サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
爆発の残光が夜空に消え去り、静寂が廃教会を包み込んだ。俺は変身を解除し、仲間たちと共に崩れかけた礼拝堂の床に降り立つ。足元には粉々になったコンティニューメダルの破片が散らばり、月明かりに照らされて鈍く輝いていた。
「はぁ…終わったか」
俺が息を整えていると、祭壇の陰からかすかな嗚咽が聞こえた。振り返ると、シスター服を着た金髪の少女――アーシアが、震えながら俺たちを見つめている。彼女の緑色の瞳は涙で潤み、その顔は恐怖と困惑に引きつっていた。
「あ、あなたたちは…いったい…」
アーシアが声を震わせながら、俺たちに問いかける。彼女はまだ状況を理解できていないのだろう。堕天使に囚われ、神器を奪われかけ、そして突然現れた謎の戦士たちが怪物を倒した。無理もない話だ。
俺は彼女の前に片膝をつき、優しく声をかけた。といっても、俺の声はもともと尊大で、優しさを表現するのは苦手なのだが。
「俺たちはジュウオウジャーだ。それ以上は、今はまだ話せない」
「ジュウオウ…ジャー…?」
アーシアが小さく首を傾げる。彼女の両手からは、まだ微かに緑色の光が漏れていた。神器「聖母の微笑」の力だ。無理やり引き剥がされかけたが、幸いにも完全には奪われていない。レイナーレが暴走したおかげで、儀式は中断されたのだ。
「その手の光…お前、治癒の力を持っているんだな」
「は、はい…わたくし、アーシア・アルジェントと申します…あなたがたは、わたくしを助けてくださったのですか?」
「当然だ。困っている奴がいたら助ける。それが俺の――」
俺が言いかけたその時だった。
「そこまでよ」
凛とした声が、崩れかけた礼拝堂に響き渡った。同時に、赤い魔法陣が床に展開され、紅蓮の光が闇を切り裂く。俺は即座に立ち上がり、仲間たちに目配せした。全員が臨戦態勢に入る。
魔法陣の中から現れたのは、鮮やかな紅の髪を揺らす一人の少女だった。駒王学園高等部の制服を身にまとい、背中にはコウモリのような黒い翼が広がっている。リアス・グレモリー。先日、俺が遭遇した純血の悪魔だ。
「やはり来たか」
「ええ、あなたがたがあまりに派手に暴れるから、気づかないわけがないわ」
リアスは優雅に微笑みながら、俺たちを見渡した。その背後からは、さらに四つの影が現れる。
「全員、高等部の制服か…」
俺は呟いた。つまり、リアス・グレモリーの眷属たちもまた、駒王学園の生徒として潛んでいるということだ。オカルト研究部の部員たちというわけか。
「ジュウオウイーグル、だったかしら」
リアスが一歩前に出て、俺の目を真っ直ぐに見つめた。その青い瞳は、まるで魂の奥底まで見透かすかのようだ。
「あなたの目的は何なのかしら?堕天使と戦い、コンティニューメダルを破壊する。その行動には、何か理由があるはずよ」
「目的、か」
俺は足元に散らばるコンティニューメダルの破片を拾い上げ、リアスに見せつけるように掲げた。銀色のそれは、すでに光を失い、ただの金属片と化している。
「俺の目的はこれだ。この世界に散らばったデスガリアンの遺物――コンティニューメダルをすべて回収し、破壊する」
「デスガリアン…?」
リアスの背後で、白髪の小柄な少女が首を傾げた。どうやら彼女たちは、デスガリアンのことを知らないらしい。無理もない。あれはジューマンワールドの敵であり、この世界には本来存在しないものだからだ。
「詳しくは話せない。だが、あのメダルは危険すぎる。さっきの堕天使のように、力を求めて手を出せば暴走し、周囲を巻き込んで破滅する。俺はそれを止めるためにここにいる」
「なるほどね…」
リアスが顎に手を当て、考え込むように呟く。彼女の眷属たちは、依然として警戒を解かずに俺たちを睨んでいた。
「あなたの言うことは理解したわ。でも、コンティニューメダルは堕天使だけじゃなく、はぐれ悪魔たちも所持している。彼らと戦うということは、私たち悪魔とも関わることになるわよ」
「わかっている。だが、俺は俺の目的を果たす。それが王としての責務だからな」
「王…?」
リアスが興味深そうに目を細めた。彼女は何か言いたげだったが、俺はそれを遮るように背を向けた。
「話は以上だ。アーシアは頼んだぞ。彼女は堕天使に利用されていただけで、罪はない」
「ちょっと、待ちなさい!」
リアスが呼び止める声を背に、俺は仲間たちに目配せした。レオーネがニヤリと笑い、エレンが小さくため息をつき、ガーフィールが牙を剥き、マンモスマンが低く唸る。
「行くぞ、みんな」
俺たちは廃教会の出口へと歩き出した。背後では、リアスとその眷属たちが何やら話し合っている。アーシアの保護は彼女たちに任せれば問題ないだろう。あの少女は、悪魔であるリアスの眷属になるかもしれないが、それは彼女自身が選ぶ道だ。
「次に会う時は、敵か味方か…楽しみにしているぜ、リアス・グレモリー」
俺はそれだけ呟き、夜の闇へと消えていった。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア