※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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天使の愛

「それはどういう意味だ?」

 

「・・・天使は、他の種族よりも人が必要としているのは、私達自身では天使を増やす事が出来ないからです」

 

「自分自身では」

 

それと共に天使の、その生体を詳しく教えてくれた。

 

頭上に天使の輪を浮かべ、光の力を操ることができる種族。邪なことを考えると「堕天使」へと堕ちる。

 

それはつまり、性行為もまた邪な事に入るのか。

 

「だからか」

 

「えぇ、我々自身が戦い続ければ、きっと我々は消えてしまう。だからこそ、人々を騙す結果になったとしても」

 

その時のガブリエルさんは、悲しそうな表情。

 

だけど。

 

「それが、本当に邪な事に入るのか?」

 

「それは、一体どういう事なんですか?」

 

俺の問いかけにガブリエルの表情が凍りついた。

 

「・・・俺には好きな奴がいる。そいつと行為を行っている時に、邪だとは思っていない。だって、好きだからな」

 

「好意、つまりは愛ですか」

 

「あぁ、それは、天使も神も同じじゃないのか?だって、神の愛を再現させたのが、システムじゃないのか?」

 

十二枚の翼が大きく広がっていた。

 

「しかしそれが"特定の誰かへ向けられる"ことが問題なのです」

 

翼の羽毛一枚一枚が光の粒子となって宙を舞う。

 

「感情は危険です」

 

ガブリエルの瞳孔が微かに拡大した。

 

「特別な誰かを強く想えば……嫉妬や執着という"歪み"が生まれてしまう」

 

彼女の長い指が自らの胸元を押さえる。

 

「それが堕天の種となるのです」

 

ソラが食い下がる。

 

「でも!それでも愛するのは悪いことじゃないはずです!」

 

その声に反応してかガブリエルの翼が一度収縮した。

 

「ソラ……あなたは」

 

彼女は目を瞑って何かを抑え込もうとする。

 

「地上では人間たちが自由に愛し合っていますね」

 

深いため息が響く。

 

「……そうかもしれません」

 

ガブリエルは儚げに微笑む。十二枚の翼が風もないのに揺れた。

 

「本来の意味で言えば……愛は尊いものです」

 

その声は蜜のように甘い。だが同時に硝子のように脆く響く。

 

「しかし天界のシステムは」

 

彼女はそっと掌を自分の胸元に添える。

 

「時に私たちの愛を……“欲望”と誤認します」

 

ガブリエルの指が震える。

 

「特定の誰かを強く想うこと—それは時に嫉妬や独占欲を生み出し」

 

瞳孔が微かに揺らいだ。

 

「天使としての資格を喪失させるのです」

 

その空気が重く淀む。ステンドグラスから射す光が突然暗くなった気がした。

 

「そうかな?誰か1人を愛する事が、そんな事になるとは思えないけどな」

 

「それは」

 

「・・・だったら、試してみるか?」

 

「えっ」

 

俺の提案にガブリエルさんはどこか驚きの表情だった。

女王は誰にする?

  • アルファ
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