サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
墓地は長年の放置で朽ち果てていた。苔むした墓標が月明かりに浮かび上がり、重苦しい静寂が辺りを包んでいる。太郎は自分の血の導きに従い、ここに立っていた。
(ここに来た意味がまだわからない)
太郎の思考が断片的に浮かぶ。エンペラ星人の血がなぜ墓地を指示したのか。そしてその理由に関係がありそうな人物が今まさに目の前にいた。
長身の女性が跪き、古びた墓標に何かを捧げている。
茶髪の長い髪が夜風に揺れ、ワンピースから伸びる華奢な手首が墓石の上で震えている。だが彼女の背中に漂う気配は明らかに異様だった。まるで影が独立して動いているかのような不自然さだ。
(あの女は確か……)
太郎は思い出した。商店街の隅で小さな雑貨店を開いているウィズという女性。いつもおどおどしていて、商品の陳列さえ自信なさげに行う姿を見かける。店の名は確か「Wish Come True」だったか。
(そんな奴が何でこんな深夜に墓地に……)
太郎の腹部が微かに疼いた。エンペラ星人の血が反応している。ウィズの方を向くと、彼女の背中に浮かぶ黒い靄のようなものが見える気がした。
ウィズはゆっくりと振り向いた。月明かりに照らされたその顔は青白く、瞳はどこか焦点を失っている。
「あ……あなたは……」
彼女の声は蚊の鳴くように小さく、しかしそれに反して身体全体が大きく震えている。特に胸元の膨らみが動くたびに衣服越しに形を変え、太郎の視線を捉えて離さない。
「ここで何してるんだ」
太郎が問う。冷静な口調だが内心では警戒心が渦巻いている。ウィズが何か異質なものを感じさせた。
ウィズは慌てて立ち上がろうとして墓石に膝をぶつけた。痛みに顔をしかめながらも、必死に両手を振り回して否定する。
「わ、わたしは何もしてませんわ!」
その叫びが墓地に虚しく響く。ワンピースの袖が翻り、腋の下が一瞬見えそうになって太郎は無意識に目を逸らした。
「嘘つけ」
太郎の声に怒気が混じる。彼女が必死に隠そうとする行動そのものが怪しさを際立たせていた。
「ほんとに違うんです!」
ウィズは涙目になりながら叫ぶ。
「お店がうまくいっていないからって、こんなところに来たわけじゃありませんから!」
言葉の内容と周囲の情景が噛み合わず矛盾している。太郎は苛立ちを覚えつつも一歩近づいた。ウィズの身体から甘く腐ったような香りが漂ってきて、エンペラ星人の血が呼応するように疼く。
「なら何してた」
太郎の声に苛立ちが滲む。エンペラ星人の血が暴れそうになっているのを感じながらも抑えるのに必死だった。
「わたしっ……」
ウィズは泣き出しそうな顔で言い淀む。視線があちらこちらと泳ぎ、その度に豊満な乳房が揺れる。
「言ってみろ」
太郎の声には威圧感があった。ウィズの怯えた表情がさらに濃くなる。震える指でワンピースの襟元をぎゅっと掴み、目を瞑って叫んだ。
月明かりに浮かぶ墓地で、私はウィズと対峙していた。エンペラ星人の血が左腕を這うように脈打ち、ウィズを睨む。
「事と次第によっては」
「あわわわぁ!本当に悪い事をするつもりなんてなくてっ……」
彼女は慌てふためきながら私に抱きついてきた。
その温もりと匂いに一瞬意識が飛ぶ。エンペラ星人の血が沸騰する。
「この地にはかつて」
彼女は小声で呟く。
「キリエルという邪悪な存在が封印されていました」
キリエルという単語に体中の血が煮えたぎるような感覚に襲われる。
「そいつがどうした」
俺の声が低くなる。
「復活する可能性があるのです……でも私はっ」
ウィズが何か言いかけた時、地面が振動し始めた。
腐葉土が灰に変わり、炎が噴き出す。
その中心に立つのは……
「キリエロイド……」
エンペラ星人の血が勝手に身体を操ろうとしている。
左腕が変形し始めた。
漆黒の鎧が形成され、右肩へと装着され、そのまま切り裂いた。
「貴様っ異星人の血を受け継いでいるのか」
「えっえっと、これは」
どうやら、エンペラ星人の血が反応したのは、目の前にいるキリエロイドらしい。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア