サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「ただいま。…お前ら、ちょっと集まれ。話がある」
俺がアパートのドアを開けると、すでにリビングには全員が揃っていた。レオーネがソファでビールを飲み、エレンは床の布団で寝転がり、ガーフィールはポテトチップスを貪っている。マンモスマンは窓から顔を突っ込み、レイスは隅で翼を縮こまらせていた。
「おかえり、王サマ。どうしたんだい、そんな改まった顔して」
レオーネがビールのプルタブを開けながら、けだるそうに尋ねる。
「今日、教会の連中に会った」
「教会?あの、変な十字架持ってる連中か?」
ガーフィールが口の周りをポテトチップスのカスだらけにしながら尋ねる。
「ああ。だが、前の狂人とは違う。もっと…こう、生真面目な感じの二人組だ。一人は日本語が通じない大剣の女、もう一人は日本語を話せるツインテールの女だ」
俺は靴を脱ぎ、リビングの中央にどかりと座り込んだ。
「で、そいつらが妙なことを言ってた。『エクスカリバー』を探してるってな」
「エクスカリバー?」
全員が首を傾げた。予想通りだ。こいつらは異世界の住人だ。地球の伝説なんて知る由もない。
「なんだそりゃ?食べ物か?」
ガーフィールが尋ねる。
「お前は食いかよ。…剣だ。伝説の剣だよ」
俺はため息をつき、自分の知る限りの知識を披露した。
「あるだろ、昔話で。アーサー王っていう、昔の偉い王様がいたんだよ。湖の精から授かったって言われる、選ばれし者の証、魔法の剣。それがエクスカリバーだ」
「伝説の聖剣ねぇ…そんなものがこの世界にあるのかい?」
レオーネが眉を寄せる。
「俺もそう思ってたさ。ただの昔話だとよ。だが、あの教会の連人は、本気で探してた。しかも…」
俺は言葉を切り、全員の顔を見渡した。
「しかも、複数あるって言ってた」
「複数?」
エレンが布団から顔だけ出して呟く。
「ああ。『七つある』って言ってた。同じ名前の剣が、七振りもあるってよ」
「そんな馬鹿な。同名の剣が七本もあるわけないだろう」
マンモスマンが窓の外から低く唸る。
「だろうな。だが、あいつらは本気だった。迷子になりながらも、必死に探してた。もし本当にそんな剣があるなら、それが何なのか、なぜ複数あるのか…俺にはわからない」
俺は頭をかいた。伝説と現実の境界線が、ここ駒王街では暧昧になっているようだ。悪魔に堕天使、ジューマンに聖剣。何が真実で何が作り話なのか、判断がつかない。
「つまり、王サマも詳しくは知らないってことかい?」
レオーネが確認するように問う。
「ああ。俺が知ってるのは、本に出てくるおとぎ話の程度だ。だが、一つだけ確かなことがある」
俺は声を低くし、鋭く言い放った。
「あの教会の連中も、コンティニューメダルや、あの首無し殺人鬼と何か関係があるかもしれない。エクスカリバーが何なのか、なぜ複数あるのか、今はわからない。だが、敵か味方かもわからない奴らが、この街で何かを探してウロウロしてるってことは事実だ」
部屋の空気が張り詰めた。レオーネがビールを置き、エレンが身を起こす。ガーフィールがポテトチップスの袋を握りしめ、マンモスマンが鼻を鳴らす。
「だから、これまで通り、警戒だけは怠るな。エクスカリバーとやらも、教会の連中も、俺たちには関係ないかもしれない。だが、もし俺たちの邪魔をするなら、その時は容赦しない。それだけは忘れるな」
「了解だよ、王サマ」
レオーネがニヤリと笑う。
「めんどいけど、わかった」
エレンがぼそりと言う。
「俺様の剣の餌食にしてやるぜェ」
ガーフィールが牙を剥く。
「承知した」
マンモスマンが頷く。
「ひぃ…私は逃げますから!」
レイスが翼を抱える。
「よし。これからも、俺たちは俺たちの目的のために動く。コンティニューメダルを回収し、この街に起きてる異変を解決する。他の連中が何をしようと、俺の国の邪魔はさせない」
俺は立ち上がり、窓の外の夜空を見上げた。月が雲に隠れ、闇が街を支配し始めている。この闇の中に、エクスカリバーが潛んでいるのか、それとも…。
「ま、何も起きないに越したことはないがな」
俺はそう呟き、ソファに身を沈めた。だが、王の勘は告げていた。これはまだ、始まりに過ぎないと。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア