サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
俺は缶ビールを片手に豪快に笑うレオーネを横目で見ながら、手元のグラスに注がれた麦茶を一口すする。エレンはとっくに寝てしまい、ベッドの上でサメの尻尾をだらりと垂らしながら、すぅすぅと寝息を立てている。
「にしても、よく飲むな、お前」
「当たり前だろ。ジューランドにはなかった酒が、この街には山ほどあるんだ。楽しまなきゃ損ってもんだよ」
レオーネは缶ビールをテーブルに置き、今度は日本酒の一升瓶を手に取った。どこで買ってきたのか知らないが、ラベルを見ると結構な高級品だ。彼女は遠慮なくコップに注ぎ、ぐいっと一気に飲み干す。
「ぷはぁ……!これ、いいねぇ。米からできてるんだろ?ジューランドの酒とは全然違う。人間の世界はやっぱり面白いよ」
「そりゃよかったな。でも、俺は酒は飲まねぇぞ」「なんでだい?男なら飲めよ」
「俺は未成年だぞ」
「ジューランドならば問題ないぜ!」
と返しながら、レオーネは俺のグラスに日本酒を注ごうとする。俺は慌ててグラスを引っ込めた。
「やめろ!俺はまだそういう年齢じゃねぇんだよ」
「固いこと言うんじゃないよ。アタシが許すから大丈夫さ」
「お前が許しても、問題はそれだけじゃねぇんだよ!」
俺はテーブルを叩き、レオーネに向き直った。
「お前なぁ……この街で面倒事を起こす気か?昨日だって盛大に派手なことをやってただろ」
「昨日?ああ、ガオガイガーのことかい。あれはしょうがなかっただろ。少年がいきなり飛び出しちまったんだから」
「俺が悪かった部分はあるけどな。でもな、ああいうのを目立たせるわけにはいかねぇんだよ」
「なんでだい?王様だろ?目立ってなんぼじゃないか」
「それはそうかもしれねぇけどな……今はまだタイミングじゃねぇんだ。この街のことだってわかっちゃいねぇ。下手に目立つと敵を刺激することもあり得るんだよ」
レオーネは少し黙り込み、コップを置いて腕を組んだ。獣耳がぴくりと動き、考え込んでいるのがわかる。
「なあ、少年」
レオーネが唐突に俺の肩に手を回してきた。酒の匂いがふわりと漂い、金髪が俺の首筋にかかる。酔っているせいか、いつもより体温が高い。
「な、なんだよ」
「アタシさ、最初にお前さんに会った時のこと、よく覚えてるんだよ」
レオーネはコップをテーブルに置き、遠くを見るような目をした。獣耳がぴくりと動き、尻尾がゆらりと揺れる。
「ジューランドに突然現れた、へんてこな人間のガキ。王様になるだなんて偉そうなこと言って、でも、やることはめちゃくちゃでよ」
「うるせぇな。当時のことは言うな」
「でもよ、お前さん、一度もアタシらを見下さなかった。ジューマンだからって、差別もしなかった。ただ『お前は強いな』って、それだけ言ってよ」
レオーネは俺の肩をぎゅっと掴み、顔を近づけてきた。金色の瞳が、酔いのせいか潤んでいる。
「あの時、アタシは思ったんだ。こいつは面白い奴だってな。王様になるって言うだけあって、器が違うって」
「……そうかよ」
「そうさ。だから、こうしてまた会いに来たんだ。お前さんのことが、アタシは大好きなんだよ、少年」
レオーネはそう言うと、俺の身体をぐいっと引き寄せ、強く抱きしめてきた。彼女の豊満な胸が俺の胸板に押し付けられ、むわっとした酒の匂いと、彼女自身の野性的な匂いが混ざり合って鼻をつく。
「ちょ、レオーネ!?」
「王様ならよ、何人だって抱けるんだろ?」
レオーネは俺の耳元で囁くように言った。吐息がくすぐったくて、俺は思わず身をよじる。
「な、何言ってんだよ!」
「何って、そのままの意味さ。王様ならハーレムを作るのも当然だろ?アタシは別に構わないよ。お前さんの側にいられるなら、それで」
「お、お前なぁ……酔いすぎだろ!」
「酔ってなんかないさ。ちょっと気分が良くなっただけでね」
レオーネは俺を抱きしめたまま、ソファに押し倒すような体勢になった。彼女の長い金髪が俺の顔にかかり、視界が金色に染まる。
「ちょ、待て待て待て!」
「待たないね。アタシは獲物は逃がさない主義でね」
「俺は獲物じゃねぇ!」
「わかってるよ。お前さんはアタシの王サマだ」
レオーネはニヤリと笑うと、俺の頬にそっと手を当てた。その手は戦士のものとは思えないほど優しくて、俺はますます混乱する。
「お、おい……」
「少年、アタシはな、お前さんとまた会えて本当に嬉しいんだ。ジューランドでの戦いが終わって、お前さんがいなくなって、アタシはなんだか寂しくてね。酒を飲んでも、賭け事をしても、なんだか物足りなかった」
レオーネの声が少しだけ真剣なものに変わる。彼女は俺の目をじっと見つめながら、言葉を続けた。
「だから、こうして人間の世界まで来たんだよ。お前さんに会うためだけにね」
「……レオーネ」
「だから、今夜くらいは付き合いな。王サマの命令じゃなくて、アタシのわがままだ」
レオーネはそう言うと、俺の唇に自分の唇を重ねてきた。酒の味がする。彼女の唇は柔らかくて、熱かった。俺は抵抗しようとしたが、彼女の腕は意外に力強く、身動きが取れない。
「ん……っ」
「……ぷはっ。どうだい、少年?アタシの酒の味は」
「……苦い」
「ははっ、正直だねぇ」
レオーネは楽しそうに笑い、俺の上から退いた。俺はようやく解放され、ソファに座り直す。
「お前なぁ……もう少し加減しろよ」
「悪い悪い。でも、これでわかっただろ?アタシは本気だって」
レオーネはそう言うと、再びコップを手に取り、残りの酒を一気に飲み干した。彼女の頬はほんのりと赤く染まっている。本当に酔っているのか、それとも素面なのか、俺には判断がつかなかった。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア