サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「シンジ! 出せ!」
俺の声にシンジが頷く。黒い装甲のジュウオウザワールドがジュウオウザライトを掲げた。
叫びと共に大地が揺れた。
遠くの山道から重厚なエンジン音が響いてくる。ドゥン!ドゥン!ドゥン! 地面を叩くような低音。ただの車両じゃない。あれは重量そのものが武器だ。
『キューブライノス!』
森の木々をへし折りながら黒い巨体が現れた。セミトレーラー型の巨大な車両。先頭には鋭いサイの角。その後ろに長い荷台を牽引している。ブラックを基調としたボディが月光を弾きながら突っ込んでくる。ブレーキ音が森に響き渡り俺たちの前で急停止した。
空から二つの影が降ってきた。
『キューブクロコダイル!』
金色の立方体が地面に着地する瞬間ワニの姿へと展開した。四角い鱗に覆われた体。大きく開いた顎。だがすぐに再び立方体へと戻りライノスの荷台へと滑り込む。
『キューブウルフ!』
銀色の影が空中でオオカミの姿へと変わる。鋭い耳。長い尾。だがこちらも一瞬で立方体へ戻りライノスの荷台でクロコダイルの隣に収まった。
三体のジュウオウキューブが一つに集まった。
「動物合体!」
シンジの号令と共にライノスの車体が変形を始めた。
ガガガガガッ!
重い金属音が響く。油圧シリンダーが作動するシューッという音。先頭車両のサイの角が持ち上がり胴体のフレームへと展開していく。運転席の部分が持ち上がり肩へ。牽引していた荷台が縦に折り畳まれ巨大な両脚を形成していく。
ズシーン!
立ち上がった巨体が地面を踏みしめた。
クロコダイルが荷台から弾き出されるように右腕の位置へ移動する。金色の立方体が展開しワニの顎がそのまま強力なジョーズアームへと変形した。ガッチン! という噛み合う音と共に右腕が固定される。
ウルフが胸部へ飛び込む。銀色の立方体が胸の中央で変形し狼の意匠を残したまま頭部マスクが展開する。鋭い耳と口元が現れ黒い装甲の奥から赤い双眼が光を放った。
バキキキキッ!
各部のパーツがロックされていく音。右肩。左肩。腰。脚部。全てのジョイントが噛み合い一つの巨体を構成していく。
左腕にはサイの角を備えたタスクシールド。右腕にはワニの大顎を備えたクロコダイルジョーズ。黒を基調とした巨体に金と銀のパーツが重なる重厚なシルエット。
完成した巨体が大地を踏みしめた瞬間衝撃波が走った。
『9!7!8!トウサイジュウオー!』
電子音声が森に響き渡る。
トウサイジュウオー。
黒き巨影。
コカビエルの放つ光弾をものともせず巨体はそこに立っていた。
「行けるかシンジ」
「…やるしかない」
ジュウオウザライトを握るシンジの手が震えているのが分かる。だがその瞳は前を向いている。
トウサイジュウオーが構えた。
右腕のワニの顎をガチリと鳴らし左腕のサイの角を前に向ける。
黒い巨体から放たれるプレッシャーが森の空気を変えていく。
「来い。偽物の堕天使」
俺はコカビエルを見上げながら呟いた。
トウサイジュウオーが一歩踏み出した。
ズシンと大地が鳴る。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア