サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
赤頭巾で全身を覆った小さな影が冥府の山を歩く。その足取りは迷いなく、深い霧の中を縫うように進んでいく。
「太郎、こっちだ」
声の主はグリムだ。
赤頭巾を被ったグリムが先を行く。小さな背丈の彼女だが、その足取りには揺るぎない自信があった。霧深い冥界の森を抜けると広大な石畳の道が現れた。
「あとちょっとだ」
グリムの声が風に乗って届く。彼女の赤頭巾は風になびきながらも形を崩さない。どうやら魔術で加工されているらしい。
やがて遠方に見える巨大な城門。灰色の石材でできた堅牢な建造物だ。
「にしても、グリムが知り合いだったとは、驚きだ」
「まぁ、色々とな。この身体になってからも、色々とバケモンを相手に戦っていたら、なんか向こうから接触していた」
「向こうからって」
グリムは適当な感じで説明をしている。
「行くぞ、太郎。お前の家臣になったからにはきちんと仕事をしないとな」
そう言うとグリムは門番の悪魔達を見る。彼らは警戒の色を顔に宿していた。
「この者が通るのは認められない」
「グリムの名前を知っているのか」
門番の一人が眉をひそめた。
グリムの名は思った以上の重みを持って門番たちに響いたらしい。一瞬で空気が凍りついた。
「グ……グリム様!」
「まさか」
「しかし……本当に?」
彼らの動揺が霧を揺らす。
「グリム?何かやったのか?」
「別に、特に何もしていないぞ」
グリムの視線が鋭く門番を貫いた。その視線には威圧感が込められている。
「ひっひぃ」
「・・・結構、とんでもない事をしたように見えるけど」
「別に、ただ」
そうして、グリムは何かを思い出すように。
「昔、冥界で暴れ回っている魔獣を倒すのに、その辺の冥界の住人に協力を頼んだだけだ」
そう、あっけらかんとした態度で言った。
「それをやったんだ」
「ああ、だが」
グリムは淡々と言った。
「ああ。けど向こうが勝手に怯えてるだけ」
門番たちの表情が青ざめる。
「ただ魔獣討伐を手伝ってもらっただけなのに」
「「「「いやいやいやいや!!!!!!」」」」
彼らの悲鳴が木霊する。どうやら相当トラウマらしい。
「相変わらず、面白い事を言うな、グリム」
そうしながら、話しかけた人物。
その人物は、髑髏。
身体にはロープを身に纏っている人物こそ、今回の目的の人物。
「初めまして、ハーデス」
「初めましてだな、唯我太郎。まさか、お前の方から会いに来るとはな」
そう、俺は、オリュンポス三柱神の1柱「死を司る神」であるハーデスと会う事が出来た。
「それで、一体、何の用があって」
「まぁ、少しお願いがありましてね」
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア