サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「ふああ……よく寝た」
レオーネが大きな欠伸をしながら体を伸ばす。昨晩あれだけ酒を飲んでいたのに、彼女はまったく二日酔いの様子がない。さすが獅子のジューマンといったところか。
「あんた、朝からうるさい。もう少し静かに伸びをして」
エレンが気だるげに髪を整えながら、レオーネを睨む。サメの尻尾が機嫌悪そうに揺れている。昨晩のことは二人だけの秘密だ。俺とエレンは目が合うと、少し照れくさそうに視線を逸らした。
「よし、今日は街を案内するって約束だったな」
俺は立ち上がり、窓を開ける。朝の新鮮な空気が部屋に流れ込んできた。駒王街は今日も平和そうだ。
「お、いいねぇ!人間の世界の朝市ってやつを見てみたいよ!」
「私も。魚市場があるなら行きたい。サメとして、獲物の質は確認しておきたい」
「お前は相変わらずだな……」
俺たちは三人で部屋を出て、駒王街の朝の街並みを歩き始めた。商店街はすでに活気づいており、八百屋や魚屋が店を開けている。レオーネは目を輝かせてあちこちを見回し、エレンは魚屋の前で足を止めて品定めをしていた。
「おお、これが人間の世界の朝メシか!屋台の匂いがたまらないねぇ」
「さっき朝食を食べたばかりだろ」
「別腹だよ、別腹!」
そんな和やかな時間が続いていたが、突然、レオーネの表情が変わった。獣耳がピンと立ち、鼻がひくひくと動く。
「……この匂い」
「レオーネ?」
「血の匂いだ。それも、かなり濃い」
エレンも同じように顔を上げた。サメの尻尾が警戒するようにピタリと止まる。
「私も感じる。この匂い……生半可な傷じゃない。複数の……人間の血が混ざってる」
「どこからだ?」
「こっちだよ、少年。ついてきな」
レオーネが真剣な表情で走り出す。俺とエレンもその後を追った。商店街を抜け、住宅街へと入り、さらに細い路地を進む。周囲から人気が消え、空気が重くなっていく。
「ここだ」
レオーネが足を止めたのは、古びた倉庫の前だった。外見は普通の廃倉庫だが、俺の鷹の視力が微かに漂う黒い靄を捉えている。
「この感じ……昨日のあいつと同じか」
「ああ、デスガリアンの残党の可能性が高いね」
「面倒だけど、やるしかない」
俺は胸に手を当て、王国の駒を出現させた。レオーネとエレンも同じように駒を取り出す。
「二人とも、行くぞ」
「了解、王サマ!」
「めんどいけど、仕方ない」
俺たちは同時にジュウオウチェンジャーを開き、変身ボタンを押した。
「本能覚醒!」
三つの光が路地裏を照らし出す。俺は赤い翼を広げ、ジュウオウイーグルへと変身した。
「大空の王者、ジュウオウイーグル!」
レオーネが黄色い光を纏い、獅子の戦士へと姿を変える。
「大草原の王者、ジュウオウライオン!」
エレンが青い光を纏い、鮫の戦士へと姿を変える。
「大海原の王者、ジュウオウシャーク!」
俺たちは互いに頷き合い、倉庫の扉を蹴破った。中は薄暗く、むせ返るような血の匂いが充満している。床には倒れた人間の姿がいくつも転がっており、壁には不気味な黒い靄が這い回っていた。
「お出ましだよ、少年」
レオーネが前を指さす。倉庫の奥から、三体の異形が姿を現した。昨日戦ったのと同じ、黒い靄を纏った存在だ。
「三体か……」
「余裕だね。アタシとエレンで二体は引き受けるよ」
「私は面倒だから、さっさと片付ける」
俺は頷き、右手を腰のホルスターへと伸ばした。ジュウオウバスターを引き抜き、銃モードで構える。
「行くぜ!」
戦いの火蓋が切って落とされた。レオーネが獣のような速度で一体に飛びかかり、鋭い爪で斬り裂く。エレンが巨大な鋏を振るい、もう一体の動きを封じる。俺は最後の一体に狙いを定め、ジュウオウバスターの引き金を引いた。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア