サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
中央広間の大扉は重厚な大理石でできており、表面には無数の天使像が彫刻されていた。扉の両側には武装した天使兵士が槍を構えて直立している。明らかに厳重警戒区域だ。
「ここが天界中央の玄関口です」
ソラが小声で説明してくれる。彼女の青い瞳が緊張で僅かに輝きを増していた。隣のウサリアは羽織っていた白いローブをさらに引き寄せて怯えた様子だ。
「大丈夫だウサリア、俺がついてる」
背中のリュックを確認しながら励ます。中には地獄からの通行証となる書類が入っている。これがあれば天界の上層部とも交渉できるはずだ。
「ありがとうございます……太郎さん」
ウサリアは小さく微笑んでくれた。その笑顔が俺の背筋をゾクリとさせる。いけない、任務中にこんな妄想をするなんて。しかしウサリアのウサ耳が不安げに垂れている姿を見るとどうしても庇護欲が湧いてしまう。
「お前は、確か」
「唯我太郎、まぁ、最近噂になっている程度の人間だ」
彼女は一瞬驚いたように目を見開いたがすぐに微笑んだ。
「まあ……私たちも貴方のことは知っております。まさかここで出会えるとは運命的ですね」
その言葉通り、彼女の瞳には親近感が漂っていた。しかしその瞬間─
突如として背筋に稲妻が走った。ガブリエルの纏うオーラが増大したのだ。彼女の背中から広がる十二枚の翼が突然開き始めた。
「皆さんお集まりです」
ガブリエルは俺たちを優雅に導く。豪奢なホールの奥には巨大な円卓があり、陣取っていた。
「唯我太郎です。今日は冥府との共同案件のため来た」
丁寧に頭を下げるとウサリアも慌てて続く。ソラは堂々と胸を張っていたが内心はかなり緊張しているようだ。手が微かに震えているのが見える。
「では話しましょう」
「あの、太郎さんって、結構偉い人なんですか?人間なのに」
ソラの疑問に対して、俺は自嘲気味に答えた。
「いや。ただの一般高校生だよ。今は家臣が増えたりして大変だな」
するとソラは驚いた顔をした。
「一体、どんな事を?」
「・・・ただ、自分が出来る事をやっているだけだよ。このままじゃ、ヤバいから行動しただけ」
「それは、つまりヒーローですか!」
ソラの顔が喜びでパァと咲いた。
「そこまで大した人間じゃないよ」
俺が控えめに否定すると、ソラはますます目を輝かせた。
「でも、皆を守るために動いたんですよね! それってやっぱりヒーローだと思います!」
ウサリアもウサ耳をピンと立てて頷いている。
「そうですよ! 太郎さんがいなかったら今の私たちはありませんでした!」
ガブリエルが会話を遮るように咳払いをした。
「お話中申し訳ありませんが……そろそろ、本題に入っても」
彼女の青い瞳が真剣な光を帯びる。
「あぁ、確か要件は」
「・・・はい、我々が長年、彼らを騙し続けた事についてを」
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア