※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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エクスカリバーとは

「ただいま。…お前ら、ちょっと集まれ。話がある」

 

俺がアパートのドアを開けると、すでにリビングには全員が揃っていた。レオーネがソファでビールを飲み、エレンは床の布団で寝転がり、ガーフィールはポテトチップスを貪っている。マンモスマンは窓から顔を突っ込み、レイスは隅で翼を縮こまらせていた。

 

「おかえり、王サマ。どうしたんだい、そんな改まった顔して」

 

レオーネがビールのプルタブを開けながら、けだるそうに尋ねる。

 

「今日、教会の連中に会った」

 

「教会?あの、変な十字架持ってる連中か?」

ガーフィールが口の周りをポテトチップスのカスだらけにしながら尋ねる。

 

「ああ。だが、前の狂人とは違う。もっと…こう、生真面目な感じの二人組だ。一人は日本語が通じない大剣の女、もう一人は日本語を話せるツインテールの女だ」

 

俺は靴を脱ぎ、リビングの中央にどかりと座り込んだ。

 

「で、そいつらが妙なことを言ってた。『エクスカリバー』を探してるってな」

 

「エクスカリバー?」

全員が首を傾げた。予想通りだ。こいつらは異世界の住人だ。地球の伝説なんて知る由もない。

 

「なんだそりゃ?食べ物か?」

ガーフィールが尋ねる。

 

「お前は食いかよ。…剣だ。伝説の剣だよ」

 

俺はため息をつき、自分の知る限りの知識を披露した。

 

「あるだろ、昔話で。アーサー王っていう、昔の偉い王様がいたんだよ。湖の精から授かったって言われる、選ばれし者の証、魔法の剣。それがエクスカリバーだ」

 

 

「伝説の聖剣ねぇ…そんなものがこの世界にあるのかい?」

レオーネが眉を寄せる。

 

「俺もそう思ってたさ。ただの昔話だとよ。だが、あの教会の連人は、本気で探してた。しかも…」

 

俺は言葉を切り、全員の顔を見渡した。

 

「しかも、複数あるって言ってた」

 

「複数?」

エレンが布団から顔だけ出して呟く。

 

「ああ。『七つある』って言ってた。同じ名前の剣が、七振りもあるってよ」

 

「そんな馬鹿な。同名の剣が七本もあるわけないだろう」

マンモスマンが窓の外から低く唸る。

 

「だろうな。だが、あいつらは本気だった。迷子になりながらも、必死に探してた。もし本当にそんな剣があるなら、それが何なのか、なぜ複数あるのか…俺にはわからない」

 

俺は頭をかいた。伝説と現実の境界線が、ここ駒王街では暧昧になっているようだ。悪魔に堕天使、ジューマンに聖剣。何が真実で何が作り話なのか、判断がつかない。

 

「つまり、王サマも詳しくは知らないってことかい?」

レオーネが確認するように問う。

 

「ああ。俺が知ってるのは、本に出てくるおとぎ話の程度だ。だが、一つだけ確かなことがある」

 

俺は声を低くし、鋭く言い放った。

 

「あの教会の連中も、コンティニューメダルや、あの首無し殺人鬼と何か関係があるかもしれない。エクスカリバーが何なのか、なぜ複数あるのか、今はわからない。だが、敵か味方かもわからない奴らが、この街で何かを探してウロウロしてるってことは事実だ」

 

部屋の空気が張り詰めた。レオーネがビールを置き、エレンが身を起こす。ガーフィールがポテトチップスの袋を握りしめ、マンモスマンが鼻を鳴らす。

 

「だから、これまで通り、警戒だけは怠るな。エクスカリバーとやらも、教会の連中も、俺たちには関係ないかもしれない。だが、もし俺たちの邪魔をするなら、その時は容赦しない。それだけは忘れるな」

 

「了解だよ、王サマ」

レオーネがニヤリと笑う。

 

「めんどいけど、わかった」

エレンがぼそりと言う。

 

「俺様の剣の餌食にしてやるぜェ」

ガーフィールが牙を剥く。

 

「承知した」

マンモスマンが頷く。

 

 

「ひぃ…私は逃げますから!」

レイスが翼を抱える。

 

「よし。これからも、俺たちは俺たちの目的のために動く。コンティニューメダルを回収し、この街に起きてる異変を解決する。他の連中が何をしようと、俺の国の邪魔はさせない」

 

俺は立ち上がり、窓の外の夜空を見上げた。月が雲に隠れ、闇が街を支配し始めている。この闇の中に、エクスカリバーが潛んでいるのか、それとも…。

 

「ま、何も起きないに越したことはないがな」

 

俺はそう呟き、ソファに身を沈めた。だが、王の勘は告げていた。これはまだ、始まりに過ぎないと。

女王は誰にする?

  • アルファ
  • ララ·サタリン·デビルーク
  • エミリア
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