ようこそクズカスのヤリチン至上主義の教室へ 作:ホメロス
一之瀬帆波が上級生に脅迫され、性的行為を強要。
最終的に薬物まで使って性的に襲われた事件はかなり厳重に扱われた。
今年だけでも佐倉の事件もあったのだ。
それは当然と言えば当然だろう。
被害者の一之瀬のことを最大限配慮するため、この事件のことは限られた人間しか知らず、対処することになったらしい。
まあ、被害者の一之瀬のため――という話。
全くの嘘というわけではないのだろうが、それが全てというわけでもない。
事件の内容が内容だ、どういう落とし所にするのか学園側も判断に困っているのだろう。
とりあえず、件の上級生はどこに行ったのか学園の人間に拘束され、関係者の一人として一通りの事情聴取を何回かにわけて受けていた俺はようやく解放され、自宅への帰路についていた。
その最中。
「く、九頭……くん!」
「ああ、一之瀬か。元気そうだな」
俺は明らかに帰り道を待ち伏せしていたであろう一之瀬に声をかけられた。
「なんていうか……大変なことになったな」
「そう……だね。でも、先生方が色々と気を使ってくれたお陰で誰にも知られずに済んだから。クラスのみんなも……」
「知らないまま。事件のことなんて無かった。当然、一之瀬が苦しんでいたことも……」
「いいんだよ、それで」
事件の内容が内容なため、事件のことなど無かったとすることが一之瀬にとっては一番いい。
それは正しい。
正しいだけだが。
「それに……私のことは九頭くんが知っていてくれるんでしょ? それなら……それで十分かなって」
(随分と心を開いたようで……)
確かな信頼を感じさせる視線を向けられ、俺は内心で肩をすくめた。
あの状況を作るように立ち回り動いていたのが、その信頼を向けている相手など一之瀬は知らないだろう。
櫛田と違い、人を疑うこと出来ない彼女はその真実にたどり着くことはない。
俺のことをピンチに助けてくれた頼りになる男の子、あるいは――
「そろそろ体育祭だ。出来れば勝てるといいな」
「きっと勝てるよ。クラスのみんなも頑張ったんだし」
彼女との会話は何気ないそんな雑談。
言葉の端々から俺への満ち足りた信頼を感じる。
こちらへ向ける視線もまた全幅の信頼が交じったもの。
あの鮮烈な一件は彼女の中によほど深い楔を打ち込んだようだ。
恐らく、個別ルートへ進むなら後は彼女とのコミュを進めるだけで、一之瀬ルートを攻略できるだろう。
(とはいえ、俺は単独ヒロインルートは選ぶつもりは無いんだけどね)
「ヤリチン」を活かすために今後も色んな女の子に手を出していく予定なのだ、個別ルートに行くつもりは全くない。
佐倉みたいにハーレムを肯定してくれるタイプの女の子なら面倒が少なくて良かったのだが、彼女はそうじゃない。
このまま仲を進展させると束縛してきて、俺が別の女の子とよろしくやると普通にメンヘラモード移行して厄介なことになってしまう。
だからこそ、本命の作戦を行う必要がある。
「それでね、えっと……九頭くんには本当に助けられて、感謝しかなくてそれでよかったら――」
チラチラとこちらを明らかに意識した目で見てくる一之瀬には悪いが、今日はここまでにしておこう。
「あっ、九頭じゃーん! 探したよー」
「うーっす」
「ほら、カラオケに行くって約束だったでしょ」
「ごめんごめん」
「……えっ」
唐突に現れたのは軽井沢だ。
彼女は一之瀬のことなど無視して俺の手を取った。
「じゃあ、そういうことだから。何か困ったことがあったら連絡くれよな、一之瀬」
「うわー、また女の子に唾付けようとしてる。さすがチャラ男……」
「うっせ。じゃあな、一之瀬ー」
「ああ、うん……ま、またね」
なんとか冷静さを保っているが、一之瀬の内心は大荒れだろう。
緊急時の治療行為の一環ではあるものの、処女喪失セックスまでした相手が別の女と仲良くしている。
ついでに言えば俺が一之瀬のことをそれほど気にしている素振りを見せていないのもショックなはずだ。
自分だけが意識していたのではないかとモヤモヤとしているだろう。
「――で、これで良かったの?」
「おう、助かったわ」
「別にいいけどさー。絶対変なこと企んでるわよね。ああ、一之瀬可哀想。こんなヤリチンに目を付けられて――んぅっ!? ちょっ、やめっ、お尻触るな」
「生意気なことを言うやつはこうだ」
(さて、後はどれぐらいでもたなくなるか……)
あえて、一気に関係の距離を詰めずに一度距離を置いたのには理由がある。
あれから何度か、合同の訓練の時に一之瀬と接触する機会を得られた。
彼女はその度に俺に話しかけてきたが、その度に櫛田や小野寺などの助けを借りて一之瀬の前で女の子と仲良くする光景を演出し、モヤモヤとさせた。
現状、一之瀬とはただの別クラスの同級生という関係でしかない。
とはいえ、処女を奪った相手があまり自分を気にした風でもなく、別の女の子と仲良くしている様子は聖人一之瀬としても冷静では居られないだろう。
更に言えば……。
「一之瀬さん、大丈夫? なんか顔が赤いよ?」
「だ、大丈夫。ちょっと疲れちゃったのかなー。少し休むね?」
一之瀬は少し様子がおかしくなった。
とはいえ、これは別にあの一件の時と違って誰かに脅迫されているからその精神的な影響で体調を崩しているわけではない。
もっと単純な性欲によるものだった。
初めての体験とは言え、媚薬による強制発情に、百戦錬磨の性技を持つ「ヤリチン」の俺のテクニック、ついでに精神的な抑圧を強いてきた相手からの解放というカタルシスも合わさり、一之瀬帆波にとって鮮烈な記憶として焼き付いてしまっている。
特に細心の注意を払って快楽だけを感じられるようにしたのだ、身体にも、精神にも、刻まれるような幸せなセックス。
それを体験した彼女はもう以前の彼女のままでは居られない。
(わかる、わかるぞ。「ヤリチン」としての格も上がってきたからな)
開発を一定以上、進めなければ把握できなかった裏ステータス――性欲のたまり具合、発情度、最近の自慰の回数なども何となく理解できる。
それらの情報から一之瀬はかなり性欲を溜め込んでいる状態なのは間違いない。
(経験の少ない処女には少々刺激が強すぎる体験だったからな)
だからこそ、自分で慰めようとしたらしいがあまり意味をなさなかったようだ。
元からの性経験が彼女は少なかったのだろう、自分の指で慰めた程度の刺激ではあの日の経験の代わりをするにはまるで足りない。
乾ききった喉にほんの僅かな水を飲んでしまったように、むしろ餓えが酷くなってしまったようだ。
ことがことだけに誰かに相談することも出来ず、かといって高育という閉鎖環境でそういった関係のものを手に入れることは難しい。
結果的に彼女は悶々と身体を疼かせて持て余しているという状態になっているというわけだ。
(頃合だな)
狙い通りの状態になったことを確認して、俺は動き出すことにした。
「なあ、一之瀬。ちょっと、いいか?」
「あっ、九頭くん」
俺が話しかけると彼女はパッと表情を明るくした。
話しかけられたという事実、それだけで嬉しいのだろう。
そんな純粋な彼女を追い込むために、俺は言葉を続けた。
「ちょっと相談があって、時間作ってくれないか?」
――――――
「えっ、プライベートポイント……お金を?」
「そうちょっと金欠でさー」
放課後、時間を作ってもらった俺は一之瀬にある頼み事をしていた。
それはプライベートポイントの無心だった。
「最近、デートとかで使い過ぎちゃって無くなってさ。だから……お願い」
「うーん、そういうのはちょっと……。私も助けてあげたいけどお金の貸し借りは良くないよ」
俺の言葉に彼女はそう答えた。
当たり前と言えば当たり前だ。
いくら善人の一之瀬とはいえ、お金の貸し借りの話は慎重にならざるを終えない。
相手が好意を抱いている相手とはいえ、だ。
しかも、これがもっとどうしようも無い理由での金欠ならともかく、女の子とのデートで使いすぎたからという理由なんて、ふざけているのかという内容だ。
さすがの聖人君子である一之瀬とて首を縦に振ることはあり得ない内容。
だが、当然だが俺が金欠になっているなんて話は嘘デタラメ。
こんな内容の頼み事をしたのは、この後の本命の話を持ちかけるための方便に過ぎない。
「もちろん、ただとは言わないぜ? ポイントをくれる代わりに俺にやれることは何でもする」
「何でもって……」
「もちろん、何でも……だ。そう……例えば、この間みたいなエッチなこととか」
俺の言葉に一瞬、ぽかんとした顔になった一之瀬は顔を真っ赤にした。
「にゃあ!?」
その反応で確信した。
(よし、いけそうだな)
俺の言葉を聞いて、何かを想像したらしい彼女の動揺を察しながら追撃を続ける。
「俺、そういうことは得意なんだよね。一之瀬も知ってるだろ? ポイントさえくれれば……サービスだって出来ると思うぜ」
「さ、さささ、サービスなんて……」
「あの時にはやれなかった一之瀬が知らないエッチなことも教えてやれるし」
「にゃにゃ……っ!?」
「今、一之瀬が想像しているようなことだって」
「わ、私、変なこと何て考えてないし! 変なことは言わないで!」
いや、考えてるだろう――と言う突っ込みは俺は飲み込んだ。
性欲がたまりに溜っている状態、そして憎からず思っていて、初めての相手である俺に対して、こんなことを言われて意識しない方が無理というものだろう。
アワアワと顔を赤くして動揺している一之瀬の様子からは、理性と本能がこれでもかとぶつかり合っているのが窺えた。
「そ、そういうことは冗談でも言うのは良くないと思うな!」
「そうか? 良い案だと思ったんだけどなー」
「全然、良い案じゃないからね!」
「でもさ、ポイントを払って俺はそれに対する代価を労働で返すだけ。互いに損をするわけでもないし、互いにハッピーになれる提案だと思ったんだけどなー」
「その労働が……そのエッチなこととか、えっと……そのダメだと思うし」
少しだけ冷静になったのだろう一之瀬はそう反論する。
だから、俺はあえてそのまま押すのでは引いてみる――フリを行った。
「しょうがない、諦めるか」
「そ、そうだよ……それが良いと思う、うん」
ちょっとだけ残念そうな様子の彼女に対し、俺は続けた。
「ポイントのことならちゃんと返してくれるって約束で――「なら、他の子に頼むとするか」……えっ?」
「一之瀬は無理っぽいし、誰に――「待って」……ん?」
一之瀬に興味をなくしたフリをして、その場を去ろうした俺の服の袖を掴む存在が居た。
「どうした一之瀬。俺……このあと、用があるんだけど」
「…………」
一時間後。
俺は彼女の部屋にやってきていた。
二人とも一緒だったのだから、そのまま一緒に行けば良かったのだが「準備のための時間が欲しい」という一之瀬の主張で、時間を与えることになってそれからお邪魔することになった。
「い、いらっしゃい……」
(無茶苦茶緊張してる)
部屋の中に招き入れた一之瀬は一見してわかるほどに緊張していた。
単純に年頃の女の子として男の子を自室に入れたから……だけではない、見れば髪の毛が湿り気を帯びていて、まるで急いでシャワーでも浴びて乾かしたばかりのようだ。
指摘しても良かったが、あえて俺はそれに気付かないふりをしてテーブル越しの向かいではなく、彼女の隣に座った。
隣に座った俺に対し、ビクンっと身体を震わせた。
「さて、じゃあまあ……色々始める前にさ。まずは送金からしよっか? 俺、前払いしか認めてないんだよねー」
結論から言えば、一之瀬は俺の提案を受け入れた。
元からぐらついていたところに、俺には他に頼みに行くという選択肢があることを案に示したのが最後の一押しになったのだろう。
そうして、俺は彼女の家にあがることを許された。
「これは……その……困ってる、九頭くんを助けるためで……」
「そうそう、それでいいから。一之瀬は俺にポイントをくれて、俺はその対価に一之瀬のして欲しいことする。対等でしょ?」
「して欲しい……こと」
「ポイントを渡すんだから当然の権利ってやつさ。そんなに難しく考えなくて良いって。エッチなことに興味があるのは自然なことなんだからさ。全然おかしくない。気楽に考えようぜ」
「全然おかしく……」
善良で常識的な価値観を持っている一之瀬からすれば、不道徳極まりない行為。
だからこそ、自らその行為に手を染めさせることに意味がある。
「さーて、ポイントはそうだな……初回サービスで10,000ポイントでいいや。それで今日はやりたいこと全部やって上げる」
「ぁ、う……」
「だからほら、送金して? 今から「お金を送ってエッチなことをして貰う」っていう事実を噛みしめながらさ。宣言もして貰おうか?」
この時点で話が変わっていることに色々と限界を迎えそうになっている一之瀬は気付いていない。
建前としては金欠の俺が金の無心を頼み、その対価として行為をするという話だったのに一之瀬が行為を受け取るために金を払うという――話の主体がズレていることに。
冷静な状態に気付けていただろう、話のすり替えに一之瀬はまるで気付かず、俺に促されるままに宣言した。
「わ、私……一之瀬帆波はこのポイントで九頭春日くんにエッチなことをして貰い……ます」
ピッという電子音が響き、ポイントの送金が終了したことを示した。
数秒にも満たない機械的な処理、だが送金が終了した事実を受けて一之瀬は何かとんでもないことをしてしまったかのように、荒い息をついた。
「はぁはぁ……わ、私……」
やってしまった、と顔を真っ赤にしながら覆って震えている彼女の姿を楽しみながら、俺は側によって一之瀬の肩を抱いた。
「ひゃっ!? く、九頭くん……その」
「じゃあ、やるとしようか。ポイントも貰ったし、サービスするぜ」
「あ、あああ、あのやっぱりこういうことは……」
ここに来てヘタレそうになっている彼女を無視して顔を寄せて囁いた。
一之瀬にはハマって貰わなければならない。
「ここまで来てそれはないだろ? ……どんなことをして欲しい?」
俺が耳元でそう囁くと彼女の肩がビクンと跳ねた。
俯き、赤らんだ顔を両手で覆う彼女の指先が、小刻みに震えている。
その震えは、恐怖ではなく、かつてない期待と羞恥に脳が焼かれている証拠だ。
「あ、あの……わ、私……自分でも、どうしたらいいか……っ」
「いいんだぜ、一之瀬。ゆっくり落ち着いて」
決して無理矢理や追い詰めたりはしない。
一之瀬を最大限労るように俺は彼女の細い腰を抱き寄せ、ソファに深く座り直させた。
彼女のその少し濡れた髪を優しく指で梳き、壊れ物を扱うような手つきで、紅潮した頬を撫でた。
「良い香りがする。……準備してたんだ?」
「あ、ああっ……いや、その!」
シャワーを浴びて準備していた事実、それを指摘され一之瀬は慌てふためいた。
言うなれば「やる気満々だったんじゃないか」と言われているようなものだからだ。
俺はそんな彼女を宥めるように髪を撫でる。
「期待してくれていた……ことでいいんだよな? 嬉しいぜ」
「ぁ、うっ……ううっ……」
羞恥に悶える一之瀬、そんな彼女の全てを認めるように俺は囁いた。
俺の唇が、彼女の白く細い首筋に羽毛が触れるような柔らかさで触れた。
彼女は「ひゃんっ……」と、鈴の音のような可愛い喘ぎ声を漏らした。
「可愛い声だ。さあ、どんなことをして欲しい? 一之瀬の気持ちを教えてくれ」
「あうあう……」
「……一之瀬、お前がどれだけ頑張り屋で、どれだけクラスのみんなのために尽くしてきたか、ちゃんと知ってる。……でも、今だけは全部忘れていいんだ。ここには俺とお前しかいない。いつもの一之瀬帆波を脱ぎ去っても誰も知らない。だから……わがままを言っていいんだ」
「……わがまま……。……私、九頭くんに……たくさん、……意地悪、されちゃう……?」
「一之瀬がそれを求めるなら……な。何せ、今のこの瞬間の俺は一之瀬に買われているからな」
「か、買われてるなんて……そんな」
「ちょっと言葉が悪いか? けど、実体としては似たようなもんさ。一之瀬は既にポイントを金を俺に支払っているんだ。俺に対価を求めていい。誰からも咎められない。……さあ、まずはどうしてほしい? 一之瀬の口から、聞かせてほしいな」
俺の手が、ブラウスの第一ボタンに掛かる。
一之瀬は顔を真っ赤に染め、瞳に熱い雫を溜めながら、震える唇を開いた。
「……っ、……あ……。九頭、くん……。……私……私、九頭くんに……触れて……ほしい……の。……九頭くんの、あったかい手で……私を、いっぱい……愛して……っ」
「いいぜ、一之瀬。……君が望むなら、指先一つ、髪の毛一本に至るまで、たっぷりと愛でてやる」
一つ、また一つとボタンが解かれ、夕闇の影の中に白銀の肌が零れ落ちていく。
俺はそのたびに「綺麗だ」「愛おしい」と言葉を尽くし、彼女の存在を全肯定していった。
「あ……っ、ん、んぅ……!♡ 九頭、くん……っ、恥ずかしい、けど……♡ 九頭くんに……見られるの……すごく、ドキドキして……っ!!♡」
俺の唇が、彼女の豊かな鎖骨の窪みに、羽毛のような柔らかさで触れた。
「もっと俺を求めていいんだぞ? さあ、何をして欲しい?」
「……っ、あ……。……九頭くん♡ ……お願い、……もっと♡ ……もっと、私のここ♡ 熱く、てぇ……♡ めちゃくちゃに……っ!!♡ 」
解かれたブラウスの下、露わになったスノーホワイトの一之瀬の肢体、本来なら清廉な色気を放っていたであろうその肌は、今や俺への期待と羞恥でピンク色に上気していた。
「ここってどこかな。ここかな? それともここ? ハッキリ言ってくれないとわからないなー」
俺は彼女の豊かな胸の谷間に指を滑らせ、わざとゆっくりとその先端をなぞった。
「ぁ、あぁ……っ!♡ そうじゃなくて……♡ 九頭、くん……のいじわるぅ♡」
「一之瀬みたいな可愛い女の子相手だと、つい意地悪したくなるものさ。……それで? どこが熱いんだ?」
彼女は一瞬、戸惑うように視線を彷徨わせた。
だが、俺がその太ももの内側をねっとりと愛撫し始めると、彼女の喉から「ひぅ……っ!」と熱い吐息が漏れす。
「……そんなの、……恥ずかしくて……♡ 言えない……よ……っ♡」
「おねだりしてくれないと出来ないなぁ。ほら、可愛らしくいってごらん?」
意地悪く手を止めると、彼女は耐えきれないように腰を小さく震わせ、俺の腕に爪を立てた。
「……私のここ……おまんこ♡ あの日みたいに、九頭くんの……おっきいので……♡ また……っ♡ ……気持ちよくっ!!♡」
「……よく言えました」
ようやく引き出した、その言葉に俺は自身のいきり立ったモノを、彼女の秘部の入り口へと宛がった。
「……さあ、入れるよ。一之瀬、お前の望み通りに」
ぬぷぷっ♡ どちゅんっ♡
「――っ!!!♡♡ ぁ、ああ♡ は、ああぁぁあああああああああああっ!!!♡♡」
結合の瞬間、一之瀬は激しく痙攣しながら俺を抱きしめた。
じゅぶっ♡ じゅちゅっ♡ にちゅっ♡ どちゅ♡
ピストンを繰り返すたびに、彼女の理性が甘く溶け落ちていくのが分かる。
あの日と同じように暴力的ではなく、優しく俺の性欲を満たすことより、一之瀬が感じることを優先とした性行為。
あの日と違うのは媚薬という存在がないこと。
謎の薬で狂わされていた、という誤魔化しの効かない性行為に彼女はハマっていった。
「ほら、どうして欲しいんだ? 一之瀬……言ってみろ」
「あっ、あっ♡ ……あの時……薬で、おかしくなってた時……♡ 九頭くんに抱いて貰ったこと……私、すごく忘れられなくて……♡ ……一人で、ベッドにいる時も……♡ 思い出して……♡ もっと乱暴に、私を独占してほしい……って……そんなこと、考えちゃって……っ♡」
消え入りそうな声。
だが、それは紛れもない彼女の深層心理だった。
いい子であること、そしてクラスのリーダーとしての使命感や義務感、それらに縛られてきた彼女にとって、誰かに「強引に奪われること」で責任から解放されたいという願望があったのだろう。
普段は硬く理性の殻で守られ、表に出ることのない本音。
それがこぼれ落ちた。
「……九頭、くん。……お願い、……おねだり、してもいい……?♡」
「ああ、何でも言っていいぜ。今は……一之瀬が望むことならなんでもやってやる」
俺がそう告げると、一之瀬は顔を真っ赤に染め、震える唇で口にした。
「……強引に……して♡ 乱暴に……何も考えなくていいぐらい、めちゃくちゃに……♡ 私のことを奪って……」
「……お望み通りに」
俺の言葉に彼女の表情が恍惚に染まった。
「あああぁぁ……♡♡ 熱い……あったかいのが、奥で……びゅっびゅって♡ あっ、あっ、だめ……イッ、イッ、イクッーー!!♡♡」
数時間後。
一之瀬の自室は様変わりしていた。
主にスッカリと充満した淫らな空気と匂いのせいで。
彼女のおねだり通りに俺は徹底的にもてる技巧を尽くして彼女をもてなした。
気絶などさせず、ギリギリ意識を保てる限界を維持しながら、セックスの良さを教え込んだし、身体を休めている間にはペニスの臭いや味は刷り込んだ。
その結果がこれだ。
「ふー、結構ヤッたなー。10,000ポイント分には十分働いたよな。というかサービスし過ぎたか」
一仕事を終えた達成感と換気のために窓を少し開ける。
冷たい風が入ってきて身体の火照りを冷ますにはちょうどよかった。
「さて、俺は帰るけど……どうする? 追加料金を払うなら、もうちょっと延長してもいいけど」
俺の呟きに一之瀬は答えなかった。
疲れた身体を無理矢理動かし、手を伸ばしたかと思ったら。
電子音が部屋の中で響いた。
「はいはい、毎度あり」