サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
俺はエレンと二人きりの部屋で、彼女の寝顔を見つめていた。レオーネは酒を飲み過ぎて、ベッドの上で大の字になって寝ている。時折「むにゃ……もう一杯……」とか寝言を言っているが、完全に出来上がっていた。
「あいつ、相変わらず酒癖わりぃな」
「そうだね。でも、楽しそうだったからいいんじゃない」
エレンは手に持ったジュースの缶を口に運びながら、気だるげに答えた。サメの尻尾がゆらゆらと揺れている。彼女も少し疲れているようだったが、まだ起きている。
窓の外はもう真っ暗だ。駒王街の夜景がキラキラと輝いている。俺はエレンの隣に座り、自分のジュースを一口飲んだ。
「なあ、エレン」
「なに」
「お前、ジューランドからこっち、どうしてたんだ?」
「別に。普通に暮らしてただけ」
エレンは缶を両手で持ちながら、膝を抱えるように座っている。サメの尻尾が布団の上でパタリと揺れた。
「みんな元気だよ。でも、お前がいなくなってから、少し静かになった」
「そうか」
「うん。お前はうるさいから」
「おい」
「でも、嫌な静かさだった」
エレンは顔を伏せたまま、小さく笑った。普段は無愛想で気だるげな彼女が、こんなに素直に話すのは珍しい。
「……私、お前に会いたかったんだと思う」
「エレン?」
「ジューランドにいた時は、別に普通だった。お前は王様で、私はただの家臣で。でも、いなくなってからわかった。お前がいないと、なんだか面倒くさいだけの毎日だった」
エレンはジュースの缶を傾け、残りを一気に飲み干した。そして、ゆっくりと俺の方を向く。赤い瞳が、暗い部屋の中で微かに光っているようだった。
「だから、来た。レオーネが行くって言うから、私もついてきた」
「そうだったのか」
俺は少し照れくさくなり、頭をかいた。エレンがこんなにストレートに気持ちを伝えてくれるなんて、ジューランドにいた頃はなかった。
「なあ、エレン。お前、俺のことどう思ってるんだ?」
「どうって?」
「いや、だから……」
俺が言葉に詰まっていると、エレンが突然、俺の肩に頭を預けてきた。
「好き」
「は?」
「だから、好き。面倒だけど、お前のことが好き。王様だからじゃなくて、唯我太郎だから」
俺は固まった。エレンがこんなことを言うなんて、夢でも見てるんじゃないかと思う。
「……本気か?」
「本気。嘘ついても面倒なだけだし」
エレンは俺の肩に顔を埋めたまま、小さく笑った。サメの尻尾が、今度は嬉しそうに揺れている。
俺はしばらく考えた。エレンは俺の家臣だ。でも、それ以上に、あの夏を一緒に戦った大切な仲間だ。そんな彼女にここまで言われて、王としてどう答えるべきか。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア