サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
俺は自宅のドアを開けると、すぐにソファに倒れ込んだ。今日一日で色々ありすぎた。中等部の番長になり、堕天使と戦い、そして――リアス・グレモリー。あの紅の髪の悪魔との出会いは、俺の頭の中に無数の疑問を植え付けていた。
「おかえり、大将。なんか疲れてるみてェだな」
ガーフィールが牙を剥いて笑いながら、冷えたお茶を差し出してくれた。俺はそれを受け取り、一気に飲み干す。窓の外ではマンモスマンが静かに鼻を揺らし、部屋の中ではレオーネがソファにだらりと座り、エレンは床に座って巨大な鋏の手入れをしている。
「ただいま。それより、ちょっと話がある」
俺の声のトーンに何かを感じ取ったのか、全員がこちらに注目した。エレンが手入れを止め、レオーネがビールを置き、マンモスマンが窓から顔を近づける。
「どうしたんだい、王サマ。難しい顔して」
「今日、高等部の敷地で堕天使と戦った。そいつは逃げたんだが、その後に遭遇した奴がいる」
「遭遇?」
「ああ。リアス・グレモリーという女だ。駒王学園高等部の三年生で、紅の髪をした――悪魔だ」
部屋の空気が一瞬で張り詰めた。レオーネが眉をひそめ、ガーフィールが低く唸る。エレンは無表情のまま、サメの尻尾をゆっくりと揺らした。
「悪魔、ね。この前話してた、この世界の勢力の一つか」
「そうだ。しかも、グレモリー家といえば悪魔の中でも上位の純血一族だ。リアス・グレモリーはその令嬢ってことになる」
「そいつがなんで高等部に?」
「わからん。だが、向こうは俺に興味を持ったようだ。名乗ってきたからな。『リアス・グレモリー。駒王学園高等部の三年生』だと」
俺はソファに深く座り直し、天井を見上げた。リアスの顔が脳裏に浮かぶ。あの紅い髪、青い瞳、そして何より、彼女が持っていたあの駒――。
「それだけじゃない。リアスは悪魔の駒というものを持っていた。人間を悪魔に転生させるアイテムだ。それで、堕天使に殺されかけた男子学生を蘇生させた」
「蘇生……?」
エレンが初めて口を開いた。その声には微かな驚きが混じっている。
「ああ。俺の王国の駒と、形は違うが概念は似ている。俺の駒は仲間を強化するが、あっちは人間を悪魔そのものに変える。転生させるんだ」
「なるほどねぇ……」
レオーネがビールを一口飲み、考え込むように唸った。
「てことは、この世界には王サマの神器に似た力を持つ奴が他にもいるってことかい?」
「可能性は高い。悪魔だけじゃない。天使や堕天使も、何かしらの神器や特殊能力を持っているかもしれない」
「めんどくせぇな」
エレンがぼそりと呟き、再び鋏の手入れを始めた。だが、その目は真剣だ。彼女なりに状況を分析しているのだろう。
「謎が多すぎる」
俺は立ち上がり、窓辺に歩み寄った。外ではマンモスマンが静かに鼻を動かし、夜空を見上げている。
「まず、堕天使がなぜコンティニューメダルを持っていたのか。次に、リアス・グレモリーという悪魔がなぜ駒王学園にいるのか。そして、王国の駒と悪魔の駒の類似性。これは偶然なのか、それとも何か意味があるのか」
「大将、難しく考えすぎだぜェ」
ガーフィールが立ち上がり、俺の肩をポンと叩いた。
「俺たちは大将が王になるのを手伝うだけだ。謎があろうがなかろうが、やることは変わらねェ」
「ガーフィールの言う通りだよ、王サマ。アタシたちはアンタの家臣だ。難しいことはアンタが考えな。アタシたちはアンタの指示で動く」
レオーネが豪快に笑いながら言う。エレンも無言で頷き、マンモスマンが低い唸り声で賛同を示した。
「ありがとう、みんな」
俺は深く息を吐き、肩の力を抜いた。確かに、あまり複雑に考えすぎるのも良くない。王国の駒を持つ者としての使命は変わらない。仲間を統率し、敵を討ち、俺の理想の国を作る。それが今の俺の全てだ。
「とりあえず、俺は明日からリアス・グレモリーについて調べることにする。同じ駒王学園の生徒だし、接触するのは簡単だ」
「気をつけなよ、王サマ。そのリアスって女、只者じゃないだろ」
「当然だ。だが、恐れていては何も進まない。あの紅の髪の悪魔が何を求めているのか、それを知ることが第一歩だ」
俺は拳を握りしめた。ジューランドでの戦いを経て得た勇気は、悪魔相手にも通用するはずだ。王者の資格と融合した王国の駒が胸の中で温かく脈打っている。この力があれば、どんな困難も乗り越えられる。
「さて、今日はもう休もう。明日から忙しくなるぞ」
俺がそう言うと、全員が頷いた。仲間たちがいる安心感が全身に広がる。俺は王になる男だ。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア