと個別の事情との間で悩む日々が続きそうだった。
黒歌が俺から離れようとしない様子に気づきつつも、今はその温もりを感じることが許された時間だと自分自身に言い聞かせるしかなかったのであった。
「明日から忙しくなるぞ」
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア