※この作品はR-18です。

ようこそクズカスのヤリチン至上主義の教室へ   作:ホメロス

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第14話(佐倉愛里、パイズリ)

 

 

 

 ついに始まった、初めての特別試験。

 無人島サバイバル試験。

 

 

 

 冷静に考えて頭おかしい試験に参加しながら、俺はチート系主人公らしさを存分に味わっていた。

 

 

 

「わっ! 本当に九頭君の言ったとおりの場所にあった!」

 

「すごい、もう何ヶ所目?」

 

「よくわかるね!」

 

「アウトドアって結構好きでね。中学の時はよくやっていたんだ」

 

 

 堂々と嘘をつく俺に対し、集まるのは女子たちの尊敬の視線だ。

 

 

「すごーい! 格好いい」

 

「……九頭くんって結構いいかも。ちょっとチャラっぽい雰囲気だったからノーマークだったけど」

 

「でしょー? 案外、良いヤツなんだって」

 

 

 さて、今の状況を説明しよう。

 試験が始まってからのやり取りに俺は要所要所では介入しつつも、大筋で原作通りの流れになるように仕向けた。

 

 ゲーム内だとこの試験、結構自由度の高い仕様なので変更すれば変更するほど結果も変えられるので面白いのだが、今回のルートではぶっちゃけ試験結果についてはそれほど重要ではないのでできるだけ原作に近い流れにしておきたかったからだ。

 

 

 試験の攻略法もズバリ、綾小路がやった作戦を丸パクリだ。

 要するに試験開始時点で体調不良だった堀北をリーダーにして、それを後に合法的に変更することで他のクラスの自爆を誘うという原作再現。

 

 

 違う点を上げるとすれば、この作戦は俺が発案ってことでリーダーを選ぶ前に櫛田や平田に通した点ぐらいか。

 

 

 多少の紆余曲折を挟みつつも、この作戦は通ることになった。

 ほぼ確実にリーダー当てを回避できる作戦だからな、問題があるとすればそれを実行に移すために堀北にはリタイアして貰う必要があること、しかもキチンとリタイアが認められるために万全を期して体調を悪化させて貰う必要がある点ぐらいだ。

 

 

 優しい平田は難色を示したが、堀北自身が作戦を聞いてやる気になってしまったので反対することは出来なかった。

 

 

 Aクラスを目指している堀北からすれば勝算が高い作戦であり、しかも自分が活躍できる作戦だ。

 彼女は原作イベントを俺が全部潰してしまったせいで、ろくに功績も挙げられていない状況――端的に言って、とても焦れていた。

 

 

 そこにこんな大役が降ってきたのだから、堀北としてはやる気になって当然とも言えた。

 

 

 どのみち、体調不良になっているのは事実で作戦云々を抜きにしても悪化してリタイアする可能性はある。

 

 

 それなら最初から作戦として組み込んだ方がまだマシだと主張し、平田が折れる形で堀北がリーダーとなった。

 

 

 櫛田は堀北が最終的に花を持つことになることには多少の不満を覚えているようだったが、堀北をこき使えると考えて納得したようだ。

 

 

 なにせリーダー当てを回避できるならスポット占有は積極的にしたいところ、更に言えばキチンとリタイアするためにはちゃんと体調不良になって貰わないと困るわけで、堀北はこの無人島試験の最中は島の中を駆けずり回ってスポット巡りをする必要があるわけだからな。

 

 

 そのことを考えて、恐らく溜飲を下げたのだろう。

 堀北にリーダーの役割を頼むと笑顔で頼んでいた。

 

 

 女って怖いね。

 

 

 まあ、そんなこんなで原作通りに堀北はリーダーとなったわけだ。

 リーダーを交代させる作戦について平田などの限られた人間が知っていること以外は、概ね原作通りの流れで進んだ。

 

 

 拠点選びとか、トイレのことで男子と女子がぶつかったとかも大体同じ。

 俺はそういったところでちょくちょくと口を挟んで、女子の好感度上げを狙って介入を図った。

 

 

 トイレの件では女子の肩を持って、幸村を言い負かしたり、見直される切っ掛けとなる池のアウトドア知識持ちという長所を潰すように、実はアウトドア経験もちってことで良い格好をしたり。

 

 

 実際はただの原作知識、そしてゲーム知識なんだけどな。

 

 

(俺が何回、この無人島試験をゲームでしたと思ってる。スポットの場所や食料のある具体的な場所なんて全部覚えているからな)

 

 

 その知識を使って、こうやって良い格好をしているというわけだ。

 アウトドアの知識なんて持っていないが、その知識のお陰でおおよそ見当が付くと言って案内して見せつければこのとおり……そういうものなんだと納得し、一緒に付いてきた女子からの評価はうなぎ登りだ。

 

 

 良い感じに合わせてくれる小野寺の誘導も効いていた。

 

 

(ああ、いいな。最高に気分が良い。……スキルの効果もだいぶ出てきたな)

 

 

 女子の反応の良さは有能アピールをしているせいだけではない、俺が茶柱も堕として三人も自身の女にした成果が出てきているのだ。

 

 ヤリチンの効果によって俺の魅了度がデバフであるマイナスを打ち消してあまりあるほどにプラスになっているお陰だ。

 そのお陰でこうして好意的な反応が素直に返ってきているのだ。

 

 

 なにせ、ヤリチンによるデバフがなければ俺は容姿は良いし、ステータス向上もあって学力も運動能力も悪くなく、クラスの中心人物である櫛田からの信頼も高い、有能な男ということになる。

 

 

 しかも、トイレのやり取りの際には女子側に立ってやったからな、男と違って女子はデリケートなんだからもうちょっと気にしてやれよ……みたいな。

 幸村や池の態度が酷かったのもあって、お手軽に好感度上げに繋がったものだ。

 

 

 まあ、その代わり男子たちの評価は散々なものになっているが。

 

 

「ケッ、女子に媚びやがって」 

 

「チャラチャラしてる癖によ」

 

「くそー、俺だって……」

 

 いい感じで女子からの好感度稼ぎをやっている俺の姿を見て、男子たちは怨嗟の視線を向けている。

 実際、彼らを当て馬にすることで評価を高めている節はあるのでしょうがないだろう。

 

 特に池とかの嫉妬の視線が強い。

 俺が上手くアウトドア知識を使うことで活躍し、それで女子から評価されているところを見て、うまく立ち回っていれば自分もあんな感じで賞賛されたんじゃないか――という考えが透けて見えた。

 

 

 まあ、今更「自分もアウトドアの知識がある」と言ってアピールしても二番煎じにしかならないだろうことは、池ですらわかることだったが。

 

 

 すまんな、池。

 あと、男子生徒諸君。

 

 

 でも、ぶっちゃけ男子生徒からの評価とか平田からの分さえあればどうでもいいから。

 ヤリチンルートにとって男子生徒の存在なんて背景以下の存在だから仕方ない。

 

 

 例外というべきものは綾小路の存在だが、茶柱を止めた甲斐もありヤツは今回どうしても勝たないといけないほど追い込まれているわけではない。

 

 

 状況は特殊だが、ある意味キャンプともいえるイベントに同級生と参加できてどうもソワソワしているようだった。

 

 

 

 これなら、まあ……問題はないだろう。

 

 

 

(さーて、そろそろ動くかなー)

 

 

 とりあえず、初期で動ける分には手を打った。

 櫛田たちに作戦を伝え、堀北をリーダーとする策を考案し、有能アピールも済んだ。

 

 

(俺の発案ってことで堀北へのアピールにもなった。あれだけで心を許すような女じゃないが、有能である――Aクラスに上がるために必要な人材と認識されれば、今はそれでいい。後は適当にクラスの女子の好感度を稼ぎつつ……) 

 

 

 それはそれとして、楽しむとしよう。

 

 

(原作通りの堀北を使った策を使えば問題なく無人島試験は勝って終われる。Aクラスは派閥抗争のお陰で葛城にはデバフかかってるし、Cクラスは裁判の時にDクラスにやられたばかりだから仕返そうって気が強いからまず引っかかる。Bクラスは今のところ放置でいいや)

 

 

 試験自体は負けすぎなければどうでもいい、ヤリチンである俺こと九頭春日にとって重要なのはどれだけこの機会を利用して女が食えるかどうか、その一点にかかっている。

 

 

 同学年が一つの島の中で一週間過ごすなんて、そんな機会は滅多にない。

 しかも、監視なし。

 

 

 いや、一応行動を監視するらしい腕時計はあるがこれって本当に何の意味があるのかわからない程度に役に立たないので気にする必要がない。

 そもそも原作でも普通に暴行が行われたのにスルーするのが高育なので、基本島の中はフリーと言って過言ではない。

 

 

 というわけで、だ。

 

 

「あ、あの……九頭くん?」

 

「ごめん。佐倉を見ると思わず」

 

「わ、私のせい? ……嬉しいかも――んっ、しょっ♡ これでいい?♡」

 

「ああ、気持ちいいよ佐倉」

 

 

 俺はとりあえず、佐倉に頼んでパイズリをして貰うことにした。

 いきなり何をやらせているんだと言われそうだが、今後のことを考えていると思わず堪らなくなってしまったのだ。

 

 

 正直、気の小さい彼女なら断る可能性もあると考えていたのだが、佐倉は思いのほかあっさりとそれを承諾した。

 

 

 それほど俺への好感度が高いのか、あるいはエロっ子である彼女の興味の強さのせいなのかはわからないが……それはともかく。

 

 

 野暮ったい学校指定のジャージの奥に隠された大きな胸、人目を避けた場所に居るとはいっても昼間の野外でさらされた。

 ゆさっと揺れるデカパイは同じクラスの男どもが見れば血の涙を流すほどに魅力的だ。

 

 

 まあ、そういう設定だから仕方ないとはいえ、佐倉の美少女っぷりに気付かない彼らに問題がある。

 男として不能だろ、と言いたい。

 

 

 

「やっぱ柔らかいなぁ……」

 

「あんっ……♡ も、もう……っ♡」

 

 

 セックスこそまだしていないが、お礼という名目で既に色々と佐倉とはやった。

 そのせいもあって、こうして胸を触るぐらいは何てことはないただのスキンシップでしかない。

 

 

 大人しい女の子を助けてやったお礼の名目でエッチなことを仕込んでいく、まさしくヤリチンに相応しいことムーヴだと自分でも思う。

 

 

「早く終わらせないと誰かに気付かれちゃうから……ね?♡」

 

 

 彼女の胸を何の気なしに触った俺に対し、佐倉はメッと叱るように言うとそのままむにゅっとその柔らかな胸で俺のチンポを挟むとゆさゆさと動かし始めた。

 

「おぉ……」

 

 人一倍立派な俺のチンポが乳肉に埋もれる光景は中々インパクトがある、そしてこちらの反応を伺うように上目遣いで見上げてくる佐倉の顔も視覚効果が抜群で、チンポが興奮にビンビンに反り勃つ。

 

 

「ふふっ♡ ……九頭くんのチンポ、ガチガチだぁ……♡」

 

 むにゅにゅ……♡ むにゅっ♡ むにゅっ♡ にゅちっ♡

 

 

 手慣れた動きで佐倉が胸を使って俺のチンポを刺激する。

 出てきたカウパー液を潤滑油のように使って、動きを滑らかにするのも忘れない。

 

「んしょ、んしょ……♡ ふふ、いっぱいびくびく……してるね?♡」

 

 トロンとした表情でそんなことを呟く佐倉はとてもチンポに悪い。

 天性の雌としての才能があるというか、人を惑わす才能があるというべきか。

 

 淫靡に潤んだ瞳を見るだけで、経験のない童貞なら暴走しそうなほどに色気がある。

 胸を使って奉仕する様も、少し前に知ったとは思えないほどにスムーズな動きだ。

 

 

「気持ちよく……なってね♡」

 

 にゅぷ、にゅぷ……♡ にちゅっ♡ ぬちゅっ♡ ちゅっ♡

 

 

 カウパー液と汗によって滑りがよくなったせいか、佐倉は胸を使って刺激してくると次に唇も使うようになった。

 乳肉に挟まれ、谷間から顔を出した俺のチンポのカリ首にキスを何度か落とすと、次に舌も使って舐め始める。

 

「ちゅっ♡ ちゅっ♡ れろっ♡ れろっ♡ いつでも出していいですから……遠慮なく♡ せーえき♡ お礼……ですから♡ えいっ♡ えいっ♡」

 

 従順であり、愛情たっぷりの佐倉のパイズリに俺のチンポが張り詰めていくのを感じる。

 気持ちよさもそうだが、精神的な充足が半端ではない。

 

 正しく奉仕という言葉に相応しい彼女の行為。

 いつでも射精できるが、少しでも長く堪能していたいと我慢をしてしまう。

 

 

「我慢は身体に悪いよ……だから、ね?♡」

 

 むにゅうっ♡ ちゅうっ♡

 

「せーえき……出して♡」

 

 

 なんとなく負けた気分になりつつも、俺は彼女の言葉に抗わずに精を吐き出した。

 

 

 どびゅるるっ♡ どぶっどぶっ♡ どぶっ♡

 

 

「んぐっ……♡ んっ♡ ちゅっ♡」

 

「佐倉……っ」

 

「うん、環境を汚しちゃったらダメだから……♡ 全部、飲むね♡ んぐっ、んちゅっ♡」

 

 

 射精の瞬間、吸い付いた佐倉がこくこくと喉を鳴らしながら精液を嚥下していく。

 汚してしまってはポイントを減らされるから、などと言っているがトロンとした目をして飲んでいる姿を見れば、それが建前であることは誰の目にも明らかだ。

 

 入院中何度も抜いて貰ったり、精飲を覚えさせた結果、佐倉はかなりの精液好きとなってしまった。

 

 精液の味が好きと言うより、どちらかといえば精液を飲んでいる自身に倒錯した興奮を覚えているようなそんな感じだ。

 現に恍惚とした表情で飲み終えた佐倉は最後に一度、ぶるりっと身体を震わせた。

 

 

 恐らく、軽い絶頂に至ったのだろう。

 

 

(どれだけ、エロい子に育ってんだか……。ちょっと心配だな)

 

 

 調教している女の子がエロくなる分には普段なら問題ないのだが、男子生徒と一緒にそれなりの時間をこの島で過ごすことになることを考えると一抹の不安がある。

 

 佐倉の成長は単にエロくなっているだけで、押しに弱い性格も身体能力の無さも一切変わっていないので、とち狂った男子生徒に襲われたら最後まで頂かれてしまうだろう。

 

 

 それはとてもよろしくない。

 ゲームならそう言ったイベントは意識して起きるように動かないといけなかったが、この世界でもそうかまではわからない。

 

 

(気をつけないとな)

 

「綺麗にするね?♡ ……ちゅっ♡ んー……ちゅ♡ んん……」

 

 

 汚れたチンポを掃除する佐倉を愛で、俺はそのまま何度か抜いて貰った。

 それでようやく幾分か気分がスッキリした。

 

 

「んっ、んっ、んっ……♡ ……っふ、んふっ、んふっ……♡」

 

 

 その分、飲ませてしまった彼女はどこか酔っ払ったようにふらふらとしてしまったが仕方ない。

 俺は休憩をやめて女子たちの元へと戻った。

 

 

「あっ、九頭くん見つけたー! どこに行ってたのー?」

 

「ああ、少しな。探索に出ててな」

 

 

 実のところ、俺と佐倉は探索に出ていたところをそっと離れて抜いて貰ったのだ。

 本当は我慢するつもりだったんだが、女子に囲まれるとどうにも性欲が暴走しがちになって困る。

 

 ヤリチンとしてレベルアップしたせいか、精力も性欲も増加しているのだ。

 そうでなきゃ、色んな女の子に手を出せるバイタリティが発揮できないから助かってはいるのだが……。

 

 

(なんというか環境と状況が悪いな……うん)

 

 

 ゲームの世界においても環境や時期というものが、キャラの行動パターンに与える影響というのは無視できないものがある。

 

 日常パートで好感度を稼ぐより、イベントパートで好感度を稼いだ方が効率的とかそういう感じだ。

 あと夏というか夏休みの時期はキャラの行動や感情が開放的になったり仕様もあったりする。

 

 そういう意味で無人島試験のイベントはキャラの関係性を深めるには最適なイベントだ。

 

 恋愛的な意味とかで距離をつめたいキャラが居るなら、無人島試験を軸に一気に近づくのが鉄板。

 その後の船上試験を経て、まだ夏休みパートがあるのでそこで更に距離を深める……というのが真っ当なやり方だ。

 

 

 おすすめ。

 

 

 で、まあ、要するに何が言いたいのかと言えば――

 

 

(どいつもこいつも無防備すぎるんだよな……)

 

 

 要するにそういうことだった。

 イベントかつ夏という時期、それに無人島内といういつもと違う環境はキャラ攻略を進めやすい環境過ぎる。

 

 

 ついでに言えば既に三人も堕としたせいで俺のヤリチンスキルもかなりの向上を果たしている。

 

 

(環境バフも加えればたぶんAIレベルがCぐらい相手なら……強引にしてもイケそうな気がするんだよな)

 

 

 そんな確信がある。

 やろうと思えば雰囲気と勢いとあとは性技で押し切れるだけの力がある、その事実が俺を悩ませていた。

 

 

(レベルCのキャラと言えば佐藤麻耶や篠原さつきとかだよな。強引にいけばわりとやれそう……有能アピールとヤリチンの効果もあって、向こうも好意的だし)

 

 

「ねーねー、まだお昼まで時間あるしもっと探してみない? 九頭くんが居るなら大丈夫だよ」

 

「さんせー。いいよね、九頭くん!」

 

「行こ行こ。他の男子もさー、もうちょっと活躍して欲しいよねー」

 

(あー、女の子に囲まれるこの状況。天国だけど同時に地獄でもあるな……)

 

 

 強引に迫ってもヤれるという確信。

 それは俺からすればこの状況、手を出せば問題なく食える獲物に囲まれて行動をしているようなものだ。

 

 これが思いのほか、神経を使う。

 本能に従って「喰っちゃえばいいじゃん」という気分に流されそうになってしまうのだ。

 

 

(まさかの問題だ。こんな問題が発生するとは……。もしかして、俺もこの環境の影響を受けているのか? 開放的な気分になるっていう)

 

 

 事実はどうであれ、ここで本能に流されるわけには行かない。

 ヤリチンは女を堕とせば堕とすほど強くなれるので、数をこなすのは決して悪いことではないのだが――

 

 

(気分でオリチャーを発動するのはダメ、絶対! 破綻の前触れっ!)

 

 

 というわけでなんとか気持ちを抑え、どうしても無理そうな時は時間を作って佐倉に抜いて貰った。

 そのせいでだいぶ磯臭かったかもしれないが、基本処女しかいないので問題はないだろう。

 

 そもそも島で潮風もよく吹くから、よほどのことがない限り匂いで気付かれることはないだろう。

 

 

 それこそ、俺の精液を知っている小野寺か、あるいは――

 

 

「九頭くん」

 

「なんだ、櫛田?」

 

「話があるの。夜……時間ある?」

 

 

 夕方。

 日が落ちた頃合いに、赤い顔をした櫛田にそう言われ――俺は作戦の成功を確信した。

 

 

 俺が女子たちに積極的に有能アピールをしていたのは理由がある。

 

 

 単純にちやほやされたかったという点が一点、今後のことに備えた全体的な好感度上昇の一環であることも一点、だが何より重要な点は――櫛田からの嫉妬を誘うことだった。

 

 

 あれ以来、俺は櫛田とは微妙に距離を取っていた。

 ちゃんと話すし、好意を示しては居るが架空の脅迫者に脅迫されていた頃とは一線を引いた関係。

 

 

 秘密を共有してエッチなことをしていた関係から、ただのクラスメイト、友人関係に戻したのだ。

 

 

 理屈の点から言えば俺と櫛田の関係はあくまで友人関係でしかない。

 脅迫事件に巻き込まれていた時期が特別な関係性だっただけで、ただ戻っただけ……むしろ、それが正常。

 

 

 だが、櫛田の視点からすれば今更。

 それで通るかという話だ。

 

 

 肉体的に、そして精神的にも。

 

 

 特に肉体的な問題は酷いはずだ。

 俺に開発された身体を今の櫛田はスッキリ解消できる手段がないはずだ。

 

 そのせいで悶々とした日々を過ごしているはず。

 

 櫛田はそんな日々を過ごしているというのに、元凶である俺は他の女子たちの前でいい格好をしようとやる気になっているし、更に言えば同じような匂いの残滓を放つ佐倉の様子から察するに、どうにもよろしくやっているらしい。

 

 

 

 そりゃ、アクションの一つや二つは起こしたくなるだろう。

 

 

 

 櫛田はどんな選択を選ぶのか――それは。

 

 

 

 

「九頭くん……私を抱いて。――いいでしょう?」

 

 

 

 

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