サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
魔頭鬼十朗の封印。
その封印が解かれている。
「まずい」
そう言いながらも、俺達はそこに辿り着く。
「あいつが」
アスカが呟く。
そうしていると舞もそこに来て、
「やっぱりか」
そうして、見る。それは腐ったトマトを潰したような一つ目の怪物。その周りには多くの死体が散らばっていた。その怪物は何かを探すように辺りを見渡す。そんな怪物を見ていると不意に目が合う。
その瞬間、背筋が凍るような感覚に襲われた。
怪物は目が合うと嗤うかのように不気味な音を立て始める。腐ったような匂いが漂ってきて吐き気がこみ上げてくる。
「気持ち悪い」
思わず口に出してしまう。それくらい不快な感覚なのだ。
アスカは警戒心を強めながら呟いた。川神舞も同じように警戒しながら武器を構えている。
「不完全だけどあの状態で十分な脅威よね」
舞は冷や汗を流しながら言った。おそらくこの三人の中で一番実力が高いと思われる彼女でさえ今の状況に危機感を持っているということだろう。
俺もいつでも動けるように身構えておくことにする。エンペラ星人の血を使うかどうかの決断はまだしていない。もし使うとしたらどんな影響が出るのか想像もつかないからだ。
しばらくすると怪物はこちらに向かって歩いてきた。一歩一歩地面が揺れ動くほどの衝撃波が発生しており相当な質量を誇ることが窺える。それに比例して徐々に体表の汚れや傷などが修復されていく様子が確認できるようになった。
「再生能力まであるなんて厄介だわね」
アスカが愚痴るように呟いた。確かにこれはかなり面倒臭い相手かもしれないと思った。通常であれば物理攻撃や魔法攻撃などを行いながら再生速度を上回るスピードでダメージを与え続ければいずれ倒すことができるはずだが相手は未知数の力を持っている上に身体能力も桁違いなのだから簡単に突破することは難しいだろうと思う。現に今まで戦った中で最も強力だと言い切れるほどの力を持っている。
(どうするべきか……)
俺は思考を巡らせるものの良いアイデアが浮かんでこない状況だった。下手に手を出して逆に不利になるような状況だけは避けたいと思っているので慎重にならざるを得なかった。すると突然背後から声がかかった。
「ほぅ、貴様が我と共鳴した存在か」
「っ」
聞こえた声と共に見つめた先。
そこには空を飛ぶ両掌に一つずつ目玉を持つ派手な格好をした男がいた。
「誰だ」
俺は問いかける。
「我は魔頭鬼十朗」
そう言いながら俺を見る。
「お前からは我が感じる共鳴を感じる。我が邪念と似ている」
「まさか」
その言葉を聞いて察した。俺の中に眠るエンペラ星人の力のことだ。どうやらこいつはそれに気付いたらしい。厄介なことになったと思いながらも動揺しないように努めることにする。
「さすがだね」
アスカが感心したような口調で言った。それに対して魔頭鬼十朗は鼻で笑いながら答える。
「当たり前であろう。我は強者しか認めんからな」
「・・・お前の目的はなんだ」
「決まっている、貴様の力を吸収し、完全体以上の力を得る事」
それと共に魔頭鬼十朗の使い魔の姿が変わる。
血管が浮き出たような姿になり、より強くなる。
そして、使い魔は、こちらに攻撃を仕掛ける。
それに対して、俺は。
「やらせるかよ!!」
俺は、アーマード・ダークネスの鎧を呼び出す。
そのアーマード・ダークネスの鎧は、両腕が浮かび上がっていた。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア