サムライガールの幼馴染みは王様を目指す(裏) 作:ボルメテウスさん
「本当にありがとうございます!こんな最高のアイテムお披露目会なんて……」
店内に入ってすぐアカネが感極まった声を上げる。ファミレスの個室席に案内されると彼女は鞄から何冊ものウルトラマン雑誌を取り出して並べ始めた。
「これは公式ガイドブックでこっちは特撮写真集……あとこのDVDボックスには劇場版メビウスが完全版で収録されてます!」
テーブルいっぱいに広げられるコレクション。俺は思わず溜息をつく。
「あんた一体何者なんだよ……」
「しがないフリーターです!」
屈託なく笑うアカネの横でウサリアが目を輝かせている。
「ぴょん!この人すっごい詳しいですぴょん!」
ウサリアが指差した写真集のページには銀色の巨人──ウルトラマンメビウスが怪獣と戦う勇姿が映っていた。
「これが……メビウスか」
「そうです!メビウスは2006年に放映された作品で新人隊員としてGUYSに入隊したヒビノ・ミライが変身するんですよ!」
アカネの説明に俺の胸がざわめく。ヒビノ・ミライ──自分と全く無関係なはずなのに妙に親近感を覚える名前だった。
「でねでね!メビウス最大の敵と言えばエンペラ星人!」
その言葉に俺の身体が強張る。アカネは興奮のあまり気づかない様子で続けた。
「その、エンペラ星人は……」
俺はゆっくりと、エンペラ星人の事を聞く。
これまで、知る機会がなかった。
それが元の世界では知る事が出来なかったエンペラ星人を知る事が出来る。
それをアカネに尋ねる。
「エンペラ星人っていうのは、元々宇宙のどこかに存在していた惑星に住む知的生命体の1人だったの。だけど、何らかの理由で自らの母星の太陽が失われて、そのせいで故郷や他の同胞たちは滅亡しちゃったの」
アカネは続ける。
「でも、唯一生き残った彼は失意と孤独の内に宇宙を放浪していて、その時に強大な闇の力を身につけるようになったらしいわ。その結果、光あるもの全てに憎しみを抱くようになって……力尽くで滅ぼすようになっていったの」
そこでアカネは一度言葉を切った。
俺はその言葉に聞き入っていた。
「それで、後の暗黒四天王を始めとする多数の配下を従えて宇宙征服を目指して勢力を広げていったんだけど……その過程でウルトラの星の存在を知っちゃったのよね」
アカネは困ったような顔をする。
「だから自分とは逆の道を歩んで繁栄したウルトラマンの一族に激しい憎悪を抱くようになってしまったんだって」
「自分とは違う道を歩んで成功した相手に対する嫉妬」
この部分がエンペラ星人の本質かもしれない。彼の中には深い孤独と自己否定があって、それが「力」への執着と他者の破壊へとつながっている。
アカネの言葉に耳を傾けながら、俺は自分の過去を思い出していた。かつて自分が孤立していた時期のこと。他人との違いを意識しすぎて劣等感を抱いていたあの頃。
「でもまぁ……そう簡単じゃないんだろうな。復讐とか怨念って」
そう言ってから彼女は真面目な表情になり、
「ちなみにエンペラ星人はメビウス以外のウルトラマン作品にも関わってるんだよ。例えばティガとかガイアとか」
俺は無言で頷きつつも思考が乱れるのを感じた。頭痛とともに過去の記憶が断片的に蘇る。
女王は誰にする?
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アルファ
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ララ·サタリン·デビルーク
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エミリア