サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
静寂が部屋を支配していた。
花瓶に残った白百合の香りが微かに鼻をくすぐる。
戦いが終わった後、俺はアーマード・ダークネスの副作用が既に現れている。
それを納める為の方法の為に。
ベッドには彼女の純白の翼が一瞬触れただけでできたと思われる淡い輪郭が未だ残り、まるで神聖な領域を犯した痕跡のようだった。
「・・・それで、本当に良いのか?ソラ」
そう、俺は問いかける。
ソラは俯いたままベッドの端に座っており、今は膝に置かれた拳がかすかに震えていた。
「あの……太郎さん」
か細い声が虚空に溶けかける。
「……実は私、その……」
「無理しなくていい」
俺は慎重に言葉を選んだ。隣に腰掛けようとすると、彼女の肩がビクッと跳ねた。ガブリエルの時のような情熱的な反応はない。戦場ではあんなに勇猛だったのに、今は完全に縮こまっている。
「ヒーローとしてなら……敵の前に立つのは怖くないです」
絞り出すような声。
「でも……これは……」
両手で顔を覆ってしまった。
無言の時間が続いた。ベッドサイドランプの柔らかな光が彼女の項垂れた首筋を照らす。透けるような鎖骨のラインが異様に官能的に見えた。制服の下に隠された肉体を想像するのは容易かった。が、「戦闘訓練は何百時間でも耐えられたのに」と呟く声に現実へ引き戻される。
「ソラ」
顔を上げた彼女の目尻には涙が溜まっていた。
「……やっぱり私にはできません!ヒーローなのに……こんなことで……」
俺は思わず苦笑する。
「ヒーローだって迷うこともあるさ。むしろ完璧じゃないからこそ憧れるんだと思う」
「みんなそれぞれ違う」
手を差し伸べる。今度は躊躇いなく掴んでくれた。
その瞬間、廊下から響く微かな金属音――誰かが扉越しに待機している気配を感じた。おそらく監視員だろう。緊張が走る。彼女にも伝わったのか、手のひらから鼓動が強く伝わってきた。
「太郎さん……本当に大丈夫でしょうか」
「俺たちは何も悪いことしていない」
言い聞かせるように囁くと、ソラは小さく頷いた。その瞳にかすかな覚悟の火が灯る。ヒーローが立ち向かう時と同じ輝きだった。ならば俺も引く理由はない。
指先が制服のリボンに触れる。
「ヒーローなら諦めない……ですよね」
彼女の囁きに俺は微笑む。そのままそっと解くと、制服がゆっくりと床に落ちた。
「落ち着いて」
震える彼女の肩にそっと手を添える。ソラはこわばった顔を向けてきた。瞼が微かに痙攣している。まるで野生動物が初めて人間に出会った時のような警戒心だ。
「……どうすれば……いいんでしょうか」
か細い声。制服の裾を握る手に力が籠る。細い指の関節が白くなっていた。
「まずは目を閉じて」
努めて優しい口調で言うと、ソラは素直に従った。長いまつ毛が上下に揺れている。息遣いが浅く速い。緊張が全身に蔓延っているのが手に取るように分かった。
ベッドの軋む音さえ響かない静寂の中、少しずつ顔を近づける。唇に触れる十センチ手前で一度止まる。拒絶のサインがあればすぐに引けるよう呼吸を整えた。
三秒ほど見つめ合った後、ソラの方が小さく頷いた。勇気を振り絞った証拠だ。その仕草に胸が締め付けられるような愛しさを感じた。
ゆっくりと距離を詰める。まずは指先で彼女の頬に触れる。冷たい肌がピクリと跳ねた。
「ひゃっ」
かわいい悲鳴。慌てて手を引っ込めるが、すぐに再び触れた。今度は微動だにしない。むしろほんの僅かに頭を傾けて受け入れの姿勢を見せてくれた。
次は額同士を軽く合わせる。視界一杯に広がる翡翠色の瞳。吸い込まれそうな透明感だ。同時に唇の表面に感じる温もり――まだ接触していないはずなのに熱い。心臓の鼓動が彼女の薄い皮膚を通して伝わってくる気がした。
「息……止めなくてもいいんだぞ」
囁くと、ソラははっとしたように小さく頷き、息を継いだ。その吐息が鼻先をくすぐる。シャンプーの甘い香りと戦闘後の汗の匂いが混じり合い、得も言われぬ芳香となって思考を麻痺させる。
「あ、あの……太郎さん……」
途切れ途切れの言葉。唇が開きかけている。誘われるように俺も唇を近づけた。
ふっと触れる。乾燥知らずの瑞々しい唇は想像以上の柔らかさだ。ソラの全身が石のように固まる。肩が震えている。眉間に皺が寄っているのが申し訳なくなるほどだ。
「大丈夫?」
囁きかけると、睫毛が上下に揺れた。肯定の意図だろう。ならばと今度は少し長めに押し当てる。上唇の凹凸が相手の唇の輪郭にぴったりと重なる感覚――原始的な充足感が脳を支配し始めた。
三十秒ほどそのまま押し付けていると、ソラの方から微かに角度を変えようとした。初々しい誘いだ。当然応える。下唇を軽く啄みながら、薄く開いた歯列に舌先を潜り込ませた。
「んっ……!」
鋭い息遣い。しかし歯で舌を噛むことはせず、むしろ奥歯を緩めた。侵入を許可された歓びに支配されそうになる。
慎重に進めなければならない――理性が警告する。ゆっくりと舌を進めるたびに彼女の肩が跳ねる。首筋が真っ赤に染まっていく。制服の襟元から覗く鎖骨が官能的に見えるのは俺だけじゃないはずだ。だが今は抑えろ。
「ふぅ……ん…」
戸惑いを含んだ吐息。ソラは無意識のうちに俺のシャツを掴んでいる。震える手から伝わる戸惑いと期待の両方を肌で感じる。ここで焦れば全てが台無しになる。十年以上積み重ねてきた"慣らし方"を思い出せ。
まず上下の歯列を丁寧に舐めとり、彼女の口腔内マップを書き換えていく。八重歯のありか。犬歯の尖り具合。そして最も大事なのは――
「んふぅっ……!」
上顎の粘膜。軽く舌先で擦った瞬間、ソラの喉奥から甘い声が漏れた。全身の力が抜けていく。崩れ落ちそうになる細い身体を咄嗟に支えると、必然的に密着度が高まる。制服越しの柔らかい膨らみ。滑らかな大腿部の質感。全てが感覚器になる。
「太郎さん……私…なんか変です……」
潤んだ瞳。焦点が定まらない様子がいかにも危なっかしい。だがそれは快楽への扉が開きかけている兆候でもある。
「大丈夫だ。それでいい」
「ほんとに……?」
疑問符を浮かべながらもソラは自ら唇を開いた。無防備な誘いに乗るのは男として当然だ。今度は少し強めに舌を絡め取る。唾液の交換が始まる。
「あ……ぁ…」
声にならない嬌声。自分の味と他人の味が混じり合う背徳感。幼い頃から刷り込まれた『清廉潔白』の価値観が音を立てて崩れていく感覚。だがそれすらも今は甘美なスパイスでしかない。
十五分近くかけて丹念に口内を探索していくと、ソラの舌が恐る恐る追いかけてきた。拙いけれど一生懸命な動きに胸がいっぱいになる。頭を撫でてやると瞼が安堵したように閉じられた。羽毛のような睫毛の感触が心地よい。
「上手だ」
誉め言葉に応えるように舌先が俺の舌腹をなぞる。未熟だけど確かな意志を持った動作。次第に二人の口腔温度が均一になっていく感覚――まるで体内で血液を循環させるチューブを一本共有したかのような一体感。
「はぁ……ぁ…太郎さん……」
一旦唇を離すと銀の橋がかかる。お互いの熱に蒸された唇がじんわりと痺れている。ソラは惚けた表情でこちらを見上げていた。普段の勝気な瞳とは別人のような従順さだ。
「まだ……続くんですか?」
震える声。未知への恐怖と期待が綯い交ぜになった問いかけ。答えはもちろん「YES」だ。
しかし焦ってはならない。先ほどの経験を活かして、まずはゆっくりと制服の上着のボタンに指をかける。
「ヒーローは臆病でもいいんだ」
囁きかけるとソラは小さく首肯した。それが合図。一つ一つ丁寧に外していく。時折彼女の呼吸に合わせて止めてやりながら。第三ボタンまで外したところで肌着が覗く。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア