ようこそクズカスのヤリチン至上主義の教室へ 作:ホメロス
失敗がどこからだったのか、それは今となってはわからない。
この年になるまで得てきた経験から学んだことは、思ったようにうまく行くことの方が少ないということだけだった。
九頭春日。
不良品であるDクラスらしい不良品。
スポーツも学力もそこそこ、容姿は良く、コミュニケーション能力はある方だがこの生徒には問題があった。
それが女癖の悪さ。
学校の素行調査で判明した九頭の過去はなかなかの問題児っぷりだった。
調査で判明しているだけで二桁近い女に手を出している。
同級生、学校の先輩や後輩、教員、それだけでは飽き足らずにその親類縁者まで。
あくまでわかっているだけの数なので、調査で判明していない人間もいるはずだ。
頭に脳味噌の代わりに精液が詰まっているような性欲猿のヤリチン男――それが九頭の初めての印象だった。
私には夢がある。
あるいは目標、もしくは執着とでもいえるもの。
自身のクラスをAクラスにしたい、という願望。
奇跡的なほどに粒ぞろいの生徒が集まった今期のDクラス。
これならただの夢物語で終わらずに目指せるのではないかと期待した。
だからこそ、その可能性を潰しかねない有害因子である九頭春日の存在に私は頭を痛めた。
彼の過去から考えれば必ず問題を起こす、それでDクラスに悪い影響が出て貰っては困る。
なるべく、早い段階で排除しなければ……そんなことを考えたこともあった。
だが、九頭は思っていたよりも大人しくDクラスへと溶けこみ、そして櫛田へと近づいた。
櫛田は能力も高く、Dクラスをまとめ上げるだけの力がある。
だが、過去に引き起こした事件を考えると不安の残る生徒だったが、彼女の功績によってDクラスはテストを乗り切り、別の危機も乗り越えた。
想定外に櫛田が為した功績。
それに九頭春日の存在が深く関わっていることに気づいた。
櫛田は確かに優秀だが彼女だけではこんな功績は残せなかったはずだ。
使える、とそう思った。
恐らく、櫛田を標的に選んで手込めにするための手段の一環なのだろう。
そこら辺の理由はどうでもいいが、彼の助けを借りることで私の想定以上の成果を櫛田は出して見せたという点が重要だった。
発破をかけた二人は思いのほか成果を出せなかった。
なら、ここは櫛田――そして、九頭を……。
操りやすいのは九頭春日の方だ。
彼の過去は知っている、櫛田の場合下手に刺激すればどうなるかは未知だが九頭ほど好きなものがわかりやすいものはない。
事実、それを取引材料に出せば興味なさそうな九頭はあっさりと興味を示した。
所詮はただ若い精力に振り回されている男子学生。
主導権を握ることは難しくない、ご褒美に抱かせてやっても良いだろう。
その程度で目的に近づけるなら安い物――――そう考えて、私は……。
「おら、さっさと起きろ」
「んおっ!?♡」
甘い衝撃と共に私の意識は目覚めた。
一瞬、混乱したが状況はすぐに思い出すことにはなんとか成功することが出来た。
「ったく、この雑魚マンは……俺をイカせるのに五回もイキやがって。本当に勝つ気があるのか?」
そんな言葉を投げつけながら九頭は乱雑に腰を動かした。
どちゅっ♡ どっちゅ♡ どちゅん♡
「待っ……て♡ まだイッたばかりで……!♡ んぉっ♡」
「俺はまだ一回しか出してないんだよ。そんなの知るか」
私に誤算があったとすれば九頭春日のヤリチンとしてのテクニックを、甘く見ていたことに他ならない。
在学中、彼氏がいたこともあり、それなりに経験もあった。
だからこそ、自分ではそれなりに性経験があると思っていたのだが――それはただの思い込みであったことを彼から教え込まれた。
テクニック一つとっても違う。
彼はおっかなびっくり触ってきたが、九頭はまるでこちらの身体を所有物のように乱雑に……それでいて的確に触る。
自分で触るより遙かに性感を引き出すように、撫でて揉んで掴んで。
的確にこちらの性感を刺激してくる。
男らしいゴツゴツとした指で女性器を弄られているときなど、特に溜らなかった。
自分の指では届かない奥まで指を突っ込んで、あっさりと今まで知りもしなかったGスポットを探り当てて何度もイカされた。
そして、何よりも違ったのは九頭のチンポだ。
記憶の中の彼のチンポとは明らかに違っていた。
大きさや長さ、太さ、そしてクラリと来るような性臭の濃さ。
グロテスクだというのに目が離せない雄々しき逸物。
何度も口や膣内に挿入され、その逞しさを何度も教え込まされた。
かつての彼の体験で得た記憶は全て強力な九頭のチンポに塗りつぶされてしまった。
もはや、彼とのセックスはどんな体験だったのかよく思い出せない。
挿入して腰を振るだけの動作でも違いがあることを思い知らされた。
ただ前後に振るだけではなく、ねっとりとした余裕のある雌を啼かせるテクニカルな動き、かと思えば獣のような力強いねじ伏せるようなストローク。
単純な精力もまた思い出の中の彼とは違った。
彼は一度や二度出してしまえば満足していたが、九頭はまるで限界などないといわんばかりに何度でも射精を行った。
私が知っていた性体験は性体験ではないことを思い知らされた。
「んっ♡ あっ♡ はっ♡ あ……っ♡」
「わかってるよな、佐枝ちゃん? 俺はさ、別にそこまでAクラスを目指す理由がねーんだ。でも、佐枝ちゃんがどうしてもって言うなら目指してやってもいい。その代わりに佐枝ちゃんの身体を自由に出来るなら……まあ、やってもいいかなって」
「はぁ、はぁ♡ そう……だ♡ Aクラスに……んぁ♡」
「でも、俺は別に女には困ってねーんだよ。自分でどうにか出来るからな。だから、ただ佐枝ちゃんの身体を使うだけじゃ物足りないっていうか……それなりに楽しめないと契約を守る気になれないんだわ」
知っている。
九頭春日はこちらの支配下に収まるような男ではなかった。
「だから、勝負だ。佐枝ちゃんが俺の持ちかけた勝負に勝てるようなら、俺は今後佐枝ちゃんに従ってやる。そういう約束をした」
この場合の勝負というのは性行為全般のことを指す。
九頭が言いだした勝負に勝てれば彼は今後ずっと従う。
口約束にしか過ぎないが、現状ではいくらでも九頭は私のことを無視できる。
身体で籠絡することも出来ず、過去をバラすという脅しもきかず、むしろ身体を重ねた結果、私の弱みを握られた形にもなっていた。
こちらが何をしようと九頭は最悪、私と寝たことを暴露することもできる。
いくら高育といえども生徒と寝たことがバレてしまえば、教員としての立場を剥奪される可能性は非常に高かった。
それだけは避けたかった。
だから、私にはこうやって身体を差し出して九頭の興味を引きながら、なんとか持ちかけられた勝負に勝てるように尽くすことが、唯一Aクラスを目指すためにできることだった。
だが――
「でもさー、佐枝ちゃん雑魚過ぎ。全く勝負にならないでやんの。三十分でどれだけ相手をイカせられるかって勝負したときも、下手っぴだから手コキやフェラまでしてもイカせることはできなかった。その癖、俺が手マンしたらイキまくってさー」
「……っ」
「「イカせてください」って言わなきゃ佐枝ちゃんの勝ちって言う勝負をしたときも、泣きながら言ってたよなー? あんなのボーナスゲームだってのにさ」
私はその勝負にろくに勝てなかった。
勝負自体は理不尽なものではなかった。
むしろ、内容的にも私の方が有利と言っていい勝利条件だ。
例えばさっきまでやっていた勝負の内容は、九頭が射精するまでに三回以上イカないこと。
しかも、自己申告制だ。
仮にイッたとしても申告しなければカウントされないという、圧倒的に有利な条件だ。
九頭が射精するまでただ耐えれば勝てる勝負、だというのに私は五回もイカされた。
正確にいえば申告させられたと言う方が正しいか。
「この雑魚マンがよ。いい体はしてるんだけどな」
「あっ♡ やっ♡ んぅうっ♡」
どちゅん♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ どちゅん♡
余裕のある腰使いに私は喘ぎ声を上げることしか出来ない。
最初こそイカされても我慢して絶頂した事実を否定したものの、九頭の巧みなストロークと凶悪なチンポのお陰で否定の声を上げることさえ不可能なほどにイキ狂わされた。
「イクっ♡ だめっ……イクっ♡ んぅうううっ!!♡ あっ……あ♡ い、イッた♡ イッた……からぁ!!♡」
イキたての膣内を穿たれ、よがり狂わされ懇願する羽目になった。
気持ちよ過ぎる、頼むから許してくれと申告をさせられた。
そうして今日の勝負も――私は負ける羽目になった。
「だから、知らねーよ。勝負に負けた以上は罰ゲームだろ? 雄を満足させることも出来なかった雌が何を命令してやがる」
そう言って抵抗する私の身体を押さえ込み、九頭は乱雑に射精を行った。
「んぉおおおっ!?♡ おっ、へ……あぅっ♡ あっ……♡」
吐き捨てるような無遠慮な射精。
コンドーム越しに感じる灼けるような熱さに、私は今日何度目かもわからない絶頂をむかえた。
ビクビクと身体を痙攣させ、絶頂した快楽に耽溺する私のことなど気にした様子もなく、九頭はチンポを引き抜くとコンドームを取り外し、その中身を私の顔にぶちまけた。
「さて、今日の罰ゲームはどうするかな」
「あっ♡ う、んっ……♡ は、ぁ♡」
私はAクラスを目指したい。
そのためには九頭の協力が不可欠。
そのために私は九頭に言うことを聞かせるために、勝負で勝たなくてはならない。
だが、勝負で負けてしまった場合、次の勝負を受けるために罰ゲームを受ける必要がある。
そういうルールだ。
全ては目的を果たすために。
仕方ないことだ。
顔にぶちまけられ、口に入り込んだ精液の味、嗅覚を犯す雄の匂い。
まるで酒に酔ったような酩酊が襲い、ふやけていく思考の中で私は……。
「よし、今日はこうするか」
九頭はそういうと私を床に座らせると両手を後ろで縛り上げた。
どこから持ってきたのか彼の持ち物だというプレイ用の道具の一つ。
それで私の両腕を後ろで拘束する今度はアイマスクで目隠しをした。
快楽のせいで溢れた涙のせいで、支障が出ていた視界が闇に閉ざされる。
視覚が封じられたことにより、他の五感が鋭敏になった気がした。
精液の味と匂いがよりハッキリとわかる気がする。
「さてと……しゃぶって貰おうかな。佐枝ちゃん先生ー。射精したばっかで汚れてもいるからさ。綺麗にして貰おうか?」
見えない。
だが、すぐ近くにあることはわかった。
匂いとあの逞しい肉棒から発せられているであろう熱を、視界が封じられたことによって鋭敏になった五感が捉えている。
屈辱的な行為のはずだ。
年齢も上で、教師という立場も上の存在でありながら、私は床に座らされ、九頭はベットに腰掛けてこちらを見下ろしている。
その状態で口淫をしろなどと。
しかも、声の調子からわかるとおりに私を徹底的に見下した声色で命じてくるのだ。
屈辱的以外の何ものでもない。
「勝負に負けたからには仕方ないよな? 罰ゲームだ」
だが、そう……罰ゲームならば仕方がない。
次の勝負――チャンスを掴むためだ、仕方がない。
「はぁはぁ♡ こんなこと……♡ 性欲しかないヤリチン男め……だが、仕方ない。負けは負け……だからな♡」
高熱を出したときのうわごとのように、ボンヤリとした言葉を零しながら、ゆっくり唇を近づけた。
視界を封じられている以上、見えてはいないが大体の方角はわかる。
緩慢な動きでそちらに頭を動かすと不意に唇が、ちゅっという音を立てて目的にたどり着いた。
「んぅ……♡」
ちゅっ♡ ちゅっ♡ れろっ♡
「んっ、ふ……っ♡ んぅ♡」
手を後ろで縛られた状態、しかも視界も封じられた状態のため、どうにもやりづらい。
きっと傍目からはとても滑稽な動きをしているのだろうなと心の中で思いつつ、私はその唇でチンポへ何度も触れた。
「えぁ♡ んッ、むぅ♡ ぅ、ん……♡」
九頭はなにも言わない。
私は口を開き、彼のチンポを口腔に迎え入れた。
途端に何ともいえない臭みが口いっぱいに広がった。
決して、快いものではない。
そのはずなのに口いっぱいに広がり、そして口がチンポで塞がっているが故に呼吸をする度に鼻から抜けていくその匂いに、どこか恍惚とした感情を私は感じた。
「んっ、む♡ れろっ、れる……♡ んちゅっ、ちゅ♡ れろぉ♡」
ゆっくりと、奉仕を始める。
こんなことかつての恋人とはしたことはなかった。
一度試したことがある程度でその後の経験はない。
だから、この九頭のチンポをあやすように這わせる舌の動きは自身の生徒である彼に仕込まれたものだ。
長竿全体を舌全体を使って舐め回す。
視界が封じられていることもあり、感覚が鋭くなった舌によって凶悪な九頭のチンポの形状がはっきりと感じられる。
先ほどまで自身の膣内を抉っていた逞しい物だと思うと、子宮の奥が熱くなったような気がした。
「んふぅ♡ くぷッ、んむ♡ っ、んちゅっ♡ ん、ふぅ……♡」
「おー、だいぶ上手くなったな佐枝ちゃん。それにしても熱心な動きで感心感心。そんなに俺のチンポが好きになったか?」
頭を前後させ、舌だけではなく唇も使って扱いていると九頭がそんな声をかけてきた。
顔を見ずともわかる小馬鹿にした声色。
「罰ゲーム……だから、だ♡ バカめ……ただ、それだけ……んっ、ちゅうっ♡」
「あー、はいはい。罰ゲームね。ちゃんと罰ゲームを受けないなら、俺は約束を反故にしちまうかもしれないからなー」
「そうだ。だから……んっ、ちゅっ♡ 仕方なくやっているだけ……♡ 勘違いをするな♡ んっ、ふぅ♡」
チンポを横向きに咥える。
根元に顔全体を埋めるようにスライドさせながら、唇でやわやわと刺激した。
そんなことをすれば当然、顔全体を九頭の下腹部に押しつけるような形になる。
雄の香りがむわりと漂い、呼吸をする度に流れ込んでくる。
臭いはずなのに、嗅ぐのをやめられない。
どころかもっと嗅ぎたくなるような麻薬のような中毒性のある臭い。
「れるっ♡ れる、れろっ♡ ちゅっ、ちゅ♡ んむ」
「よしよし、その調子だぜ佐枝ちゃん。ちゃんと出来るようになったじゃねーか」
顔を押しつけ、九頭のチンポの根元――陰嚢に私は舌を這わせる。
唇でキッスし、労るように弄ぶと玉袋の向こう側でぐつぐつと煮えたぎるように生産されている彼の精液を感じた気がした。
既に何度も出しているはずなのに、一向に衰えを知らずに作られているであろうザーメンを思うとドキドキと胸が高鳴った。
「ん、ちゅうっ♡ れろっ……んぅう♡」
ベッドに腰掛けている九頭のチンポの位置はそれなりに高い。
更に勃起もして上向きになっているので膝立ちの体勢ではないと、上手く彼のチンポに口が届かない。
そのため、両膝を揃えて首を伸ばした体勢を取っているのだが、いつの間にか無意識に私は太腿を擦り合わせていた。
「楽しんでいるようで何より」
「ん、ふぅ♡」
顔が熱くなるのを感じた。
当然、九頭はその様子に気づいていた。
その理由も同じく。
見ていなくても臍の下からの疼くような熱と共に蜜が溢れ出ていることに、このヤリチンは気づいているのだろう。
あえて指摘せずに嘲笑と共に告げられた言葉に、私は羞恥を感じながら深く考えないように奉仕に没頭した。
罰ゲーム。
義務として口淫奉仕で感じているなど――あるはずがないのだ。
「んっ、く♡ ふ、んぅッ♡ ちゅっ、れろれろっ♡ ぬち……♡」
奉仕に没頭すればするほど、味が、臭いが、視覚を封じられた私の頭の中を満たしていく。
すり込まれるように丹念に。
私という存在を侵食するように。
そして、侵食されればされるほどに疼く子宮。
「んぅ、っ……!♡♡♡」
鼻から抜けた九頭の性臭に私は身体を軽く震わせた。
その臭いだけでイッてしまったのだ。
九頭はそのことに気づいているはずなのに何も言わず、その手を私の頭の上に置いた。
まるで撫でるように軽く動かしたその手の感触に、腰の奥から甘いしびれが背筋を通って登った気がした。
「んふぅッ♡ ちゅ、ッ♡ くぷッ、れろぉお♡ むちゅ、くぷ、んぅう♡」
亀頭に何度もキスを降らせ、肉竿をしゃぶりたてる。
陰嚢に舌を這わせ、男根を悦ばせる。
そこらの娼婦でもしないような熱心な口淫奉仕。
だが、仕方がない。
そこらの童貞ではなく、何人もの雌を啼かせてきたヤリチン相手ではそれぐらいしないとイッてくれないのだ。
イッて貰わなければ罰ゲームを果たしたとは言えない。
だから……している。
そう、それだけのことなのだ。
「おー、よしよし。上ってきたぞ、佐枝ちゃん」
そんな九頭の言葉と共に口の中の肉棒がどんどん力強く、硬くなってきたのを感じた。
それが何の兆候なのかはよく知っている。
言葉通り、射精が近いのだろう。
その事実に口淫はいっそう熱意が籠もった。
唾液と汗と先走り汁が混ざった汁が口から溢れ、顎にまで伝って床へと落ちていく。
ぢゅるぢゅるっ♡ じゅぶっ♡ ぢゅぶっ♡ じゅうッ♡
「くッ、出るぞ……ッ!」
ビクンっと口内の肉竿が大きく震えた。
その瞬間、九頭は私の頭を力強く掴んだかと思うとぐいっと自身のチンポを引き抜いた。
「あ、ぇ♡」
遠ざかっていくチンポを追って舌が伸びて追いかけるも届かない。
私の頭は九頭の手によって固定されていたからだ。
「口を大きく開けろ……っ!」
その言葉に従い、私は口の中を彼に見せつけるように最大限に開いて――
どびゅるるっ♡ どびゅっ♡ どびゅびゅっ♡
次の瞬間、熱いザーメンが私の顔目掛けて降り注いできた。
「あっ……はぁああッ♡」
べちゃべちゃと私の顔にドロドロの精液が吐き捨てられた。
顔全体をパックするかのように、大きく開いた口の中にも熱い精液がこき捨てられる。
気分はまるで欲望を吐き捨てられたゴミ箱のように、視界を封じられ、後ろ手に拘束された私はそれをただただ受け止めるしかなかった。
「はぁ、あっ♡ んぐっ、んっ♡ こんな……♡ ふぅ、ふぅっ♡ あぁあ、あつい……♡」
「いいぜ、佐枝ちゃん。俺の精液を顔全体で感じるんだ」
「こん、な……♡ はぁ♡ 本当に……趣味の悪い♡」
下腹からぞくぞくとした震えが上がり、頭頂へ至ったかと思うとどうしようもない快感が全身を駆け抜けた。
先ほどのとは違う軽い絶頂ではなく、本格的なアクメだった。
「あっ、はぁ♡ はぁ、はぁ……♡」
「ああー、出した、出した」
惚けた表情をしているであろう、私のことなどお構いなしに九頭は呟いた。
そして、当たり前のように私の唇へとチンポの先を押しつけてきた。
「んちゅ、ふぅ♡」
ちゅっ♡ れろれろっ♡ ちゅうっ♡
何を言われるまでもなく、私は尿道にとどまっていたぶんを吸い上げた。
竿全体に舌を這わせて汚れを落としていく。
いつの間に無意識にでも行えるようになった作法を済ませ、唇を離した頃には私の息は自分でもわかるほどにスペルマの臭気に犯されていた。
顔全体を精液で汚され、口内も大量の精液で汚染されたのだから当然と言えば当然だ。
ただ呼吸をするだけで、肺いっぱいに流れ込んでくる性の臭気に頭がおかしくなりそうだった。
「よしよし、全部呑めたな。さすがは佐枝ちゃん先生。それじゃあ、罰ゲームを続けようか。まさか、一発で終わりだなんて思ってないよな?」
「ん……♡」
「今日は胃がザーメンでいっぱいになるほど呑ませてやる。覚悟しろよ?」
こんなものを飲ませるなんてどうかしている。
それも何度も、それに胃をいっぱいにするぐらいなんて。
だが、九頭の精力ならばもしかしてなどと考えてしまう。
「何を食べても飲んでもザーメンの味を思い出せるようにしてやるから、楽しみにしろよ、佐枝ちゃん」
「ふー♡ ふーっ♡ 罰ゲーム……だからな♡ 好きにすればいい♡」
そんな日々が続いた。
九頭が入院している病院に学校が終わってから訪れ、勝負を行い、そして負けて罰ゲームを受ける。
その繰り返し。
何度もこちら有利の勝負を持ちかけられ、そして当然のように敗北する。
途中から気づいていた。
九頭がこちらに有利な勝負を持ちかけるのは、何も勝てる自信があるからだけではない――これは躾なのだ、と。
雄として雌に立場をわからせるための行為に過ぎないのだ。
「ふーっ、ふーっ♡♡ う、あっ♡ あ、ああっ♡」
今日のこれだってそうだ。
九頭の入院最終日の夜も勝負は行われた。
勝負の内容は制限時間内に私がイカなければと私の勝ちというものだ。
簡単なルールだ。
それでも似たようなルールで私は負け続けた。
圧倒的な技巧の性技に否応なく絶頂させられて、認めるまでイキ狂わせる――それが九頭の手法だった。
だが、今日は違った。
じっくりと丹念に身体を触られて発情させられたが、イクほどではないところで維持されていた。
あと少しの刺激でイケるのに、その少しがとてつもなく遠い。
「あと数分で制限時間を超えてしまうなー。そうなると佐枝ちゃんの勝利かー」
「くっ、ふっ……♡ ふっ、ふっ♡ そ、そうだな……♡ 約束は忘れていないだろうな?♡」
「当然でしょー? 俺は約束は守る男さ。負けたら大人しく佐枝ちゃんに従ってあげる。身体だって今後は売らなくても良い。とても残念だけどね」
「お、ぐぅっ♡」
ぐいっと九頭は自らのチンポを押しつけてきた。
強い突き込みではない、ゆっくりとした私をイカせないように細心の注意を払った腰使い。
コンドームに覆われたチンポの先が子宮口に吸い付くも私は達することが出来なかった。
「あー、残念だなー。佐枝ちゃんに生出ししたかったなー。これまでは一応、佐枝ちゃんの意思を尊重してコンドームセックスしてたけどさ、やっぱ生膣出しこそ最高だからさ。今回の罰ゲームはそれにするつもりだったんだ」
「生……で、ぇ?♡」
「ああ、でもこの調子じゃ負けて終わってしまいそうだな。……どうしたら良いと思う? なあ、佐枝ちゃん」
チラリッと定められた制限時間を計るためにベットの枕元に置かれたスマホを見た。
彼の言うとおり、あと数分もない。
それだけの時間耐えればそれで終わり。
九頭のチンポは奥に押し込まれるだけで動く気配がない。
このまま彼が動かなかったらきっと私が耐えきることが出来る。
それがわかっていて、九頭は私に問いかけた。
「どうしたら良い?」
「………♡」
残り時間はあと二分、一分三十秒、一分四秒、五十七秒、三十二秒、そして――――
私は徐に身体を動かした。
九頭の身体は一切動いていない、動いたのは私の身体だ。
揺するように身体を動かした結果、最奥に押し当てられていたチンポの先端が私の子宮口を深く抉った。
どっちゅんぅっ♡
「――――う、ぉおおっ!♡♡」
その刺激に私は身体を戦慄かせて腰を跳ねさせた。
甘い痺れが全身を、脳内を駆け巡り、傍目からもわかりやすいほど明確に私は絶頂した。
「へー♪ まあ、勘違いかもしれないから一応聞いておくよ佐枝ちゃん。今のイッたのか? イッてないのか? 佐枝ちゃんの言葉を信じるけど……どっち?」
「ふぅううっ♡ ふぅ……っ♡」
「イッたのなら俺の勝ちで罰ゲームの生膣出し解禁。佐枝ちゃんの子宮の中、埋め尽くすほど精液を流し込む予定だけど」
ニヤニヤと笑いながら九頭は私に問いかけてきた。
「どっち?」
「き、決まっている……♡」
そう、答えは決まっている。
「非常に不本意だが最後の最後で耐えられなかった♡ 負けは負け……だ♡」
「そうかー、残念だね佐枝ちゃん。でも、罰ゲームは罰ゲームだ」
「ああ♡ 仕方ない……っ♡ 仕方なく……だ♡」
チンポを引き抜き、コンドームを外している九頭を見つめながらそう言った。
負けたのなら仕方ない、そういうルールだ。
Aクラスを目指す、その目的のために……そのためなら罰ゲームも仕方なく受け入れるし、耐えてみせる。
それ以外の理由などあり得るはずもない。
どちゅうぅうううんっ♡ どびゅっ、どびゅるるるっ♡ どびゅっ、びゅるるっ♡♡
「んぅうううううううううッ!♡♡」
避妊具も無しに突っ込まれた九頭のチンポはコキ捨てるように、当たり前に私の膣内に放精した。
断りなどない無遠慮な体内射精、だがコンドームという不純物が間にない射精の気持ちよさは私の知らないものだった。
ドロドロで灼け付くように熱い精液が、私の子宮の中を満たしていく快感。
ろくに耐えることも出来ずに絶頂した。
「とりあえず、一発……と。さーて、膣内射精解禁はこれから本番だ。そこに四つん這いになれ、バックから犯してやるよ。佐枝ちゃん先生……いや、佐枝」
「はぁ、はぁはぁ♡ んっ、ああっ♡ はっ、ぇ……?♡」
「生解禁だけじゃ物足りないし、ちょっと条件追加しようかと思ってさ。今から俺は佐枝のことは呼び捨てにするから、佐枝は俺に対して敬語ね」
「そんにゃ……♡」
「罰ゲームだ。わかってるな?」
「……はい♡」
罰ゲームなら仕方ない。
そう、仕方ないのだ。
「こう、でいい……ですか?♡ よろしくお願いします……ご主人様♡」
「はは、気分が出てきたな佐枝。あんまり細かいことは気にするな。ただの罰ゲーム、ほんの僅かな時間だけやるごっこ遊びのようなもんだからさ」
ベッドの上で四つん這いになった私の尻を撫でながら、九頭はそう言った。
そんなこと……欠片も思っていない癖に。