※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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修学旅行の予感

放課後のざわめきが教室に満ちていた。修学旅行の班決めで浮かれるクラスメイトたち。特に兵藤のグループはテンションが最高潮だ。

 

「京都行ったらマジで彼女作るぞ! 清水寺とか河原町でナンパしまくろうぜ!」

 

兵藤が拳を振り上げる。

 

黒髪をツンツンと逆立てたクラスメイトは今日も元気いっぱいだ。

 

この駒王学園では、特に変態3人組として、松田と元浜と一緒に騒いでいる。

 

松田は短髪でゴツい感じの男子。

 

元浜は眼鏡を掛けた小柄な男子だ。

 

まぁ、僕の友人の少ない仲の良い連中だ。

 

確かに京都はデートスポットも多いだろうけどな。

 

「修学旅行なんて滅多に行けないしな」

 

「リア充爆発しろ!」

 

他の男子たちもワイワイ騒いでいる。

 

それを聞いて僕は苦笑いするしかなかった。普通の高校生なら浮かれるのも当然なのだが……。

 

(京都か)

 

そうして、青春と言える中で。

 

(なんか、向こうでも面倒な出来事で巻き込まれそうなんだよなぁ)

 

それは、少し前、京都にいる陰陽師から連絡が来た。

 

何やら、京都で大きな騒動が起きたらしく、それを解決する為に、俺に力を貸して欲しいという連絡だった。

 

しかし、その時期は、修学旅行と重なっていた為、断りを入れていた。

 

けれど。

 

(やっぱり無理そうだよな……)

 

そんな事を考えていた。

 

俺は溜息をついてポケットからスマホを取り出した。画面には無数の通知アイコンが並んでいる。ほとんどがメールかLINEのメッセージだ。

 

そして、誰なのか疑問に思っているが。

 

「えぇ」

 

思わずため息を吐く。

 

そこには、先程まで考えていた陰陽師だけではなく、妖怪側からのメッセージもあった。

 

詳細の内容を確認しようとすると。

 

「なにやってんの?」

 

松田と元浜が兵藤と一緒に俺の方に寄ってくる。

 

「別になんでもない」

 

慌ててスマホを隠そうとするが。

 

「いやいや」

 

「ちょっと見せてくれよ」

 

松田が横からスマホを奪おうとする。流石にこれを渡す訳にはいかないので、必死に抵抗する。

 

「おいおいおい!」

 

「なんだよ?」

 

「ちょっとぐらい良いじゃんか〜」

 

3人がかりで取り囲まれると逃げ場がない。仕方なくメッセージ画面をちらりと覗く。

 

「え?」

 

思わず声が出てしまった。

 

そこには陰陽師と妖怪からのメッセージだけでなく。

 

「おいおいおい」

 

兵藤がニヤニヤしながら俺のスマホ画面を覗き込んでくる。

 

「どうしたんだよ?」

 

松田も気になるようで身を乗り出してくる。

 

「ちょっと見せてくれよ」

 

そう言って勝手に画面をスクロールし始めた。俺は慌てて阻止しようとするが……

 

「ん?」

 

「何にも映っていないが」

 

「なんだよぉ」

 

松田と兵藤が拍子抜けした顔でこちらを見る。

 

「別になんでもない」

 

俺は慌ててスマホをポケットに戻した。彼らには見せられないメッセージだった。

 

そして、そのメッセージとは。

 

『京都にて緊急事態発生』

 

『至急対応求ム』

 

そんな内容が書かれていた。

 

それを受けて、色々と考えていた。

 

(これは修学旅行どころじゃないかもな)

女王は誰にする?

  • アルファ
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