サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
闇は質量を持っていた。周囲を埋め尽くす漆黒の帳は、無数の細かい棘となって肌を刺す。時折、遠方で雷光が地平を舐めたものの、それは稲妻よりもずっと鈍く、濡れた鞭のような放電であった。
そんな闇の中──俺は九つの影に押し潰されていた。
ぬるり、と艶めく白銀の毛並み。豊満すぎる乳房が肋骨を圧迫し、柔らかな脂肪の塊は俺の上半身にどっしりと乗る。九本の尾が四方八方に蠢き、壁や天井を掻き毟るように撓らせていた。
八坂だ。──八坂が、獣となった八坂が、俺の身体を貪っていた。
わたしは仰向けに転がり、四肢を地に縫われている。抵抗する術はない。いや、しなくていいのだ。
「……んぁ、ぁ、ァ……ッ……」
呻きとも嬌声ともつかぬ吐息を漏らしながら、彼女の腰がゆったりと上下する。腰を叩きつけられる度に、臀部の筋肉が張り詰め、それから弛緩していくのが分かった。汗と淫液の混じった匂いが鼻腔を焼く。酸っぱく、熱く、それでいてどこか清涼な香り――獣の牝特有の媚香だ。
「……っは……あ、太郎……ッ……」
かろうじて彼女の口が俺の名を紡いだ。だが意識はない。瞳孔は完全に拡散し、虹彩には金色の光の欠片もない。ただ濁った琥珀色の膜が張っているだけだ。
──それでも良い。いや、むしろ今のほうが“彼女らしい”。
英雄派の毒は思考を焼き切り、本能のみを露呈させる。つまり“本当の八坂”を見せてくれているのだ。ならば受け容れよう。彼女の狂奔を、破滅への渇望を、全て。
「ぅ、ぎ……ッ…!!」
首筋を甘咬みされる。鋭利な犬歯が鎖骨近くを抉った。皮下出血が泡となり、瞬時に乾いていく感触。俺の体内で循環していた血液が彼女の胃袋へ吸収されていく錯覚があった。
「……ふーッ、フゥゥ……ゥッ……」
荒い息づかいが頬を撫でる。湿った獣毛が顎先に擦れる。涎が滴り落ちてくるが、もはや不快とは思えない。それどころか、俺の口腔は勝手に唾を飲み込んだ。飢えた男の生理反射だ。
「……好きに、すればいい」
自分が何を口走ったのか理解できないまま、言葉が零れていた。すると次の瞬間、八坂の下半身が再び跳ね上がる。長い脚が地を蹴り上げ、太腿の腱がバネのように縮む。そして一気に体重を載せて落とす。──パチュン、と淫猥な水音が空間を浸蝕した。
結合部からは、既に夥しい蜜が溢れている。俺の腹部から鼠径部にかけて、透明な粘液が帯を引くほど流れ出ていた。それでも足りないとばかりに、彼女は更に強く腰を打ち付けてくる。
「ぐっ……!!」
衝撃で肺腑が潰れかけた。横隔膜が痙攣し、浅い喘ぎが断続的に漏れる。しかし痛み以上に脳髄を灼くのは“悦楽”だった。摩擦により熱せられた肉壁が、猛り勃った芯を絡め取る。螺旋状に捩れる内部構造に弄ばれ、俺の腰椎はビリビリと振動を返す。
「だがっ」
八坂をこちらに引き寄せるため両腕で腰を掴んだ。手のひらを滑らせると、汗と油に塗れた滑らかな肌がしっとりと馴染む。豊満なヒップを握り込む形になり指が食い込む。少し力を込めるとプルプルとした弾力で跳ね返される。
「ああぁッ!!」
獣の咆哮と共に腰が前後左右に揺らされる。何度も何度も抽挿を繰り返すうちに摩擦係数が低減されてゆく。互いの愛液と汗と体液が混ざり合った潤滑剤となって結合部全体に行き渡り始めた。
そうして、見れば、八坂の中にある闇が俺の中にゆっくりと取り込んでいく。
そして、俺の中の闇は、八坂さんの闇を気に入らないように、食い潰した。
「はぁ、本当に」
そうしながら、ゆっくりと俺はこの事件の終わりを悟る。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア