サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
ベッドのスプリングが悲鳴を上げるほどの衝撃と共に、俺は背中を床垫に叩きつけられた。天井が揺れる。視界を塞いだのは、薄茶色の長い髪と、狩人のように光った瞳だ。
「……何のつもりだ、ランスロット」
喉元に押し付けられたのは鋭利な刃物ではなく、彼女の熱だった。制服の上からでも伝わってくる、馬乗りになった彼女の体温と、荒い息遣い。黒騎士の制服に包まれた太腿が俺の腰をガッチリと挟み込んでいる。逃がさないという意志表示か、それとも単に自分が崩れ落ちないための支えか。
「決まってるじゃん。あたしの方が強いって、証明するの」
彼女はニヤリと笑った。だが、その笑みの奥には焦燥のようなドス黒い感情が渦巻いていた。俺の知る限り、彼女は戦いを楽しんでいるはずだ。だが今の彼女は、獲物を前にした興奮と、何か得体の知れないものに駆られているような、奇妙な熱量を放っていた。
「強い? 何と戦ってるんだ?」
「……あの子だよ。宮本絶花」
その名が出た瞬間、俺の心臓がドクリと跳ねた。俺が王として守ると誓った相手。彼女の幼馴染であり、彼女と同じ剣士。
「あたしと同じ騎士なのに、あたしより弱いくせに、あたしよりあの子の隣にいる。あたしの方が斬れる! あたしの方が走れる! なのにどうしてあの子はあたしを見てくれないのかわかんなかったけど――ようやくわかったんだ」
ランスロットの顔が迫る。吐息がかかる距離。シャンプーの香りと、微かな鉄の匂い。
「あの子が欲しいのは、強さじゃなくて……こんなこと、なんだね?」
彼女の唇が、俺のそれに重なった。
それはキスと呼べる代物ではなかった。噛みつきだ。野獣が獲物の喉笛に牙を立てるような、痛みと熱量を伴う接触。歯列が俺の下唇を割り、舌が強引に口腔内に侵入してくる。慣れていない。圧倒的に不慣れな動きだ。だが、その分、濃厚でひたむきな欲望が直接流れ込んでくる。
「んっ……ふ……!」
息継ぎの暇もない。酸素を奪い合うような、窒息しそうな口付け。彼女の舌が俺の舌を絡め取り、口腔の隅々まで舐め回す。唾液が混ざり合い、粘着質な水音が部屋に響く。初体験だということは明白だった。テクニックもへったくれもない。ただひたすらに、本能の赴くままに貪るだけ。
俺の手がシーツを掴む。彼女の背中に回そうかとも思ったが、今の彼女は止まらない。止めるつもりもない。彼女が求めているのは拒絶ではなく、受け入れであり、征服だ。
唇が一旦離れる。銀色の糸が二人の間でプツリと切れた。ランスロットは潤んだ瞳で俺を見下ろし、荒い息を整えようともせずにまた顔を近づけてくる。
「……っは……どうよ……これで、あの子より……あたしの方が……近い、じゃん……」
言葉の最後はまた唇に吸い込まれた。今度はさらに深く。彼女の手が俺の頬を押さえつけ、逃げ場を塞ぐ。口の中を蹂躙する舌の動きが、少しずつだが学習していく。吸い付き、擦り合わせ、互いの粘膜の熱を確かめ合う。
王として、俺は彼女のこの激情を受け止めるべきなのだろうか。それとも男として、この猛獣を飼い慣らすべきなのか。答えが出ぬまま、俺はただ彼女の重量と熱を腹の上に感じながら、何度も何度も押し寄せる波に身を任せていた。
「んぅ……っ! はぁ……っ! もっと……もっとだよ、太郎!」
彼女は俺の下唇を甘噛みし、舌先でちろりと傷口を舐めた。痛みと快感が背骨を駆け上がる。ランスロットはまるで、初めて肉の味を知った獣のように、俺という獲物に夢中になっていた。それは決して優雅な円卓の騎士の振る舞いではなく、ただのメスとしての渇望だった。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア