※この作品はR-18です。

サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏)   作:ボルメテウスさん

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衝動の果てに

アーマード・ダークネスの装甲が月光を浴びて黒く輝いた。

 

超獣の複眼が俺の姿を捉える。

 

一瞬の静寂――

 

「ガァアアッ!」

 

超獣の口から業火が噴き出した。高温の奔流がウサリア目掛けて襲いかかる。

 

「させねぇ!」

 

俺は咄嗟に左手を盾のように構えた。漆黒の装甲が火炎を受け止めると、金属が沸騰するような音と共に熱波が肌を焦がす。

 

「ぐっ……!」

 

防御態勢を保ちながら、右手の剣を逆手に持ち替える。刃にまとわせた闇が蠢き、漆黒の鱗粉のように舞い上がる。

 

「喰らいやがれ!」

 

刃を薙ぎ払う。

 

超獣の胸部を横一文字に裂いた。

 

「ギィィィッ!」

 

金属と肉の混ざった悲鳴が夜気を震わせた。

 

切断面から噴き出した体液が飛び出る。

 

だが、まるで怯えた様子はない。

 

「どんな生き物も攻撃をされれば痛みと恐怖を覚えるが、超獣はそんなものは感じないですぴょん!」

 

ウサリアの言葉を聞きながら俺は再度踏み込む。

 

「じゃあどうすれば……」

 

思考の途中で超獣の尾が鞭のようにしなった。

 

剣を叩きつけるが、硬質な音と共に弾かれる。

 

ウサリアの言葉に思考を巡らせる。

 

だが戦闘中に悠長に探している暇はない。

 

剣を手放し、左拳を握り締める。

 

拳に纏わせた闇が凝縮され、禍々しいオーラを放ち始めた。

 

「なら力任せに潰すまでだ!」

 

拳を叩きつける。超獣の硬い皮膚が砕け散る音。

 

衝撃波が空気を震わせた。

 

超獣の巨体が傾く。

 

「今だ!」

 

俺は追撃に移る。

 

右腕を突き出すと漆黒の衝撃波が放たれた。

 

超獣の胴体が粉砕され飛び散る。

 

戦闘の激しさが生み出す異臭。

 

血液と内臓が焼け焦げる悪臭が辺りに充満した。

 

焼け焦げた路上に転がる肉片の山。

 

その光景を見てウサリアが息を呑む。

 

「凄い……でも」

 

彼女の視線が俺の変貌した姿に向けられる。

 

漆黒の装甲が蒸気を立てながら脈動し始めた。

 

装甲の隙間から黒い煙が立ち上る。

 

エンペラ星人の力が体内で暴れ回っているのだ。

 

「くそっ……抑えきれねぇ」

 

視界が暗転しかける。

 

脳裏に響く哄笑――エンペラ星人の残虐な意思が俺を支配しようとしている。

 

「違う……俺は俺だ!」

 

歯を食いしばり抗う。

 

理性と闇の狭間で俺は必死に自我を保とうとしていた。

 

「これは、エンペラ星人の」

 

「悪い、離れて「恩人を見捨てたくないぴょん」っ」

 

「その暴走を止める方法は」

 

「いや、その、あるにはあるけど、やり方が」

 

幾ら何でも駄目だろ。

 

目の前にいるウサリアの年齢は明らかに子供。

 

「ぴょん?もしかして、性行為ですかぴょん?」

 

「子供がそんな事を言っちゃ駄目だよ!その、そういうのは大人の、20歳を超えてから」

 

「それだったら、大丈夫ですぴょん!」

 

「なんで!?」

 

俺は思わず聞いてしまったが。

 

「ウサリアは808歳、その、既に結婚出来る年齢ですので、助けて貰ったお礼も出来ますぴょん!」

 

「おう、これが宇宙なのか」

女王は誰にする?

  • アルファ
  • ララ·サタリン·デビルーク
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