サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
クラーケンの触手が岩場を叩いた。
岩が砕ける。衝撃波が走る。俺は体勢を崩しそうになりながらチェンジャーに手を伸ばした。
「本能覚醒!」
叫んだ瞬間、チェンジャーが光った。
赤い光が全身を包む。鷹の意匠が胸部に刻まれ、翼の装甲が腕に展開する。ジュウオウイーグルの姿。
同時にユキカゼも変身した。紫の光が弾け、狐の意匠が全身に刻まれる。ジュウオウフォックス。
絶花は刀を構えたまま動かない。変身アイテムを持っていない。だが、刀がある。あの刀があれば十分だ。
「行くぞ!」
俺は跳んだ。
イーグルの翼で上空へ。触手の攻撃を避ける。一本が俺を狙って横薙ぎに振られる。ギリギリで回避。風圧が頬を切る。
「太郎さん右!」
ユキカゼの声。右から触手が迫る。俺は空中で反転し、急降下で回避する。
「絶花! 下がってろ!」
「分かってる!」
絶花が岩場の影に身を隠した。刀を構えたまま。出番を待っている。
「柚葉! お前も下がれ!」
俺は叫んだ。
柚葉は岩場の一番高い場所に立っていた。狸の尻尾を揺らしながら、クラーケンを見上げている。にやりと笑っている。
「下がらないよ」
柚葉がチェンジャーを構えた。
ピンク色の画面が輝く。キューブが回転する。中心に狸のマークが浮かぶ。
「本能覚醒!」
柚葉の叫びと共に、光が弾けた。
ピンク色の光だ。
他の誰とも違う色。甘い色。悪戯っぽい色。柚葉に似た色。
光が柚葉の全身を包む。着物が砕け、装甲が形成されていく。ピンク色の装甲。狸の耳を模したマスク。大きな尻尾の意匠が背中に刻まれる。
「さて、それじゃ、ここから本番と行こうか」
そうして、俺は既にキューブイーグルを巨大化させる。
それに合わせて、ユキカゼもまた、自身の相棒であるキューブフォックスを召喚させた。
「それじゃ、私も、出番だよ、かまちー!」
柚葉も、同じくキューブラグーンを手に取り、そのまま巨大化させる。
それにしても。
「・・・なんというか、狐と狸」
「ある意味、ナイスコンビよね!」
「それじゃ、やるとするか!動物合体!!」
俺の言葉に合わせるように、俺達のキューブアニマルが合体する。
「「「完成!ジュウオウキング!」」」
俺達の宣言と共に誕生したジュウオウキングは、これまでとはどこか違った。
というよりも。
「にひひっ、こういうのって、楽しそうだよね!なんだって、悪戯が楽しそうだし!」「忍者の技を、堪能を!」
「・・・忍者と悪戯のコンボって、ある意味、狐と狸。相性バッチリじゃねぇか」
女王は誰にする?
-
アルファ
-
ララ·サタリン·デビルーク
-
エミリア