サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「到着ですぴょん!」
ウサリアの声と共に揺れが収まる。僕たちが乗っていた小型宇宙船が光の粒子となって消滅した。
視界が開けると、そこは見知らぬ街だった。
「ここが……地球なのか」
アスファルトの道路にガラス張りのビル群。行き交う車と制服姿の人々。間違いなく文明世界だ。
しかし、僕の知る日本とはどこか違う。看板の文字は読めないし、電柱の形も微妙に異なっている。
「データによるとここは『東京』という場所らしいですぴょん。でも太郎さんの世界の東京とは少し違うみたいですぴょん」
ウサリアが情報端末を操作しながら教えてくれる。その服はもうモコモコジャケットではなく普通の子供服だ。事前に買い換えておいたものだ。
「まずは身を隠すぞ」
エンペラ星人の血が体内で蠢く感覚。こんな場所で暴走したら大惨事になる。
人通りの少ない路地裏に滑り込み、いつもの格好を整える。ジャケットを羽織りサングラスをかけた僕は、まるで都会の風景に溶け込んでいるようだ。
「でもお金持ってないぴょん」
ウサリアが小さな財布をひっくり返す。確かに現金もカードも持っていない。
「・・・とりあえず、俺の金が使えるか試してみるか」
そう言いながら、俺は自販機へと向かった。
財布に入っていた小銭を取り出し、投入口へと入れる。
しかし。
「・・・これ、使えないよな」
表示されたのは『非対応硬貨』の文字だった。
やはり世界が違う以上、流通しているお金も変わるのは当然だ。
「う〜ん」
どうするかと考えていると。
「ちょっと待って!それって……!」
突然背後から鋭い声が飛んできた。
反射的に振り向くと、そこに立っていたのは二十代前半の女性だった。ショートカットの髪を風になびかせ、丸メガネ越しの大きな瞳がキラキラと輝いている。
「その腕輪……まさかウルトラマンメビウスのメビウスブレス!結構昔の作品なのによく知ってますね!しかも再現度すごい!」
女性が興奮気味にまくし立てる。その早口に耳がキーンとする。腕をつかまれそうになり慌てて避ける。
「誰だあんた」
眉間に皺を寄せながら睨みつける。エンペラ星人の血が騒いでいるのか妙にイライラする。
「あっ!ごめんなさい!つい興奮しちゃって……私は新条アカネです!!」
アカネと名乗った女性がぺこりと頭を下げる。その手には小さなデジタルカメラが握られていた。
「太郎さん……なんか楽しそうですぴょん」
ウサリアが僕のジャケットの裾を引っ張る。その顔には好奇心旺盛な笑みが浮かんでいる。
「まぁ、俺もウルトラマンの事を詳しく知りたいからね」
「そうなの?それって、だったら、聞いて聞いて!!!!
女王は誰にする?
-
アルファ
-
ララ·サタリン·デビルーク
-
エミリア