サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
そっと押された肩に逆らわず、畳へ仰向けに倒れこむ。見上げれば梁を透かした淡い影と、月灯りを宿した八坂の瞳。ゆっくりと覆いかぶさるように腰をおろされ、膝裏の布越しに柔い温もりが伝わってくる。
「怖がらせてしまった?」
耳朶をかすめる声は夜気より冷たいはずなのに、触れれば火傷しそうだった。胸元に降る銀糸を払おうとした指先を捉えられ、掌を合わせてぎゅっと握り返される。汗ばんだ肌がすべり合い、鼓動ごと絡め取られるようだ。
逃げる気など無い、と言おうとした唇へ白磁の指が忍び込み、舌を押し開けて湿った呼気を奪っていく。噛みつくこともできず喉奥を震わせると、首筋にゆるく歯が当たった。
「ふ……っ、ッ」
痛みではない痺れが奔り抜け、脇腹をひくんと跳ね上がる。帯を解かぬまま袴紐だけがほどかれ、夜風より熱い掌が素肌へ滑り込んだ。
薄い闇の中で衣擦れの音がする。八坂が裾に指をかけ、一枚ずつ丁寧に剥いでいく。止めようと伸ばした腕を優雅に受け流され、帯紐さえ余計だとばかりに指先が解く。肩を外気に晒された瞬間、ぞくりと鳥肌が走った。
「震えておられる」
耳殻に吐息がかかり、反射的に眉根を寄せる。怖いわけではない――ただ急すぎるのだ。彼女の体温が布越しに移ってきて、理性の堤防が揺らぐのがわかる。拒めば終わるだろうが、それでもいいのか?
答えを探しかけた刹那、襦袢の襟が左右に引かれて素肌が月灯りに曝け出された。冷えた空気が胸板を舐め、そこで初めて羞恥より高揚の方が勝っている自分に気づく。見下ろす双眸は慈愛とも捕食者ともつかず、底知れなかった。
「恐縮?」微かに笑む声。「もっと怯えてくださると思ったけれど」
咄嗟に返せず喉が鳴った。狡い女だ。こちらが飲み込もうとする全てを、微笑一つで肯定してしまう。
諦念に似た溜息とともに肩を落とせば、まるで褒美のように額へ接吻が降ってきた。そのまま頬を撫で下ろした手が鎖骨を辿り、平らな腹へと滑り込む。皮膚の上を這う繊細な指先の感触に呼吸が乱れた。
「さて──どこまで許されますか?」
低く囁く声音は蠱惑で満ちている。限界まで昂ぶりながらなお涼しい顔をしている男の姿が滑稽でたまらないのだろう。僅かに煽られた苛立ちが、奇妙な決意へ変わる。
「好きにすればいいさ」
吐き捨てるように告げると同時、八坂の眼が愉悦に揺らいだ。次の瞬間には夜具の重みと共に体温が折り重なり、布一枚隔てた互いの肌がぴたりと溶け合う。耳裏へ当てられた唇が小さく嗤った。
「承りました」
喉元を啄む湿った音。掠れた喘ぎが漏れるのを感じながら、僕は彼女の細い腰へ腕を回した。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア