※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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三大勢力への宣言

三大勢力会議。

 

その会議は、既に数時間程経過した。

 

俺自身、この場においてあまりにも場違いだろう。

 

けれど、それでも言わなければならない事がある。

 

「次に……人間代表からの意見をお聞きしたい」

 

天使側の最高位者が、静かだが威厳のある声で発言した。

 

会場が一瞬ざわつく。

 

今回の三大勢力の中で、俺自身、この場にいる誰よりも弱い事は理解している。

 

しかし、コカビエルの1件を解決した俺は、その功労者であり、人間の代表として招かれてしまった。

 

俺は深呼吸をして口を開いた。

 

「……皆さんには先ほどお話した通りです」

 

会場に響く俺の声は意外にも落ち着いていた。

 

「俺は……人間です。ただの高校生でありながら……こんな大舞台に立っている自分が信じられません」

 

会場からはため息が漏れる。

 

その時だった。

 

「正直に言うと、俺も未だに知らない事が多くある」

 

俺は拳を握りしめ、声を張り上げた。

 

「だからこそ、俺の夢は王になることです!」

 

一瞬の沈黙の後、会場がどよめいた。

 

悪魔の代表であるサーゼクスは興味深そうに、堕天使の代表であるアザゼルは笑みを浮かべる。

 

天使側からも疑念の目が向けられる。

 

「なぜ、そんな事を考えたんですか?」

 

「別に大した事はない」

 

俺は続けた。

 

「人間だけではなく……悪魔も、天使も、堕天使も……全ての種族が共に歩める世界を築きたい」

 

再び会場は凍り付いたように静まり返った。

 

「これは単なる理想論ではない」

 

俺は胸に手を当てて言った。

 

「俺自身の理想であり、実現したい事だから」

 

「・・・確かに君の家臣達は優秀でしょう。聞いた限りでも。けれど、あなた自身にそれを行えるだけの能力はあるのかい?」

 

「無能な王かもしれない。けれど、何時までも無能で居続けるつもりはありません」

 

「どうやってそれを証明する?」「今までの功績で証明することはできないのか?」

 

周囲から声が上がる。

 

しかし俺は首を振った。

 

「いいえ。これからも証明し続けていきます。それが王としての務めだと思っています」

 

サーゼクスは微笑んだ。

 

「なかなか面白い事を言うじゃないか。でもね、王とはただ命令するだけの存在じゃない。時には自ら率先して危険に飛び込むこともある。その覚悟はあるのか?」

 

俺は深く頷いた。

 

「もちろんです。そしてそれが出来なかった時は……俺を裏切っても構わないと思っています」

 

アザゼルが笑い出した。

 

「ハッ!なんて奴だ。まるで全てを見通しているようだ」

 

天使の代表者は冷静な眼差しで問う。

 

「その言葉には責任が伴う。もし君が失敗したとき、責任はどう取るつもりだ?」

 

「その時は……俺の命で償います」

 

今度は会場全体が驚きに包まれた。

 

サーゼクスが立ち上がった。

 

「太郎くん。君の宣言は確かに大胆不敵だ。しかし同時に勇気と誠意に満ちている。我々は真剣に検討させてもらおう」

 

そうして、そのまま会議は終わりを迎えた。

女王は誰にする?

  • アルファ
  • ララ·サタリン·デビルーク
  • エミリア
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