サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
路地裏に立つ堕天使は、俺の姿を見てせせら笑った。
「あら、またあなた? この前は逃げられたけど、今度はそうはいかないわよ」
黒いボンデージが街灯の薄明かりに照らされ、白い肌が浮かび上がる。露出度の高いその姿は、背中から伸びる二対の黒い翼と相まって、妙に艶めかしく、そして異様だった。黒髪の女は、手の中で光の槍を弄びながら、俺を完全に見下す目で見ている。
「そのダサい赤い鎧、脱いだほうがいいんじゃない? あなた、結構かわいい顔してるし」
「黙れ」
俺はイーグライザーを構えた。ワシの翼を模したその剣は、俺の闘気に反応して赤く輝き始める。鷹の視力が堕天使の全身をスキャンし、弱点を探る。肩、膝、翼の付け根――動きを止めるなら、まずは翼だ。
「光の槍!」
堕天使が手を振りかざすと、闇が凝縮され、三本の光の槍が生成された。黒い雷を纏ったそれらは、一直線に俺へと迫る。速度は先日の堕天使よりも遅い。鷹の目で容易に捉えられる。
「甘い!」
俺はイーグライザーを横薙ぎに振るい、一本目の槍を粉砕した。返す刀で二本目も切り裂き、最後の一本は身を捻って回避する。槍が背後の壁に突き刺さり、黒い電撃が走った。
「なっ……!」
堕天使が驚愕の声を上げる。俺はその隙を逃さず、左手にジュウオウバスターを銃モードで構えた。
「喰らえ!」
赤い光弾が三連射され、堕天使の翼をかすめた。黒い羽根が舞い散り、女が苦痛の声を上げる。彼女は慌てて距離を取り、新たな光の槍を生成しようとしたが、俺はすでに間合いを詰めていた。
「これで終わりだ!」
俺がイーグライザーを振り上げた瞬間、堕天使は忌々しげに舌打ちをした。
「ちっ……今回は引いてあげる。でも、覚えておきなさい。お前みたいな獣は、いずれ我らが粛清する」
彼女が翼を広げると、黒い靄が周囲に渦巻き始める。転移魔法か何かだろう。俺が追撃する間もなく、堕天使の姿は闇の中へと消え去った。
「逃げたか」
俺はイーグライザーを収め、変身を解除しようとした。その時、鷹の視力が地上の異変を捉える。
「なっ……!」
路地裏の入り口に、一人の女性が立っていた。鮮やかな紅の髪が夜風に揺れ、白い制服が街灯に照らされている。駒王学園高等部の制服――さっきまで堕天使が男子学生を殺していた場所に、いつの間にか現れたその女性は、静かに俺を見上げていた。
背筋が凍るような美しさだった。同時に、底知れない威圧感があった。この女は、ただの人間じゃない。ジューマンでもない。堕天使でもない。俺の本能が、最大級の警戒を発している。
「あなたは……」
俺が問いかけるより早く、紅の髪の女性は口元に微かな笑みを浮かべ、静かに口を開いた。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア