サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
俺たちの隠れた物陰は路地裏の陰だった。
鉄の臭いと腐臭が混じる空間でウサリアが震える声で話し始めた。
「わたくしの名前はウサリアと申します……兎星の王なのです」
その言葉に思わず吹き出しそうになる。
こんな少女が一国のトップとは。
だが彼女の紅い瞳には王族特有の毅然さが宿っている。
「星って言うけど、もしかしてここって地球じゃないのか?」
「はい。兎星という惑星です。かつて平和だったのですが……」
ウサリアの顔が曇る。
「異次元人ヤプールという者が攻めてきました。奴らは様々な怪獣を送り込んでくるのです」
俺は息を呑んだ。
だが異次元人ヤプール?
「どうかしましたか?」
不安そうに、ウサリアが俺の方に眼を向ける。
彼女に対して、不安にさせるような情報かもしれない。
だが。
「・・・ウサリア、聞いて欲しい事があるんだ」
「なんですかぴょん?」
「・・・エンペラ星人って、知っているか?」
俺が尋ねると同時にウサリアは眼を見開く。
「しっ知っているぴょん!」
「本当か」
これまで、謎に包まれていたエンペラ星人。
裏の世界には、まるで情報のなかったが、ここが別の星という事もあり、もしかしたらと考えていたが、どうやら当たっていたようだ。
「その、エンペラ星人とは、かつて宇宙を恐怖に包み込んだたった1人の事を指す宇宙人ですぴょん。その力は凄まじく、今でも恐怖の対象だぴょん」
「今は、いないのか」
「はい、実はとある惑星で、今でも英雄とされているウルトラマンメビウスとの戦いに敗れたぴょん」
「ウルトラマンメビウス」
それに、俺はどこか安心感があったような気がする。
「あれ、そう言えば、あなたの腕にあるその腕輪、ウルトラマンメビウスの持つ物とそっくりだぴょん!」
「これが」
「はい!もしかして!」
「期待してるようで、悪いけど、俺は、ウルトラマンメビウスじゃない。むしろ、その反対だ」
「えっ?」
「実際に聞いた訳じゃないが、俺の中には、どうやらエンペラ星人の血が流れているらしい」
それを聞いた、ウサリアはすぐに顔を青くした。
それはそうだ。
先程までの話を聞いている限りだと、エンペラ星人はとんでもない暴君だと聞く。
しかし。
「でも、私を助ける為に動いてくれたぴょん」
「それは、まぁ、当たり前だからな」
「それだけで信頼出来るぴょん」
「それだけって」
それはあまりにも脳天気過ぎないか。
そう考えていたが。
「いいえ、かつて、同じように宇宙を破壊した存在から生まれたウルトラマンジードがいましたぴょん。けれど、ウルトラマンジードは、その運命に立ち向かい、そして人々を守るヒーローになったぴょん」
「ヒーローに」
ウサリアからの言葉。
それを聞くと、俺は驚いた。
まさか、俺と同じような人がいたとは。
そう考えていると。
「ぴょ!」
何か気配を感じたようにウサリアが怯えだした。
見つめると、そこには先程のヤプールの手先だという超獣がいた。
確かに、怖いかもしれない。
けれど。
「立ち向かわないとな、せめて、この子の期待の為にも!」
それと共に、俺は、既にアーマード・ダークネスを出した。
この子の言ったジードのようになる為に。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア