※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

476 / 484
狐忍者の奉仕

「……確認、だと」

 

俺の言葉に、ユキカゼは小さく頷いた。胸元に埋めた顔が擦れ、彼女の銀髪が俺の肌をくすぐる。

 

「はい。ここに、いるって」

 

彼女が顔を上げた。琥珀色の瞳が潤んでいる。月明かりに照らされたその表情は、普段の冷静な狐ジューマンのものじゃなかった。もっと甘く、熱っぽい色が混じっている。

 

「……ユキカゼ」

 

俺が名前を呼ぶと、彼女はそっと唇を寄せてきた。

 

触れ合うだけの、柔らかい口づけ。

 

だが、それだけで身体の奥で火がついたような熱が駆け上がる。疲労で鈍っていた感覚が、一気に研ぎ澄まされていく。

 

俺が背中に回していた手に力を込めようとすると、ユキカゼの手が俺の手首を掴んだ。

 

「だめでござる」

 

「……あ?」

 

「今日は、私が……太郎殿を癒やするんでござるから」

 

彼女は俺の手をベッドに押し付けた。力は強くない。だがその瞳に宿った意志の強さに、俺は抗えなかった。

 

王が部下に委ねる時もある。今は、彼女に任せよう。

 

*  *  *

 

ユキカゼの指が、俺のシャツのボタンを一つずつ外していく。

 

ゆっくりと。丁寧に。

 

まるで宝物の包装を解くみたいに、慎重に。

 

「焦らすな」

 

「ふふ……王は短気でいけませんよ」

 

彼女は笑いながら、鎖骨に唇を落とした。触れるか触れないかの軽いキス。それが胸板へ、腹へと降りていく。シャツが完全に開かれ、彼女の吐息が素肌に直接かかる。

 

ビクッと腹の筋肉が跳ねた。

 

「敏感でござるね」

 

「……うるせえ」

 

「嘘つき。ここ、好きなんでしょ」

 

彼女の舌が、俺の脇腹をなぞった。ぬるりとした湿った感触が背筋を走り抜ける。くそっ、こんな場所が弱かったなんて知らなかった。

 

彼女は俺の反応を楽しむように、焦らすように舌と指先だけで俺の上半身を弄り回した。脇の下、乳首、みぞおち。それぞれに触れる度に、俺の呼吸が荒くなるのを彼女は見逃さない。

 

「ユキカゼ」

 

「はい」

 

「服、脱げよ」

 

「太郎殿こそ」

 

彼女は俺のベルトに手をかけた。バックルを外し、ジッパーを下ろす。下着の上から俺の欲望をなぞるように掌を押し当てる。

 

「んっ……」

 

硬くなっているのが、布越しでもはっきりと分かる。

 

「太郎殿、元気でござるね」

 

「……お前のせいだろ」

 

「嬉しいでござる」

 

彼女は俺の下着を下ろした。剥き出しになった男の部分が、月明かりに照らされる。ユキカゼはそれを愛おしそうに見つめ、それから自分の服に手をかけた。

 

躊躇いはない。するりと寝間着が滑り落ち、白い肌が露わになる。

 

華奢な肩。適度的に膨らんだ胸。くびれた腰。そして俺を跨る太腿。

 

彼女の体は、月光を浴びて淡く輝いていた。獣のようでありながら、どこまでも女性的な美しい肢体。

 

「……綺麗だ」

 

思わず本音が漏れた。

 

ユキカゼの耳がピクリと動き、顔が赤く染まる。

 

「……王に褒められると、嬉しゅうございます」

 

*  *  *

 

彼女は再び俺の上に跨った。今度は何も隔てるものはない。

 

肌と肌が触れ合う。彼女の滑らかな肌の感触、体温、柔らかさ。全てが直接伝わってくる。

 

彼女が俺の首に腕を回し、唇を重ねた。今度は深く、舌を絡め合うキスだ。

 

唾液が混ざり合う。彼女の口内の熱さに、頭が痺れそうになる。

 

「ん……っ、ふ……」

 

キスをしたまま、彼女が腰を沈める。

 

濡れた秘所が、俺の先端を捉えた。

 

「っ……!」

 

熱い。

 

そして、狭い。

 

彼女の中へ、ゆっくりと沈んでいく感覚。きつく締め付けられながら、根元まで飲み込まれていく。

 

「あぁ……っ、太郎さ、ん……」

 

ユキカゼが切なげに喘ぐ。眉を寄せ、涙目になりながらも、彼女は自分から腰を下ろしてきた。

 

全てを収めきった時、二人の下腹部が密着した。

 

「入ってる……全部」

 

「ああ。お前の中だ」

 

「温かいでござる……太郎殿で、いっぱいでござる」

 

彼女は俺の胸に顔を埋め、しばらく動かなかった。慣れるための時間。俺の脈動が彼女の中に伝わり、彼女の収縮が俺を締め上げる。

 

そして、彼女が動き出した。

 

最初はゆっくりと。前後に腰を揺らす。

 

擦れる粘膜の感触。絡みつく肉壁の熱。彼女の動きに合わせて、俺の腰も自然と浮き上がる。

 

「んっ、くっ……ユキカゼ」

 

「はぁ、はぁ……どうでござるか? 私のここ、気持ちいいでござるか?」

 

「……ああ、いいぞ」

 

「よかったでござる……っ!」

 

彼女は満足げに微笑み、動きを速めた。

 

前後だけじゃない。円を描くように、あるいは左右に振りながら、俺を味わい尽くすように腰を振る。

 

必死だ。

 

ただ快楽を追うだけじゃない。俺に確認させるために。俺がここにいることを、彼女の中で証明するために。

 

彼女の努力が、愛おしくてたまらない。

 

「ユキカゼ」

 

俺は彼女の腰に手を添えた。

 

「太郎殿?」

 

「お前も、ここにいるんだろ」

 

「……はい。おります。ずっと」

 

彼女の瞳から涙がこぼれた。それは苦痛の涙じゃない。

 

俺は彼女の背中を抱き寄せ、胸に顔を埋めさせた。

 

*  *  *

 

彼女の動きが激しくなる。

 

ぐちゅ、ぐちゅと水音が響き、肉と肉が打ち合う音が部屋に満ちる。

 

「あっ、あっ、太郎さっ、んっ!」

 

「くっ……ユキカゼ、いいぞ。そのまま」

 

「はげしい、でござる……っ! でも、もっと……もっと繋がりたいでござる!」

 

彼女は泣き叫ぶように喘ぎながら、自ら腰を振り乱した。

 

乱舞。

 

獣のような、本能的な動き。

 

狐ジューマンのしなやかさと、女の情熱が混ざり合った舞だ。

 

俺の理性が焼き切れそうになる。彼女を抱きしめる腕に力が入り、互いの肌が強く押し付け合う。

 

「いくぞ、ユキカゼ」

 

「はいっ! いっしょに……いっしょにっ!」

 

彼女が俺の首に強く抱きついた。尻尾が俺の腕に巻き付く。

 

限界が来た。

 

俺は彼女の奥深くへと一気に突き上げた。

 

「っ!!!」

 

「あああああっ!!!」

 

互いの体が跳ね、震える。

 

熱い奔流が、彼女の中に注ぎ込まれる。

 

彼女もまた、最奥で俺を激しく締め上げながら、共に絶頂を迎えた。

 

長い、長い射精。

 

全てを吐き出すように、彼女の中に俺の存在を刻み付ける。

 

やがて、動きが止まった。

 

荒い息遣いだけが、部屋に響いている。

 

汗ばんだ肌が貼り付き、心臓の鼓動が互いに伝わってくる。

 

ユキカゼは俺の胸に顔を埋めたまま、動かない。ただ時折、身体がピクリと震えるだけだ。

 

「……太郎殿」

 

「ん」

 

「……届いたでござるか」

 

「ああ。届いた」

 

俺は彼女の髪を撫でた。汗で湿っているが、柔らかい。

 

「俺は、ここにいる」

 

「……はい」

 

彼女は嬉しそうに目を細め、俺の胸に頬を擦り付けた。

 

狐が甘える仕草だ。

 

俺は彼女の背中を優しく撫でながら、天井を見上げた。

 

疲れはまだ残っている。だが、心は満たされていた。

 

王の座は時に孤独だ。だが、こうして寄り添ってくれる部下がいる。

 

それだけで、俺は前を向ける。

 

「……ユキカゼ」

 

「はい」

 

「ありがとな」

 

「……ふふ。お役に立てたなら、それで」

 

彼女は目を閉じ、安堵したように眠りに落ちていった。

 

俺もまた、彼女の温もりに包まれたまま、ゆっくりと意識を手放した。

 

今夜は、悪夢を見ないだろう。

女王は誰にする?

  • アルファ
  • ララ·サタリン·デビルーク
  • エミリア
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。