サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「……確認、だと」
俺の言葉に、ユキカゼは小さく頷いた。胸元に埋めた顔が擦れ、彼女の銀髪が俺の肌をくすぐる。
「はい。ここに、いるって」
彼女が顔を上げた。琥珀色の瞳が潤んでいる。月明かりに照らされたその表情は、普段の冷静な狐ジューマンのものじゃなかった。もっと甘く、熱っぽい色が混じっている。
「……ユキカゼ」
俺が名前を呼ぶと、彼女はそっと唇を寄せてきた。
触れ合うだけの、柔らかい口づけ。
だが、それだけで身体の奥で火がついたような熱が駆け上がる。疲労で鈍っていた感覚が、一気に研ぎ澄まされていく。
俺が背中に回していた手に力を込めようとすると、ユキカゼの手が俺の手首を掴んだ。
「だめでござる」
「……あ?」
「今日は、私が……太郎殿を癒やするんでござるから」
彼女は俺の手をベッドに押し付けた。力は強くない。だがその瞳に宿った意志の強さに、俺は抗えなかった。
王が部下に委ねる時もある。今は、彼女に任せよう。
* * *
ユキカゼの指が、俺のシャツのボタンを一つずつ外していく。
ゆっくりと。丁寧に。
まるで宝物の包装を解くみたいに、慎重に。
「焦らすな」
「ふふ……王は短気でいけませんよ」
彼女は笑いながら、鎖骨に唇を落とした。触れるか触れないかの軽いキス。それが胸板へ、腹へと降りていく。シャツが完全に開かれ、彼女の吐息が素肌に直接かかる。
ビクッと腹の筋肉が跳ねた。
「敏感でござるね」
「……うるせえ」
「嘘つき。ここ、好きなんでしょ」
彼女の舌が、俺の脇腹をなぞった。ぬるりとした湿った感触が背筋を走り抜ける。くそっ、こんな場所が弱かったなんて知らなかった。
彼女は俺の反応を楽しむように、焦らすように舌と指先だけで俺の上半身を弄り回した。脇の下、乳首、みぞおち。それぞれに触れる度に、俺の呼吸が荒くなるのを彼女は見逃さない。
「ユキカゼ」
「はい」
「服、脱げよ」
「太郎殿こそ」
彼女は俺のベルトに手をかけた。バックルを外し、ジッパーを下ろす。下着の上から俺の欲望をなぞるように掌を押し当てる。
「んっ……」
硬くなっているのが、布越しでもはっきりと分かる。
「太郎殿、元気でござるね」
「……お前のせいだろ」
「嬉しいでござる」
彼女は俺の下着を下ろした。剥き出しになった男の部分が、月明かりに照らされる。ユキカゼはそれを愛おしそうに見つめ、それから自分の服に手をかけた。
躊躇いはない。するりと寝間着が滑り落ち、白い肌が露わになる。
華奢な肩。適度的に膨らんだ胸。くびれた腰。そして俺を跨る太腿。
彼女の体は、月光を浴びて淡く輝いていた。獣のようでありながら、どこまでも女性的な美しい肢体。
「……綺麗だ」
思わず本音が漏れた。
ユキカゼの耳がピクリと動き、顔が赤く染まる。
「……王に褒められると、嬉しゅうございます」
* * *
彼女は再び俺の上に跨った。今度は何も隔てるものはない。
肌と肌が触れ合う。彼女の滑らかな肌の感触、体温、柔らかさ。全てが直接伝わってくる。
彼女が俺の首に腕を回し、唇を重ねた。今度は深く、舌を絡め合うキスだ。
唾液が混ざり合う。彼女の口内の熱さに、頭が痺れそうになる。
「ん……っ、ふ……」
キスをしたまま、彼女が腰を沈める。
濡れた秘所が、俺の先端を捉えた。
「っ……!」
熱い。
そして、狭い。
彼女の中へ、ゆっくりと沈んでいく感覚。きつく締め付けられながら、根元まで飲み込まれていく。
「あぁ……っ、太郎さ、ん……」
ユキカゼが切なげに喘ぐ。眉を寄せ、涙目になりながらも、彼女は自分から腰を下ろしてきた。
全てを収めきった時、二人の下腹部が密着した。
「入ってる……全部」
「ああ。お前の中だ」
「温かいでござる……太郎殿で、いっぱいでござる」
彼女は俺の胸に顔を埋め、しばらく動かなかった。慣れるための時間。俺の脈動が彼女の中に伝わり、彼女の収縮が俺を締め上げる。
そして、彼女が動き出した。
最初はゆっくりと。前後に腰を揺らす。
擦れる粘膜の感触。絡みつく肉壁の熱。彼女の動きに合わせて、俺の腰も自然と浮き上がる。
「んっ、くっ……ユキカゼ」
「はぁ、はぁ……どうでござるか? 私のここ、気持ちいいでござるか?」
「……ああ、いいぞ」
「よかったでござる……っ!」
彼女は満足げに微笑み、動きを速めた。
前後だけじゃない。円を描くように、あるいは左右に振りながら、俺を味わい尽くすように腰を振る。
必死だ。
ただ快楽を追うだけじゃない。俺に確認させるために。俺がここにいることを、彼女の中で証明するために。
彼女の努力が、愛おしくてたまらない。
「ユキカゼ」
俺は彼女の腰に手を添えた。
「太郎殿?」
「お前も、ここにいるんだろ」
「……はい。おります。ずっと」
彼女の瞳から涙がこぼれた。それは苦痛の涙じゃない。
俺は彼女の背中を抱き寄せ、胸に顔を埋めさせた。
* * *
彼女の動きが激しくなる。
ぐちゅ、ぐちゅと水音が響き、肉と肉が打ち合う音が部屋に満ちる。
「あっ、あっ、太郎さっ、んっ!」
「くっ……ユキカゼ、いいぞ。そのまま」
「はげしい、でござる……っ! でも、もっと……もっと繋がりたいでござる!」
彼女は泣き叫ぶように喘ぎながら、自ら腰を振り乱した。
乱舞。
獣のような、本能的な動き。
狐ジューマンのしなやかさと、女の情熱が混ざり合った舞だ。
俺の理性が焼き切れそうになる。彼女を抱きしめる腕に力が入り、互いの肌が強く押し付け合う。
「いくぞ、ユキカゼ」
「はいっ! いっしょに……いっしょにっ!」
彼女が俺の首に強く抱きついた。尻尾が俺の腕に巻き付く。
限界が来た。
俺は彼女の奥深くへと一気に突き上げた。
「っ!!!」
「あああああっ!!!」
互いの体が跳ね、震える。
熱い奔流が、彼女の中に注ぎ込まれる。
彼女もまた、最奥で俺を激しく締め上げながら、共に絶頂を迎えた。
長い、長い射精。
全てを吐き出すように、彼女の中に俺の存在を刻み付ける。
やがて、動きが止まった。
荒い息遣いだけが、部屋に響いている。
汗ばんだ肌が貼り付き、心臓の鼓動が互いに伝わってくる。
ユキカゼは俺の胸に顔を埋めたまま、動かない。ただ時折、身体がピクリと震えるだけだ。
「……太郎殿」
「ん」
「……届いたでござるか」
「ああ。届いた」
俺は彼女の髪を撫でた。汗で湿っているが、柔らかい。
「俺は、ここにいる」
「……はい」
彼女は嬉しそうに目を細め、俺の胸に頬を擦り付けた。
狐が甘える仕草だ。
俺は彼女の背中を優しく撫でながら、天井を見上げた。
疲れはまだ残っている。だが、心は満たされていた。
王の座は時に孤独だ。だが、こうして寄り添ってくれる部下がいる。
それだけで、俺は前を向ける。
「……ユキカゼ」
「はい」
「ありがとな」
「……ふふ。お役に立てたなら、それで」
彼女は目を閉じ、安堵したように眠りに落ちていった。
俺もまた、彼女の温もりに包まれたまま、ゆっくりと意識を手放した。
今夜は、悪夢を見ないだろう。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア