サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
教会へと続く森の小道を、俺たち五人は無言で進んでいた。月明かりだけが頼りの暗い道のりだが、鷹の視力を持つ俺には問題ない。背後にはレオーネ、エレン、ガーフィール、マンモスマンが続いている。
「見えてきたぜ、大将」
ガーフィールが低く唸る。前方に、古びた教会のシルエットが浮かび上がった。尖塔が夜空を突き刺すように立ち、崩れかけた壁には蔦が這いずっている。
「結界がある。気をつけろ」
俺は手で合図を送り、全員が足を止めた。教会の周囲には、見えない魔力の壁が張り巡らされている。一般人なら無意識に避けてしまう程度のものだが、俺たちには通用しない。
「突破するか?」
「いや、正面から堂々と入る」
俺はそう言って、教会の重い扉に手をかけた。冷たい鉄の感触が手袋越しに伝わる。
「王として、こそこそ隠れるわけにはいかないからな」
扉を押し開けると、中は薄暗く、ろうそくの火だけが揺らめいていた。礼拝堂の長椅子は朽ち果て、ステンドグラスは割れている。だが、祭壇の前には十数人の影が立っていた。
「来たな、獣ども」
黒い翼を持つ堕天使たち。そして、聖書を手にしたエクソシストの装束を纏う者たち。彼らの目は正気を失い、ただ敵意だけが渦巻いている。
「どうやら、歓迎されてるみたいだな」
俺はジュウオウチェンジャーを構えた。
「お前ら、準備はいいか?」
「いつでも」「ああ」「めんどいけど」「了解」
四人の声が重なる。俺は高らかに宣言した。
「ならば行くぞ!本能覚醒!」
五色の光が礼拝堂を満たし、闇を切り裂いた。
俺は中央に進み出て、右腕を高く掲げる。赤い装甲が月明かりを反射し、ワシの翼が背中で大きく広がった。
「大空の王者!ジュウオウイーグル!」
俺の声が礼拝堂に響き渡る。続いて、右隣から気だるげな声が上がった。
「荒海の王者!ジュウオウシャーク!」
エレンが巨大な鋏を肩に担ぎ、サメの尻尾をゆっくりと揺らす。青い装甲がろうそくの炎を冷たく照り返した。
「サバンナの王者!ジュウオウライオン!」
左隣でレオーネが獣の咆哮を上げる。黄色い装甲が熱を帯び、獅子の鬣が逆立った。
「密林の王者!ジュウオウエレファント!」
マンモスマンが地響きのような重低音で名乗りを上げる。緑の巨体が一歩踏み出すたびに、床石が悲鳴を上げてひび割れた。
「雪原の王者!ジュウオウタイガー!」
ガーフィールが獰猛な笑みを浮かべ、白い装甲を打ち鳴らす。虎の縞模様が全身に浮かび上がり、闘気が渦を巻いた。
俺は五人を代表して、最後の決め台詞を放つ。
「動物戦隊ジュウオウジャー!」
そして、右腕を突き出しながら、五人の声が重なった。
「「「「「この星を、なめるなよ!!」」」」」
礼拝堂全体が五色の光に包まれ、朽ちた十字架が揺れた。対峙する堕天使たちが一歩後退し、エクソシストたちが聖書を握りしめる。
「ふん、獣の分際で粋がるな!」
堕天使のリーダー格が光の槍を生成し、俺たちに向けて投擲した。だが、俺は動じない。
「全員、散開!俺が先陣を切る!」
俺の号令一下、四人が四方に跳んだ。光の槍が空を切り、背後の壁を粉砕する。粉塵が舞い上がる中、俺は翼を広げて飛び上がった。
「行くぞ!ジュウオウジャー、出撃だ!」
女王は誰にする?
-
アルファ
-
ララ·サタリン·デビルーク
-
エミリア