ようこそクズカスのヤリチン至上主義の教室へ 作:ホメロス
130,000字を超えてしまった
これでも減らした方
九頭春日という男は悪い男なんだろう、と心のどこかでは気付いていた。
私は中学生の頃、失敗をした。
大きな失敗だ。
だから、高校では上手くやろうとそう考えていた。
だが、そう思い通りには行かなかった。
まず、私の過去を知っているであろう堀北がいた。
その時点で最悪なのにクラス間抗争なんてシステムになっていた学校制度、そして何よりも不良品という評価を受けるDクラスに配属されたことが一番の最悪だった。
バカは嫌いではない。
バカは簡単に媚を売れば褒めてくれるし、操ることも難しくないからだ。
とはいえ、バカすぎるバカは嫌いだ。
その結果、Dクラスは0CPになって毎月の交際費の捻出にも頭を悩ませることになったのだから。
思い描いていた高校生活とは違うと思いつつ、なんとかそれでもうまく「理想の櫛田桔梗」を演じながら過ごしていこうと考えていた矢先――あの男に目を付けられた。
一体どこから知られたのか、私の過去を知る謎の脅迫者。
私はそれに従うしかなかった。
秘密を握られている限り、私はそいつに逆らえない。
そして、私は誰もそのことを相談することが出来ない。
ただ、耐えるしかない。
終わりのない偏執的な要求に応えながら、私は袋小路に追い詰められていくような感覚だった。
そんな時間に変化が訪れたのは脅迫者の気まぐれだった。
脅迫者は私の身体を誰かに嬲らせようと思いついたらしい、元からそう言った癖のある指示ばかりをするやつだとは思っていたが、それでターゲットとなったのが――九頭くんだった。
脅迫者のせいで散々な目に遭って、当時はそれどころでは無かったが彼のことは目にかけていた。
学校側の意図を読みテストの過去問を手に入れる手腕、そして私の影響力を認めてその功績を譲ろうとしてくる態度……チャラ男っぽい感じなのに意外に使えそうな男、それが彼への評価だった。
そんな九頭くんと今後に向けて良い関係を作ろうとして、飴のつもりでデートに誘われてやった。
そして、それが切っ掛けになった。
文面からして恐らくその光景を脅迫者に見られていたのだろう、悪辣なことに九頭くんに身体を触らせろと言う命令がやってきた。
当然、嫌だったが断れる立場じゃなかった。
既に過去の秘密だけでは無く、色々と画像データまで送らされてもう私は逆らえる状態じゃなかった。
九頭くんは見た目や雰囲気的に明らかに女遊びに長けていそうな男子生徒だった。
そんな彼に脅迫して逆らえないことを話して、身体を触らせるなんてとてもではないが良い結果になるとは思えない。
思春期の男子学生の性欲の強さは知っているつもりだ。
暗澹たる思いで私は九頭くんの手を引いて、そして――
『んぅ、はぁ……♡ はぁはぁ♡』
想定外だったのは九頭くんの腕だった。
本来なら嫌悪感しか感じられないはずの行為、それなのにあっという間に私は自分の身体が発する快感に翻弄された。
別にそういったことをやったことがなかった――というわけではなかった。
むしろ、溜りやすいストレス発散法の一つとして、それなりにやってきた経験がある。
その時はそれなりの快感を得られた。
だけど、九頭くんから与えられる快楽は私が自身を慰めるときのものと比べると別物といっていいほど違っていた。
自分でも知らなかった気持ちいい場所を探し当てられ、それほどでもなかった場所も丹念にマッサージをするように触られ、絞られ、引っ張られて――気付けば立派に快楽を得られるようになった。
今までやっていた自慰行為などただのお子様の遊びだったかのように、私の身体は次第に開発されていった。
……思い返すと異常な毎日だった。
脅迫者に命じられ、私は九頭くんと淫行に走った。
顔も知らない相手に命じられ、従うだけしかないなんて私はきっと屈辱を感じるべきなのに、九頭くんが与えてくれる快楽に――認めよう、私はハマっていたのだ。
もっと九頭くんが性欲を前面に押し出すような態度をしていれば、もしかしたら自省できたかもしれない。
けれども、彼はとことん紳士的だった。
これでも自分は美少女であるという自負がある。
単なる自意識過剰では無く、純然たる事実として私は男性から魅力的に映っており、性的な目で見られることなんてことはしょっちゅうだ。
そう言った目、雰囲気にはそんな経験もあって聡いつもりだ。
そして、その私の感覚を信じるなら九頭くんは私にそう言った感情を向けなかった。
いや、正確にいえば向けようとしないように気をつけていたと言うべきか。
私の身体を好き放題に触って良い状況で、興奮しない男なんていない……と思う。
彼のアレもそれを示していた。
驚くほどに熱くて、何度出しても旺盛な精力。
硬く、逞しい彼のペニスの感触、そして灼けるような熱さは不思議と感触として残っている。
彼は私に興奮していた。
しかし、それでも状況が状況だからと耐えてくれた。
きっとまともな男なら、私を襲っていたと思う。
そして、私は脅迫されて従っている身……抵抗することもできず、受け入れるしかない。
そんな男にとって都合が良すぎる状況であるにもかかわらず、九頭くんは私のことを心配してくれた。
そのことを理解したときに感じた感情は何だったのか。
愛おしさ、というものに近いのかもしれない。
命令されたからと言う免罪符を使って、何度も彼のペニスを摩って、撫でて抜いたのもきっとそんな感情が影響していた。
九頭くんがあのドロドロの精液を吐き出す度に、何ともいえない達成感や充足感を感じたものだった。
本当に異常な日々だった。
脅迫されているから、仕方ないからと私はそれを言い訳にしてきっと楽しんでいた。
けど、終わりというのは必ず来るものだった。
私の代わりに動いてくれていた彼の活躍で脅迫者は排除された。
あれだけ、自分を追い詰めた存在が。
逆らえないと思った相手があっさりと彼の手によって、その存在が暴かれてやっつけられた。
私は救われた。
そう、問題は解決した。
『これであんなことをする必要も無くなる』
『――――え?』
だから、私は九頭くんと淫行にふける理由が無くなった。
命じられてやっていたことだ、ならもうする必要は無い。
それは当然の話。
彼の言葉は正しく、真っ当であり、だからこそ私は受け入れるしか無い。
それで良かったのだと言い聞かせ、私は日常の――ただのクラスのアイドルである櫛田桔梗へと戻った。
はず、だった。
『くぅんっ、はぁ……♡ ィ、ク……ぅ!♡♡ ……はぁ、はぁ。ダメ、こんなのじゃ……♡』
脅迫者が排除され、日常に戻れたはずなのに私の中ではストレスが溜る一方だった。
学生生活自体に問題があったわけじゃない。
テストの時の功績に加え、暴力事件の裁判でも活躍した私はクラスでの求心力を確固たるものとしていた。
クラスの誰もが私を称えた、賞賛した。
私を認めてくれる。
どちらも九頭くんの助けがあったからこそ、だけれども。
『もっと……奥っ……♡ なの……にィ♡』
ともかく学生生活においての私は順調だった。
問題があるとすれば淫行に耽ったことによって、慣れてしまった快楽の味が忘れられなくなった私の身体だ。
甘く疼くような熱が下腹部の奥でジリジリと焦がれているかのような感覚、それを日常的に感じてしまう。
『九頭……くん、の指ならもっと太くて……奥までぇ、っ♡』
自分でも驚くほどにエッチになっているという自覚はある。
理由についても明確だ。
あの異常な日々で味わった快楽をもっと寄こせと、私の身体が欲しているのだ。
何とか自分で収めようと思って努力はしたが無駄だった。
どれだけ試しても自分で行う自慰では、彼から与えられた快感には届かない。
改善しようにもこんな閉鎖的な学園の中では、迂闊にアダルトな知識を調べることもできない。
これが外ならネットで調べるなり、インターネット通販を利用するなりやり方はあるのだろうが、学校側にはバレるかもしれないと思うと櫛田桔梗の仮面がそのリスクを許容できない。
性的な話をするのは櫛田桔梗のイメージとは違うので、女子グループ内で相談すると言うことも出来ない。
結局、拙い性関係の知識を動員してなんとか自分なりに発散しようとするがうまく行かず――ただ、悶々とする日々を送るだけ。
解決法はある。
わかりきっていることだ。
彼に求めればいい。
ただ、それだけでいい。
問題があるとすれば――それは作り上げていた私を櫛田桔梗を捨てることになる点だ。
誰にでも分け隔てなく、人気者の私。
そんな私が身体を誰かに許すなんてしてはいけない。
理由があってのこと、それこそ脅迫されているという仕方の無い理由があるならともかく、そんなものもなくただ求めるなんて……――櫛田桔梗がやっていいことではない。
私のコレをどうにかしてくれるのは、九頭くんしかあり得ない。
けど、身体を預ける理由が名分が今になっては存在しない。
イライラが募った。
解消出来ないストレスが溜まり続ける、精神的にも性的な意味でも。
そんな日々の中、私はあることを知ってしまった。
佐倉愛里。
例の脅迫者を排除する切っ掛けを作ってくれた、一応感謝してもいいぐらいには思っている被害者仲間だ。
まあ、あっちは私も脅迫されていたなんてこと知らないけど。
そんな彼女はどうにも彼に助けられたことで、好意を向けているようだった。
あの事件以降、病院に何度も見舞いに行っていたのを見れば、そんなことは一目瞭然だ。
経緯が経緯だ。
私だって気持ちがわからないわけではない。
けど――
『んちゅっ♡ れろっ♡ はぁ……っ♡ ど、どうですか♡ 上手くできてますか?♡』
あれはなんだ。
病院に見舞いに行ったある日、私は見てしまった。
あの女が彼のものを口で舐めているところを。
明らかに同意の下で行われていた性行為。
お礼という名目で、そして溜まった性欲を解消するという名分で彼のチンポをしゃぶっていた。
無理矢理にやらせていたわけじゃないことは見ればわかる。
嬉々として、同性である私でさえゾクリッとしそうな色香を纏いながら、九頭くんに奉仕する姿を見て、私の頭に最初に浮かんだことは――――
羨ましい、という一言だった。
お礼という名目なら私だってしてもいいはずだ。
だから、私はその後でなんとか彼にアプローチをした。
だが、九頭くんはこちらのアプローチには靡かなかった。
あくまで友人という距離を保ったまま、「気にしなくていい」と言ってきた。
佐倉愛里にはやらせている癖に。
私は知っている。
あの時の一回だけじゃない、その後も何度も彼女と彼は行為を行っている。
何度かは直接見たし、見ていなくても匂いでわかる。
何度も嗅いだ、あの精液の匂い。
女の本能を刺激するような、ツンとした独特だけどもっと嗅ぎたくなるようなそんな匂い。
それを彼女からは感じた。
そういった行為をしたことのないクラスメイトは特に気付いては居ないけど、この無人島試験の最中でも……。
私はダメで、なんで佐倉愛里はいいんだ。
私が好みじゃない?
そんなわけはない、あの時だって十分に私に興奮していた。
なら、なんで。
どうして。
嫉妬で頭が狂いそうだった。
けど――本当はどこかで気付いていたのかもしれない。
病院で彼女との行為を偶々見てしまったとき、あの時ドアの隙間から覗いていた私は彼と目が合った。
見つかった、と思ったけどなんの反応もなかったから単なる偶然だったと言い聞かせていたけど……あの時のどこか愉しげな、そして揶揄うような思わせぶりな視線。
きっと、私のことに気付いていた。
その上で、放置した。
何のために。
それはきっと―――
「九頭くんってさー、本当にクズなんだね?」
「おいおい、どうした櫛田。急に人気のないこんな洞窟に呼び出して。それにそんな言葉……らしくないぞ? いいや、それともらしいのか?」
「やっぱりね。本当は私のこと気付いていたんでしょ?」
「なにが?」
「言わせるんだ……。酷いヤツね、まじクズ。私が――演じている人間だってこと」
「まっ、これでも女を見る目はあるつもりだからな」
「そっちがアンタの本性ってヤツ?」
「どっちが本性ってのはないだろ。どっちも本性さ、人によって見せる自分が違うなんてそんなに変なことではないだろ? 毒の強い今の櫛田もチャーミングだ」
「中学時代……学級崩壊させたことがあっても?」
「へー、それが脅迫のネタってヤツか。俺だって中学時代には色々やって女に腹を刺されたぜ」
「なんで自慢げなのよ。それで……どうなのよ?」
「二度も言わせるなよ。俺はどっちの顔の櫛田も好きだぜ? むしろ、今の方が好きかな。他のクラスメイトは知らない櫛田を独占できてる気がするからな。――引っぺがした甲斐があった」
「ほんと、最低ー。クズ、性欲猿」
ああ、こいつは私の――クラスで見せる理想の櫛田桔梗の仮面を剥がしたいのだ。
私が我慢できなくなって、彼を求めた時点で彼の前では理想の櫛田桔梗の仮面は被れなくなる。
そこに居るのはただの私だ。
一つのクラスを崩壊させた悪女である素の私。
それを引き出すために、九頭くんは徹底的に私の身体を躾けておきながら、私から離れた。
そのまま、手懐けることも出来ただろうに。
それをしなかったのは自分から仮面を外して、徹底的に理想の私を私自身の手で打ち砕かせるために。
なんて悪辣なんだろう。
きっと私は怒るべきで、屈辱を覚えるべき――なんだろう、本来なら。
けど。
「はは、まあ事実だからしょうがない。それで? ちょっと忘れてしまったから、もう一度聞かせて欲しいんだが……俺にどんな頼みが?」
「本当に……。ああ、言ってやるわ。私を抱いて。いい加減、限界なのよ。こっちはあれからまともに性欲解消できないからイライラしてるのに、そっちは佐倉を使って無人島でも好き放題に……」
仮面を脱ぎ捨てて、吐き捨てるように喋る私を見る彼の視線は楽しげな様子だ。
中学生の時に「悪女」だの「クソ女」だの言われた、素の私を見ながら――ただ、受け入れていた。
その事実に私は……なんというか気持ちが軽くなったと感じてしまった。
あるがままの私を見ても九頭くん――いや、もう九頭でいいか。
九頭は私を受け入れてくれる。
騙された、なんて言わない。
それがどうしようもなく心地いい。
「わかってるんだろうな? そっちから頼んできた以上、半端じゃ止めねーぞ?」
「それが目的だったくせに。性格、悪いのよ」
「まあ、な。けど、そういうことなら楽しませてやるよ。最高の初体験にしてやる」
「無人島の中で最高の初体験も何もないでしょ」
「たしかに」
彼は王子様ではなかった。
私のように裏のある人間で、クズなヤリチンそのものみたいな男だけど。
私もそんなに言えたような女じゃない。
なら、お似合いとも言えるのかも知れない。
なんて、思った。
「あはッ……♡ こ、これ……すごいっ♡」
「濡れ濡れじゃねーか、どんだけ期待してたんだ?」
「う、うるさいっ! 誰のせいで……ひゃんっ♡」
「おっ、今の声いいな。すごい可愛い、チンポにクる」
「この……っ! んぅ♡」
行為が始まって、一番に感じたのは「これを待っていたんだ」という気持ちだった。
軽くジャージの上から私の身体を触っているだけなのに、それでも快感が身体に染み渡るように広がっていく
自分で触ったときとは大違いだ。
更に言えば触るために接近した九頭の汗の臭い、あるいはフェロモンの匂いとでもいうべき何だろうか、なんというかそれがたまらない。
「やばい……」
「なにが?」
「いや、櫛田を食えると思ったらうまく性欲の制御ができなかったというか。具体的にいうとチンポが勃起しすぎてヤバい」
「バカじゃないの?」
真剣な顔をして何を言うかと言えば、そんなことを言われて呆れ半分――もう半分はどこか嬉しく思ってしまったのは、我ながらダメだなと思った。
いや、私相手に暴走してしまうのは仕方ないか――とか。
あの時はわりと余裕があるように見えて悔しかったけど、実際はそこまで余裕がなかったんだな――とか。
自分だけ気持ちよくされるのは負けたような気がするからいい機会だ――とか。
そんなことを考えながら私は彼のチンポを抜いてやると言ってやった。
既に何度もやったことのある行為、それぐらいなら余裕だと思ってちょっとでも主導権を握ろうと考え――
「じゃあ、頼むわ」
「……へ?」
ジャージのズボンを下ろして露わになった彼のチンポを見た瞬間、私の口からこぼれたのはそんな声だった。
何度となく見たことも触ったこともあったはずの九頭のチンポ。
だが、今まで見ていたのは何だったかのというほどに硬く、太く、雄々しく、滾っていた。
記憶にあるものと違うソレに目が離せなかった。
「な、に……これ」
「ようやく櫛田を犯れると思ったら、そりゃこうもなるさ」
九頭の声がどこか遠く感じる。
顔を近づけると感じる雄臭に頭がかぁっと熱くなるのを感じた。
「こんなに硬くなるなんて……。これが……」
「そんなに食い入るように見られると照れるな。これが挿れられることを妄想して興奮しているのか? エロ女」
「うっ、うるさいわね。別にそんな……っ」
「それよりもほら……やってくれよ。手じゃなくて、口で頼む」
そう言って彼は腰をわずかに押し出した。
跪いた姿勢の私の顔に硬く、灼けるように熱い亀頭が押しつけられた。
この私、櫛田桔梗の顔に。
許されないことだ。
これをやったのが下劣な他の男子生徒なら、きっと私はその後に殴られるのがわかっても噛みついただろう。
それほどの屈辱を覚える行為。
「んッ……ちゅぅ♡」
だけど、私の中にはそんな考えなど思い浮かばなかった。
思い浮かぶのは病院で見た光景だ。
佐倉愛里が彼のチンポを舐めていたあの光景。
汚らしいチンポの先端に唇で触れた。
そして、舌を突き出してれろりと舐める。
あの光景を見てから何度も夢や妄想の中で、佐倉愛里の立ち位置を私に変えて耽ったことがある。
そのことを思い出しながら、私は熱に浮かされたように行為に没頭する。
「ッ、いいね……っ」
言葉通りに感じているのだろう、それがブルリっと腰を振るわした様子から察することが出来た。
「れろっ、ちゅっ……ここがいいの?♡ ふふっ♡」
そのことに喜悦を感じる。
跪いた姿勢で男のチンポを舐めるなど、私にとって舌をかみ切って死にたくなるような行為をやっているというのに、私の中に浮かぶのは……。
亀頭からカリ首、肉幹にかけて、ゆっくりと舐め下ろす。
上目遣いで彼の反応を窺いながら、舌を動かしていく。
「んはぁ、ッ♡」
時期と場所のせいもあるのだろう、ジットリとした彼の汗の臭いに雄臭が混ざり合い、なんともいえない匂いが漂ってくる。
「んちゅっ、れろっ……はむっ♡ んッ、むぅ……んふぅうッ♡」
咥え込んだあとなど、特にだ。
長大な彼のチンポを咥え込もうとするとどうしても口を大きく開けて、咥え込まないといけない。
そうなると口での呼吸が難しくなるため、より一層鼻で息をしないといけない。
まるでヤバい薬にでもハマってしまったかのように、頭の中がクラクラしてくる。
一種のトリップ状態に近いのかもしれない。
「んふぅッ、ぢゅるッ♡ じゅるる、ずちゅっ♡ ちゅるっ♡」
口内で感じるチンポの雄々しさ、鼻を通して感じる匂いに私は夢中になった。
唾液をまぶしながら、頬を窄めて頭を前後させ、赤黒い亀頭に舌を絡ませて、舐め回す。
本来、美味しいわけもないはずなのに、何故か病みつきになるような味わいを感じる。
「ふむぅ♡ ぢゅる♡ んふぅうッ……どう?♡」
「櫛田がドエロい顔してチンポをしゃぶってるって、この光景を見るだけで最高。何度でも 出そうなほど興奮してる」
「……ばーか♡」
ニヤニヤした顔でそんな最低な言葉を告げられる。
それなのに私の口から出たのは形だけの罵倒の言葉だった。
彼曰く、ドエロい顔をした櫛田桔梗。
そんな姿を見られることなど屈辱でしかないはずなのに。
見せてはならないはずの私を見られている。
そのことにどこか倒錯した興奮を覚えている自分がいるのを感じた。
「んッ、ぢゅるぅッ♡ れろ、れろっ♡ んぐ、んふぅ……♡」
腹の奥がきゅうきゅうと甘く疼く。
知らず知らずの内に私は両脚を閉じて、太腿を擦り合わせていた。
「こっちに集中しろよ? そっちは後で可愛がってやるからな?」
その様子を彼は見逃さず、私の頭を撫でながらそう言った。
モジモジと足をこすり合わせ、我慢できずにアソコへと手をやりそうになった私はその言葉になんとか行動を押しとどめることに成功できた。
「んッ、くぅ♡ ふぅッ、んんぅ♡」
それでも興奮が収まったわけではない。
身を焦がすような昂ぶりは私を苛み、それを発散するかのように私は奉仕に没頭した。
「んふぅ!♡ くぽっ、ちゅう、れろっれろっと♡」
きゅうきゅうと腹の奥が疼き訴えてくる。
早く、今奉仕しているものを寄こせとそう本能が訴えかけてくるかのようだった。
「うぉ……。情熱的な舌使い……ちょっと放置しすぎたか? まあ、いいか。それでいい、もうちょっと......ッ」
飢餓に近い感情に突き動かされるように、終わった後の彼の言う「可愛がり」を求めて一層の奉仕を行う。
逞しいチンポに対して、愛情すら感じる舌使いで品のない音を立て、そして――
「んぅうううっ!?♡」
突然、頭を掴まれた。
そのままぐいと引き寄せられる。
「吐き出すなよ、櫛田っ!」
どくんっ、どくんっ♡ どぶぶっ♡ どびゅるっ♡
私の喉奥で九頭のチンポが大きく震えたかと思うと、勢いよく精液が解き放たれた。
あの苦み走った独特の味わいをした濃厚な濁液が口の中を満たしていく。
「おおー、すっげぇ出た。自分でも引くほど出た。よく出せるな」
「ん、ぐ、む……♡ んくっ、んぅ♡ ぷはっ、はぁ、はぁ……どれだけ、出してるのよ♡」
「へへ、でも全部飲んでくれたんだな」
「……うざっ♡」
たっぷり十数秒をかけ、私は彼の精液を飲み切った。
ドロドロで喉に絡みついて、匂いも味も酷い。
そんなものを無理矢理飲まされたというのに、まるで酔っ払ったかのように頭がフワフワするような多幸感を私は味わっていた。
「ふぅ、ふぅ……ちゅぱっ♡」
唇に垂れたものを舐め取りながら、私は口内から引き抜かれた九頭のチンポを見上げた。
出したばかりというのに相変わらず硬さは一向に衰えていない、それどころか私の唾液や一度出した精液でコーティングされた彼のチンポの威容はむしろ増しているようにも見えた。
気付けば私は熱っぽい視線を向けていた。
「それじゃあ、まあ……準備も終わったし、本番といくか」
その言葉に私は息を呑んだ。
「……や、優しくしなさいよ?」
「なにそれ、煽ってる?」
「違うっての、このクズ! ただ、その……あるでしょ?」
「へいへい、安心しろよ。満足させてやるから」
いざ、本番となるとどこか気後れしそうになる。
だが、身体の方は完全に出来上がってしまっている。
このまま、終わりになどなったらもう火を点けられてしまった性欲をどう解消すればいいのか。
だからこそ、選択などあってないようなものだ。
「どんな体勢がいい? 向き合ってやるか? それとも」
「その……顔を見られるの恥ずかしい」
「そっか、じゃあ後ろからやるとするか。それにしても可愛いところがあるな」
「う、うるさいっての」
クズのヤリチンの癖に気遣いをしてくるのだから、どうにも対応に困る。
私は恥ずかしげに促されるままに彼にお尻を突き出すような姿勢を取った。
顔を見られる心配はないが、これはこれで恥ずかしいと姿勢を取ってから私は気付いたのだった。
「ちゃんと気持ちよくしてやるよ」
ゆっくりと彼の手によってジャージのズボンが下ろされていく。
他人の衣服を脱がせるのは難しいと聞いたことがあるが、この場合ゆっくり下ろされているのは私の羞恥心を煽るためだろうというのはなんとなくわかった。
本当に性格が悪い。
でも、そんな彼の思惑通りに無抵抗にズボンを下げられているこの状況に興奮している私が言えたことではないだろう。
「濡れてるな」
「うぅ……」
「チンポをしゃぶってそんなに興奮したのか? 淫乱だな」
ズボンが下ろされてしまえば露わになるのは私の下着だ。
既に濡れている私のパンティを見ながら、九頭は私にそう囁いた。
私はそれに対してロクに答えることが出来ない。
羞恥心が脳内を灼き、モジモジと腰がくねるように動いた。
傍目から見れば、それはきっとそれは挿入をねだるような淫らな動きに見えたかもしれない。
「まあ、もうちょっと待て。こっちの準備は済んでるけど、櫛田の方がな。念には念を入れないと」
「んぁッ♡」
そう言って、彼は私のショーツを下ろした。
当然、そんなことをすれば後は無防備に晒される私の秘部が九頭には丸見えになる。
今の体勢ではどうなっているか見ることは出来ないが、きっとはしたなく蜜を流し、今か今かと卑猥に収縮して居るであろう私の秘部が。
その事実に私の羞恥心が一層刺激されるより早く、九頭は私のそこに指を挿入した。
女の私の細い指ではなくゴツゴツとして太い男の指。
何度となく、その指でイカされた経験を持つ、私の膣は悦んで九頭の指を迎え入れた。
にゅるん、という音を立て入ってきた彼の指は膣内を確かめるように、膣壁をこねるように動いて刺激した。
「こ、れ……ぇ、っ♡ 私の指と全然……ちがっ♡」
「へー、オナニーしたんだ? 我慢できずに自分の指で? それで満足できなかったと?」
「……っ、ぅ♡」
「黙るなよ……なあ?」
「あ、はぁッ♡ あっ、はぁ♡ んぅ♡ ……っ、そうよ♡ 悪い?♡ あんたのせい……なんだから!♡」
「素直に言えたな。ご褒美だ」
「え……はぁ、っ!?♡ んッ、あ、はぁんッ……!♡♡」
そう言うと彼は指を引き抜くと私の秘部へと吸い付いた。
そして、舌がヌルヌルとした感触と共に入り込んでくる。
唇で挟み込むようにクリトリスを弄ばれたり、自由自在に膣内を動く舌の感触、初めて味わう性感にぞくぞくと背筋が震え、私は甘い声を上げる。
たっぷりと時間をかけて、指や舌を使って私の秘部は準備をさせられた。
何度も軽くイカされ、膣内はトロトロに蕩かされてしまった。
「はぁ、はぁ……♡」
「これぐらいでいいだろう、じゃあ行くぞ櫛田」
その問いかけに何度もイカされ、疲れていた私は無言で頷くことで応えた。
それどころか、はしたなくも指で己の秘部を左右に割り開いて。
何度もイカされても、まだ足りないとばかりに疼きを強くする胎の奥の衝動に導かれるままに。
膣口に九頭のチンポが押し当てられた。
その存在感に私の胸はドキドキと高鳴った。
初めての性交に対する期待、あるいは緊張――だけではない。
既に何度となく淫らな行為をしてきた身だが、この先に行ってしまえばもう戻れないということがわかっていたからだ。
いつも演じていた櫛田桔梗にはもうどうあがいても戻れなくなる。
そんな予感があった。
処女を自ら捨ててしまえば。
理想の私はどこにも居なくなる、そんな確信があった。
だけれど――
ぷつり、という感触と共に彼のチンポが私の中に押し入ってきた。
「あッ、はぁああッ!♡」
膣内をかき分けて貫くチンポの感触。
痛みは思ったよりもなかった。
いや、あったのかもしれないがそれ以上に快感の方が強かった。
彼の指も良かったがグズグズに蕩かされた膣内にとって、全てを蹂躙するようなチンポの感触は甘露に等しいものだったのだ。
刺激という刺激が快楽に変換されて、私の脳内を満たしていく。
先端がコツンと、彼の指でも届かなかった奥の奥――子宮口を突いたときの刺激など、骨の髄から震えるような性感だった。
思わず、蕩けた甘い声をあげてしまった。
「――っ、これで三人目! 処女、ご馳走さま……っと」
彼はこっちの様子を伺うように徐々に腰を動かし始めた。
痛みが思ったよりもなくて、問題無さそうだとわかると次第に動きを早めていく。
にちゅっ♡ ずちゅっ♡ ぱんぱん♡ ぱんっ♡
「はぁッ!♡ あッ、あはぁッ♡ あんッ、あんっ♡」
初めて味わう快感に私は翻弄されっぱなしだった。
今までの性体験は何だったのかと思えるほどの快感。
性行為というのはやはり、チンポを迎え入れることなんだと思い知らされた。
一突きごとに脳味噌を直接揺らされるような快感が響く。
その度に私は官能の声を上げる。
私が――櫛田桔梗が出して良いはずがないほど、淫らで甘い声を。
そんな私の声を引き出そうとするかのように、彼は腰を巧みに動かしてくる。
単調なストロークだけではなく、チンポの先で膣内のあらゆる場所を探るように抉り、自分自身でも知らなかった弱点を探り当てるとそこが弱点だと教え込むように丹念に刺激していく。
「弱点みっけ。ここだろ?」
「あはぁッ!♡ あ、あぁッ♡ はんッ♡」
「どうなんだよ、櫛田。ここがいいんだろ?」
「あぁ♡ そこッ!♡ そこいい……ッ!♡」
「よしよし、じゃあ次はここ。ここをこうやって抉るのがいいんだろ? ちゃんと覚えろよ?」
知らず知らずのうちに私は腰をくねらせていた。
意識しての行動じゃない、そんなことをする余裕なんてない。
ただ、本能的な無意識な行動。
彼のチンポをもっと奥へ、もっと気持ちよさを与えて貰おうと誘うための動き。
「はぁッ♡ あはッ♡ あはぁ♡」
淫らで、浅ましく、卑しい動き。
それは櫛田桔梗らしくない姿で、それが他人に見られることがあればきっと死んでしまいたいと思うはずだ。
そんな私なんて誰も認めてくれない。
真実の私なんて誰も……だから、演じなくてはならない。
理想の私、櫛田桔梗を。
けど、本当は内心ではムカつくクラスメイトの悪口を言ってたり、こんな淫らでエッチなことが好きな私でも。
それでも認めてくれる人が居るなら。
(ああ、それでもいいのかな……)
「……っ、射精るぞ!」
彼の腰使いが際限なく速くなっていく。
膣内で彼のチンポが膨れ上がっているのを感じた。
限界が近いのを悟った。
その瞬間、思ったのはこれが避妊具を使ったセックスでは無いということだ。
今更かもしれないが、膣内出しなんてすれば取り返しの付かないことになるかもしれない。
そんなことを頭の中の冷静な部分が囁いたが、私はそれを無視した。
「あっ♡ ああっ♡ んぁっ♡ だ、だして……!♡ なか、いっぱい!!♡」
私は明確にその時、理想の私――櫛田桔梗を捨てた。
ただ、本能のままに叫んだ。
その瞬間――
どくんっ、どくどくっ♡ どびゅるるるっ!♡
限界まで奥深くに挿入された彼のチンポが震え、容赦なく精液が膣内で解き放たれた。
喉まで押し込まれ、精液を吐き出された先ほどと同じ……いや、それ以上に私の中が彼に満たされていく感覚。
「ん、はぁッ……♡ あッはああああッ……!!♡♡♡」
私はその感覚と共に絶頂した。
喉の奥から蕩けた嬌声を上げ、全身を法悦に震わせる。
大量の精液を流し込み、震えるチンポの感覚を膣全体で受け止め、その脈動に合わせて何度も私は軽い絶頂を体験した。
「あッ、はぁッ……♡ はぁん、あぁ……♡」
ビクビクと震える彼のチンポの感触を味わいながら、長い射精を受け止め終えると私はガクッと地面へと身体を倒れ込ませた。
体力的な疲労もあるが、あまりの快感の大きさに腰が抜けてしまったのだ。
「ふー、出た出た」
荒い息を吐きながら、なんとか息を整える私とは対照的に余裕のある声で彼は腰を引いて、チンポを引き抜いた。
「はぁはぁ、なか……こんなに♡」
「そりゃ、櫛田相手だからな。俺としても気合い入るっていうか」
「こんなに出して……赤ちゃんできたら、どう……責任、取るつもりよ♡」
「安心しろ、ちゃんとピル持ってるから。特別製で身体には負担もないし、避妊も万全なんだぜ?」
「なんで、そんなの……持ってるのよ」
「靴の中に入れて持ち込んだんだよ」
「……やる気満々じゃないの、このヤリチン男」
「女の子と島で一週間一緒だぜ? エチケットみたいなもんさ」
からから、と笑う彼を私はジト目で睨んだ。
そんなものを用意している時点で、どう考えても狙っての行動だと自白しているようなものだ。
しかも、どうやら自分だけではないらしい。
清々しいまでのクズ男だ。
全くもってどうしようもない。
それでも、まあ……嫌いにはなれなかった。
「というわけで、何度やっても問題ないんだけど……どうする?」
彼は王子様ではなかったけれども。
それでも私を認めてくれる人だった。
それだけで――
「……ねぇ」
「あん?」
「あんた、女は何人作ってるの? その様子だと色々食ってるんでしょ? 佐倉とかさ」
「まあ、否定はしない。でも、佐倉はまだだな」
「ふーん、まだ……ね」
私は仰向けになって、大きく脚を広げた。
彼が蹂躙してくれたせいで愛液と精液、それと処女を散らされて間もない証として赤い血が混じっていた。
淫猥な様子の秘部をくぱっと広いて、全身で交尾を望む姿勢を示した。
「まだ、イケるわよね?」
「もちろん」
いきり立った彼のチンポをうっとりと眺めながら、私は誘う。
みんなに見せる櫛田桔梗ではない、彼だけに見せる私の貌を見せながら。
「……来て♡」
この日、王子様と言うにはクズ過ぎるけど。
それでも私を見てくれる人を私は見つけたのだった。