サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
深夜2時。三条大橋の下、淀んだ運河の水面に月が歪んで映る。冷えた空気が肌を刺し、呼吸するたびに肺が鉄錆の匂いを帯びていく。シオンと舞を伴い、裏路地に潜む俺の革ジャンが擦れる音がやけに耳障りだった。
「……見つけた」
俺が囁いた刹那、シオンの紫髪が風もないのにざわめき、舞のサイドテールが微かに揺れる。
「まさか、本当にここまで早く特定するなんて……」
舞の声には明らかな疑念が滲んでいる。
これまで、まるで姿を見せる事がなかった英雄派。
だが、京都で潜伏する事もあり、必ず痕跡を残す必要があった。
そして俺の駒の力を使い情報を集約する事により、簡単にその居場所を特定することが出来た。
情報収集能力こそが最大の武器となると改めて気づかされる。
「まさか、こんなに早く見つける事も出来るなんて、それに制圧も同時にやっちゃうなんて」
川神舞の声は明らかに不信感を抱いていたが、一方で驚愕も含まれていた。
シオンは不機嫌そうに腕を組んで睨みつける。
「ふん……太郎様を舐めるんじゃないわよ」
しかし川神舞はシオンには一切目もくれず、ただ俺を見据えていた。
「あなた、本当に何者なの?」
その問いに答える代わりに、俺は静かに答える。
「別にただの王になる男だよ」
その言葉と共に、京都における英雄派の事件は終わりを迎えたのであった。
翌日。
太郎一行は宿に戻り休息をとっていた。
シオンはすやすやと眠りについているが、川神舞はなかなか寝付けないようだった。
「ねぇ……ちょっと外に出ない?」
川神舞が提案してきた。
少し迷ったものの、俺は承諾し共にホテル近くの公園へ向かった。
街灯が照らす夜の公園は静まり返り虫の鳴き声だけが響いていた。
ベンチに腰かけると川神舞が話し始めた。
「あなたって凄いわね」
「ああ」
「でもね」
川神舞の目に怒りとも悲しみとも取れない複雑な色が浮かぶ。
「あなたは私たちの期待を遥かに超えた成果を出してしまった」
彼女は俯きながら続ける。
「私、陰陽師として1人でなんでも出来ると思っていた。けれど、あんたは他人の力を多く借りて、効率よく物事を進める事ができる」
そう話す彼女の言葉には少しばかり羨望の感情が込められていた気がする。
「これからどうするつもりなんだ?」
問いかけた俺に対し、川神舞は沈黙の後小さく答えた。
「分からない……けど」
それと共に見つめる。
「あんたの家臣に興味があるから?」
俺は彼女の意外な要請に戸惑いながらも。
「構わないが……」
俺は、彼女を家臣に入れる事に。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア