サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「キリエロイドって、なんだよ」
「・・・昔、私がこの土地で戦った相手です。その怨念のような存在であり、奴らは人類を支配すると」
そうウィズが言っている間に襲い掛かる。
右腕のアーマード・ダークネスが唸りを上げる。黒曜石のような装甲が筋肉に張りつき、刃は深紅の炎を帯びていた。
「キリエルに仇なす者は許さん!」
キリエロイドが吼えた。赤黒い炎に包まれた肉体が一瞬で霧散し、次の瞬間俺の背後に現れた。鋭利な爪が風を切り裂く。
「遅い!」
鎧の右腕が自動的に反応。鋼鉄の盾が火花を散らしながら爪撃を受け止めた。
「ぐっ!」
衝撃が骨髄まで響く。エンペラ星人の血が沸騰する。痛覚が麻痺し、代わりに興奮が血管を駆け巡った。
「もっと来いよ」
挑発の言葉にキリエロイドの顔が歪む。
「下等種族が……!」
猛禽類のような動きで距離を詰めてくる。獄炎弾が雨のように降り注ぐ。アーマード・ダークネスが熱を吸収するが、視界が歪むほどの熱量だ。
「チッ」
左腕で顔を庇いながら剣を横薙ぎに振る。刃が空気を切断する。その隙を突いて接近戦に持ち込む。
「オラァッ!」
刃がキリエロイドの腹部に食い込んだ。紫の血液が噴き出す。だが浅い。
「貴様ごときの武器が届くと思うな!」
キリエロイドの拳が鎧の隙間を的確に狙ってきた。肋骨が軋む音。
「くそっ……!」
口から血が滴る。痛みと共に全身が熱く滾っていく。エンペラ星人の血が戦いを悦ぶ。皮膚の下で装甲が蠢く感触。
「もっと……もっとやれ」
意識が朦朧としてくる。このままでは血に飲み込まれる。だが止まらない。
「面白い奴だ」
キリエロイドが嗤う。その声音に異質な快楽が混じっている。
「ならば我が炎で焼き尽くしてくれよう!」
巨大な獄炎がキリエロイドの全身を包み込む。炎の巨人と化した敵が迫る。
「クソッタレ……」
鎧が過負荷状態に警告を発する。右腕から蒸気が噴き出す。
灼熱の嵐が眼前に迫る。キリエロイドの炎が視界を焦がす中、背後から冷たい声が響いた。
「カースド・クリスタルプリズン」
空気が凍る。ウィズの詠唱と共にキリエロイドを取り囲む幾筋もの光条。それが水晶のごとき透明な檻となって怪物を閉じ込めた。氷の牢獄に閉じ込められた炎の化身は苦悶の咆哮を上げる。
「ぬ……くっ! 女狐がっ!」
獄炎が暴れるが氷壁は厚い。パキパキと軋む音が戦場に響く。
チャンスだ。
俺のアーマード・ダークネスが震える。右腕の漆黒鎧が蠢き、刃が血を求めるように熱を帯びた。
「終わりだ」
大地を蹴る。加速する瞬間、左脇腹の傷が疼く。エンペラ星人の血が快楽物質を分泌する。痛みが快感に変わる異常な感覚。
刃が檻を貫いた。氷柱と炎の破片が舞う。キリエロイドの肉体を縦断する剣戟。肉と炎が切り裂かれる感触が手のひらから全身へ伝わる。エンペラ星人の血が歓喜の声を上げるようだ。
「ぐがァッ!」
キリエロイドの断末魔。赤黒い血液が噴き出し、炎が勢いを失っていく。氷の檻が砕け散る。バラバラになった破片が月光に煌めく。
「ふぅ……」
安堵の息を吐こうとした瞬間──
「大丈夫ですか」
「いや、これはその」
そうしながら、俺の右腕を見たウィズは。
「ここから感じるのは、一体」
そう、アーマード・ダークネスを見つめる。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア