ようこそクズカスのヤリチン至上主義の教室へ 作:ホメロス
お金で人を買うような行為は社会通念上、不道徳な行為とされている。
特に性に関するもの、援助交際とかパパ活とか、ママ活なんてのもあるらしいけど、要するにお金でそう言ったことをする、あるいはさせることは道徳的にも、倫理的にもよろしくない。
私もそんな常識は知っていたし、実際そういうのは何となくいやだった。
何となくというのはそれが私とは関係ない、遠い世界の話だと思っていたから現実感がなかったからそう思っていただけ。
ただ漠然として忌避感と嫌悪感を持っていただけの私だったけど……そんな私が知らないことが一つあった。
「本当にごめんなさい。一人の教師として、一人の大人として本当に恥ずかしい。こんな事件になるなんて――」
担任である星之宮先生の言葉が右から左に通り抜けていく。
今日、私はある理由で呼び出しを受けていた。
その理由というのは私が被害を受けた事件のこと。
ある男子上級生に脅迫を受けて、性的暴行を加えられそうになった事件の顛末についてだ。
幸いなことに事件事態は最悪の結末に至る前に止められて、犯人である男子上級生は学園に引き渡された。
その後、色々あったらしい。
普通なら警察に引き渡して終わりのような気もするけど、この高育は色々と特殊だ手続きなり事故処理なり複雑なのだろう。
すぐには結論が出せないから待って欲しい、と申し訳なさそうにあの時は言われた。
正直なところ、あの男子上級生についてどうでもよくなっていたので、私は対応の方はゆっくりと考えてくださいと返したのだ。
その結果がようやくまとまったので、私に報告という流れになったというわけだ。
話をまとめると男子上級生に関しては、一身上の都合ということで退学という処遇になるらしい。
今回の事件、事件内容が事件内容だったため、事件のことは内々に処理することになった。
性犯罪に関する事件であり、事件のことが明るみになれば被害者である私の立場がどうしたって根も葉もない噂の対象になる。
被害者の保護の観点から、事件のことは明るみにしないという判断だ。
私としても脅迫されて、性的なことをやらされた事実など知られたくないので、そういった処理には同意した。
単に隠蔽をしたいだけではないか、と思わなくもなかったけど。
あくまで被害者である私のためを思って、事件のことは秘密で処理をした――と思うことにしよう。
ともかく、事件のことを表沙汰にしない以上、例の犯人の上級生は表向き罰を与えることは出来ない。
というわけで退学という名の追放が精々だと先生は改めて謝罪した。
先生も女として悔しい結果なのだろう。
私としてもちょっと複雑な思いがあるが……正直なところ、もう事件のことはどうでも良く思っているので「しょうがないか……」くらいの気持ちしかわかない。
そんなことよりも考えるべき事柄が今の私にはあった。
「それでこれが今回の学校側からの賠償……って言うのも変だけど、謝罪を込めたお金になるわ。口止め料という意味合いもあるけど」
500万。
それがポンッと送金されてきたポイントの額だ。
この学園の中では実質500万円と同じ価値のポイント。
「それから……これは九頭くんから。彼にも口止め料としてポイントを渡す予定だったんだけど、口止めの契約は結ぶけどそのポイントは大変そうな一之瀬さんに……だって。噂では結構、チャラいって話だったけど……案外いい男なのかしら」
更に追加で150万ポイント。
計650万ポイントが私の手の中に。
「一之瀬さん的にはどう? ピンチの時に助けに来てくれた王子様じゃない? あれから九頭くんとはよく話しているって話だし、やっぱりドキドキしたり?」
九頭春日。
その名前を聞くだけで心に温かい熱が灯る。
クラスも違う、交流もないただの同学年の少し有名な男子生徒――だった。
あの事件が起きるまでは。
ピンチに助けにきてくれた王子様……確かにそうだ、でもそれだけじゃなくて。
あの日のことを考え、甘い痺れが胎の奥に奔った。
(いけない、考えないようにしないと……)
あの日の出来事が忌まわしき記憶にならなかったのは彼のお陰だが、その代わりに別の意味で迂闊に思い出せない記憶になってしまった。
「どうかしたの一之瀬さん。顔が赤い……あっ、もしかして九頭くんのことを考えていたとか? いいわね、若いって」
「そ、そんなことありません。……もうっ!」
考えていたのは事実だが意識をさせないで欲しい。
私は思い出す、あの最悪の一日になるはずだった日。
それが全て塗り替えられるな体験した時間。
そして、少し前に彼と過ごした時間。
ポイントを自ら渡して、その……なんというかエッチなことを……。
(ふおぉおおおおおっ?! あ、あんなハレンチな……お金を払ってあんな……っ! いや、でもあれはお礼も兼ねていたって言うか、金欠で大変そうだったし!? だから仕方ないっていうか……でも、延長に関しては言い訳が――いやいや、それも……あー! あー!)
「い、一之瀬さん……? 本当に顔が赤いけど大丈夫? 目も泳いでいるし、汗も……風邪とか」
「全然大丈夫です、元気です」
「そ、そう? 体育祭前だから気をつけてね。それから650万プライベートポイント。貴方が負った心の傷をそれで癒やせるとは思わないけど、しっかりと使って欲しいわ。まあ、こんな大金がいきなり手に入っても使い道に困るだろうけど。好きに使っていいんだからね?」
「そ、そうですね……ははっ」
お金で人を買うような行為は不道徳である。
特に性的なことを対価にするなど、道徳的、倫理的にも問題だ。
それはわかる。
十分にわかった上で私はこの大金を手に入れたとき、真っ先に思ったことが――
(――これ、何回分になるんだろう……)
ということだった。
(いや、違うからね? 決して邪な意味ではなくて……そう! 賠償金的な名目のお金だけど、そもそも九頭くんが居なかったらどうなっていたかもわからないわけだし、彼にお礼をするのは当然のことなんじゃないかな!? 具体的に言うと全額! 九頭くんは優しいから自分の分まで私に渡してくれたみたいだけど、そういうのはいけないよね! ちゃんと返すべきだよ!)
(それに私ってクラスの金庫番しているから、場合によってはバレちゃうんだよね大金を手に入れたこと。そうなると口止め契約のこともあるし、説明は難しい。私としても事件のことは知られてくないし、さっさとこのお金はなくなった方が私的にもいい。うん、完璧! とても合理的な考えだよね、何の理論破綻もない! このお金を九頭くんに返す……そう返すだけだから! なにも間違っていないQED!)
もはや、事件のことなどどうでもいい。
私の頭の中にあるのはそんな内容、一色だった。
――――
電子音が、静まり返った私の部屋に小さく、でも酷く残酷に響いた。
端末の画面には、送金完了を告げる通知。
それは、クラスのリーダーとしての私の「矜持」が、一人の男子生徒――九頭春日くんへの「隷属」へと書き換えられた、絶望的で幸福な契約の証だった。
「……九頭、くん。届いた、かな……?」
自分の声とは思えないほど、熱っぽく震えた声が出る。
目の前に座る九頭くんは、いつもの飄々とした、でもどこか全てを見透かしたような瞳で私を見つめていた。
「ああ、確かに受け取ったよ。……一之瀬」
九頭くんの優しい、まるでホストのような甘い声。
それが嘘だなんて、私もどこかで分かっている。
複数の女性に対してアプローチしている遊び人として彼は有名だったから。
私は彼にいいように「利用されている」だけかもしれない。
だとしても――
「……一之瀬。君は今日、このポイント分、俺にたっぷりと可愛がられるわけだが……どんな気分だ」
「っ、……あ……九頭、くん……」
九頭くんの手が、私の頬に触れる。
熱い。
壊れ物を扱うようなその手つきが、私の心を激しく揺さぶる。
私は自ら、その大きな掌に頬を擦り寄せた。
「……じゃあ、一之瀬。まずはゆっくり横になろうか。……今日はお姫様みたいに、大切にして欲しいんだっけ?」
「……あぅ……そのっ」
希望を聞かれたので答えたが、わざわざ言うのはやめて欲しい。
羞恥に顔を手で覆いたくなるが、私は言われるがまま、ベッドの上に仰向けになった。
紺色のプリーツスカートが乱れ、黒いタイトなストッキングに包まれた私の足が、夕闇の影の中で淫らに浮き上がった気がした。
九頭くんは私の膝の間に割り込み、スカートの裾をゆっくりと、焦らすように捲り上げた。
シュル、シュル。
ストッキングのナイロン生地が、私の肌を擦る音。
規律正しい学園生活の象徴である制服が、こういった行為では背徳感で快感を引き立てる「道具」に変わることを最近知った。
九頭くんの手が、ストッキング越しに私の太ももの付け根を、ねっとりと愛撫し始める。
「……あ、っ、んんぅ……っ!!」
生地の圧迫感。
そして、九頭くんの指先から伝わる熱。
肌を直接触れられないもどかしさが、逆に私の神経を尖らせていく。
私はスカートの端をぎゅっと握りしめ、自分の中に広がるドロドロとした熱い衝動に、身を委ねるしかなかった。
「一之瀬、ここ……もうこんなに濡れてる。……そんなに期待していたんだな」
「ひゃっ!? ……ち、ちが……っ、それは……っ」
九頭くんの指が、ストッキングのクロッチの部分を、円を描くように執拗にこすり上げる。
じゅぷ、ぐちゅ……。
生地に染み込んだ私の蜜が、彼の動きに合わせて卑猥な音を立てる。
「じゃあ、なんでこんな風になっているんだろうな? 期待していたんじゃないなら、単に一之瀬がエッチな子ということになるけど」
「い、いじわる……ぅ、っ!」
(……ああ、私、なんて格好をしてるんだろう。……クラスのみんなは信じてくれているのに。そんな私は……ポイントを払って、男の子に……っ!!)
でも、そんな「最低な自分」を自覚すればするほど、胎の奥がキュンと鳴り、痺れるような快感が全身を駆け巡る。
「……九頭、くん。……おねがい……そこ。……もっと……強く……っ!!」
「いいぞ、一之瀬。……ちゃんとおねだりが出来たな」
九頭くんは意地悪で、気まぐれだ。
私がやって欲しいことを言わなければしてくれないし、頼み込んでも気まぐれに焦らしてくる。
私に出来るのはただ頼み込んで、彼がそれを気まぐれに飲む気になるのを祈ることだけ。
九頭くんは優しく微笑みながら、ストッキングの生地を横へと引き絞った。
あらわになった私のあそこ。
空気の冷たさに触れた瞬間、そこは期待に耐えきれず、ひくひくと淫らに脈打ち始めた。
「っ、はぁ、はぁっ……!! ……九頭くん……。私……どうなっちゃうの……っ……♡」
「……もっと、ダメな女の子になっちゃえ。俺はどんな一之瀬でも認めてやるから」
「ああ、九頭くん……っ♡」
九頭くんの低くて甘い声が、私の耳元を震わせる。
私は、シーツを掴む手にさらに力を込めた。
彼の熱い指先が私の最も恥ずかしい場所に触れている。
じゅぷ、ぐちゅ……♡
自分の内側から溢れ出した蜜が、ナイロンの生地を濡らし、彼が指を動かすたびに卑猥な音を立てる。
その音が、静かな部屋の中で私の罪を数え上げているみたいで、胸が苦しくなる。
けど、その苦しさが、どうしようもなく「気持ちいい」なんて。
「あ、っ、……んんぅ……っ!!♡ 九頭、くん……っ、……そこっ、……だめぇっ……!♡」
口では否定しているのに、私の腰は、彼の指を求めて無意識に浮き上がってしまう。
経験の少ない私の身体を、彼は熟練した愛撫で面白いように翻弄してくる。
その度に叶わないって思い知らされる。
「ダメってわりには……ほら、こんなに熱くなって、俺を呼んでる。……一之瀬は身体でも「おねだり上手」だな?」
「ひゃんっ……!?♡ ぁ、あ……っ♡ そ、んな……っ!!♡」
「そんな一之瀬にご褒美だ」
九頭くんはそう言って自らの顔が、ゆっくりと私の股の間へと……私は息を呑み、固唾を呑んでその様子を見つめることしかできない。
そんなこちらの緊張を弄ぶように、ふぅっと九頭くんは私の蕾へと熱い吐息を吹きかけてきた。
「はぁ、ぁっ……!♡ ひ……っ、はぁ、はぁ……っ!!♡」
ただ息を吹きかけられただけ。
それだけで、私の全身に電流が走った。
(……あ、あ。九頭くんの、息…っ♡ ……当たるの……っ、ぁ……そこっ!!♡)
そして、、にゅるっと彼の熱い舌が私の秘部へと入り込んでいく。
じゅぷ、ぬちゅり……っ!!♡
「っ、あっ!♡ ああっ、んっ♡ はぁ、あぁぁあああっ!!♡」
私の背中が、弓なりに跳ね上がった。
視界が白く弾け、思考がぼやける。
熱い。
九頭くんの舌は、驚くほど柔らかくて、それでいて力強かった。
私の最も敏感な一点――クリトリスを正確に捉え、吸い込み、舐める。
生き物のように蠢いて、秘部の中にはも入ってきて、そして――
じゅちゅ、じゅるっ、ちゅぱぁぁぁ……っ!!♡
「あ、ぁ、ぁんっ!!?♡ ひ、ひぃあぁぁっ……♡♡ 九頭くん、……九頭くんの、したっ……!!♡ すご、いの、……っ、……そこっ!!♡ ……そんなに、……っ、……吸われたらぁぁっ!!!♡」
一之瀬帆波としての理性が、音を立てて崩れていく。
かつての私が想像もしていなかった行為をしている、されている。
男の人が私のあそこを舐めるだなんて、そんなこと。
不衛生で、倒錯的で、そんな行為があることさえ。
(……ああ、私。……今、九頭くんに、舐められてる。……私の、汚いところを……九頭くんが、口で……っ。……あ、あああああ……っ!!♡)
恥ずかしい。
死ぬほど恥ずかしい。
それなのに、羞恥心が深まれば深まるほど、身体の芯からは甘い痺れが次々と湧き出してくる。
「……一之瀬帆波の蜜、すごく熱い。そして、甘い……」
九頭くんは顔を離さず、舌を秘所の奥へと滑り込ませながら、籠もった声でそんなことを言った。
自分の愛液の感想なんて、そんなこと言わないで欲しい。
恥ずかしすぎる。
でも、言って欲しい。
そんな矛盾した気持ちが私をかき乱していく。
いつの間にか私は彼の頭を、自分の秘部へと押し付けるように、腰を激しく振り始めていた。
もっと。
もっと強く、もっと深く、私の中をかき混ぜて。
ぬちゅ、じゅぷ、じゅるり、ぐちゅり……っ!!♡
彼の舌が、私の粘膜を這いずり、吸い上げる。
粘度の高い音が、部屋の中に濃厚に響き渡る。
(……もっと。……もっと……ッ!♡ ポイントを……私の全部、九頭くんにあげるから……っ!♡ だから、私を……もっと……っ!!♡)
「……もう限界か。……ほら、指も入れてやる。だから……さっさとイケ、この変態女」
そう言うと九頭くんは、舌での私のクリトリスを愛撫しながら、指を膣内に差し入れた。
「――っ!!!♡ ぁ、あ……っ、……い、イく……っ!!♡ 九頭くん、……九頭くんんんっ!!♡ ……私、……ダメになっちゃうぅぅっ!!♡」
指と舌の挟み撃ち。
未熟な私の身体は、その圧倒的な技巧の前に、なす術もなく絶頂へと突き進まされていく。
「ぁ、あああぁぁあああああっ!!!!!♡♡」
私の視界が、真っ白に弾けた。
自分の意思とは無関係に、身体の奥底から熱い奔流が込み上げてくる。
激しい痙攣と共に、腰が跳ねた。
びしゃぁぁっ、ぐちゅ……っ!!♡♡
シーツを、そして九頭くんの顔を濡らす、私の熱い雫。
絶頂の余韻で指先一つ動かせない私に、九頭くんは顔を上げた。
「……さて、じゃあ本番を始めるとするか」
視界が白濁し、思考が断片的な快感に塗り潰されていく。
自分の内側から熱い飛沫が噴き出した衝撃と、それを九頭くんの顔に浴びせてしまったという、絶望的なまでの羞恥心。
「はぁ、っ、はぁ、っ……あ、あぁ……っ……♡」
呼吸がまともにできない。
酸素の足りない脳が、さらなる快楽を求めていることだけは他人事のようにわかった。
「一之瀬……随分と気持ちよさそうにイッたな。……こんなに潮を吹いて。じゃあ、次はこっちの番だ」
九頭くんはそう囁くと、ベッドの脇に置いてあった四角い小袋を、慣れた手つきで破った。
ピリリ、という乾いた音が、静まり返った部屋の中で、不吉な宣告のように響く。
ゴムの独特な匂いが立ち込め、私の身体は、これから起こる「本当の蹂躙」を予感して、ガチガチと小刻みに震え出した。
「あ……九頭、くん……っ♡ 私……まだ……♡」
絶頂したばかりの身体、少しの休憩を求めるつもりで頼んだが彼はそんな言葉、意に返さなかった。
「一之瀬……お前は俺に売ったんだよな? ポイントを払って、俺にお前の身体を好きにする権利を」
「は……い♡」
「なら、わかるな? お前がどんな状態かなんて関係ない――だろ?」
「その通り……です♡」
そう、売ったのだから仕方ない。
私がポイントをどうしてもと渡し、それを仕方なく彼が受け取った。
対等な取引の関係じゃない。
彼が上で、私が下。
不公平な関係。
その実に……ゾクゾクする。
九頭くんは私の足を強引に、肩まで届くほど大きく押し上げた。
あらわになった、私の恥ずかしい場所。
先ほどの絶頂で真っ赤に充血し、彼を迎え入れるように、ひくひくと淫らに脈打っている。
九頭くんの、いきり立った熱が、私の入り口に宛がわれ――そして。
「ひ、ひあぁっ……!!?♡ ……あつい、の……♡ 九頭くんの……おっきいのが、……当たって……っ!!♡」
「そら、いくぞ」
九頭くんがゆっくりと、腰を下ろした。
じゅぷ♡ ぬちゅ♡ じゅるりぃ……っ!♡
「はっ♡ あっ♡ ふぁ、っ♡ ああぁぁあっ!!!♡」
悲鳴が、喉の奥からせり上がる。
まだ未熟な私の内壁を、九頭くんの圧倒的な質量が、容赦なく、そしてどこまでも優しく押し広げていく感覚。
「っ、はぁ、っ、はぁ……っ!!♡ お、おもい……九頭くんの……おもいの……っ!!♡ ……私の、なかが……み、満たされて……っ♡ ……こ、壊されちゃ……っ!!♡」
「大丈夫、大丈夫……一之瀬の身体は、俺を受け入れるために、こんなに柔らかく、熱くなってる。……ほら、奥まで全部、入った」
どくん、と。
一番奥の、一番熱いところに、彼のものが突き当たった。
自分の中を埋め尽くす感覚。
ちょっと息苦しいほどみっちりと。
だけど、だからこそというべきなんだろうか。
九頭くんにまるで支配されたような、所有物になったかのような、圧倒的な全能感と被虐の悦びに支配される。
(……ああ、私。今……九頭くんのモノに。……ポイントを払って、心も体も、全部明け渡して……っ!!)
隷属という名の多幸感。
なんて気持ちいいんだろう
じゅぷ♡ ぬちゅっ♡ ずちゅっ♡ じゅぶっ♡
九頭くんが腰を動かし始めると、結合部からは、私の蜜と彼が混ざり合う、濃厚で不道徳な音が響く。
彼が突き上げるたびに、私の脳は揺さぶられ、視界の端で火花が散る。
「あ、ぁ、ぁんっ!!?♡ ひぃ、あぁぁぁぁぁっ……♡♡ 九頭くん、九頭くんんんっ!!♡ あっ、んっ……すごい、の……っ!♡ ふあ、あっ♡ んあっ♡ はぁ♡ 私の、なか……っ、かき混ぜられて……ぁぁっ!!!♡」
「あーあー、気持ちよさそうにきゅうきゅうと締め付けて……そんなに気持ちいいのか? ん、一之瀬。ポイントを渡してこうしてセックスをして貰えるのはさ」
「う、ん……っ♡ ……きもち……んあっ♡ 私……九頭くんにせっくす……して貰えて……あっ、ああっ♡ きもちいい……れすっ♡ ふぁっ♡ あああっ♡」
羞恥心なんて、もうどこにもなかった。
自分が「クラスのリーダー」であることも、「優等生」であることも、今はただ、九頭くんに翻弄されている今の私にとってはスパイスでしかない。
ぱんぱんっ♡ ずちゅっ♡ じゅぷ♡ ぬちゅっ♡ ずちゅっ♡
九頭くんの動きが加速する。
私の身体は、もはや彼の律動に合わせるだけの「道具」へと成り下がっていた。
でも、それが心地いい。
誰かにすべてを委ね、支配されることが、これほどまでに心を安らかにしてくれるなんて。
「あ、ぁっ、ぁぁぁぁぁぁっ!!!♡ ……九頭、くん……っ!!♡ ……もっと、……もっと強くっ!!♡ ……私を……壊してっ♡ 」
私は九頭くんの首に必死に腕を回し、離れまいと縋り付いた。
彼の熱い汗が私の肌に滴り、私たちの匂いが混ざり合う。
仰向けのまま九頭くんを受け入れていた私の視界は、快感の過負荷ですでにチカチカと火花が散っていた。
でも、九頭くんはまだ、私を「終わり」にはしてくれないらしい。
「一之瀬……そろそろ、フィニッシュと行こうか。……お前が俺のモノだってことを、身体に分からせてやる」
「あ……ひっ♡ 九頭、くん……っ♡」
九頭くんは優しく微笑みながら、繋がったままの私をゆっくりと、うつ伏せの状態へとひっくり返した。
シーツに顔を押し付けられ、背後から九頭くんが私の背中に押し潰すように密着し――そして、再び、私の奥深くまで一気に突き立てられた。
「ひ、ひぃあ……ぁぁっ!!♡ これ……ダメッ!♡ ……ちが……ちがうの……っ!!♡ さっきよりも……奥、まで……っ♡ 届いて……っ!!♡」
後で聞くことになる単語だけど、「寝バック」という体勢らしい。
男の子に押し潰されて、女の子は動くこともままならない――圧倒的な支配の体勢。
背後から貫かれる感覚、表情が見えないからこそ、内側を抉られる感覚だけが研ぎ澄まされる。
九頭くんが腰を打ち付けるたびに、私の顔はシーツに埋まり、くぐもった、でも理性をかなぐり捨てた喘ぎが部屋に響き渡る。
「あ、ぁ、ぁんっ!!♡ ……九頭くん……九頭くんっ!♡ お゛っ♡ お゛お゛……っ!♡」
押し潰されるような突き込みに、息も絶え絶えで私は変な……恥ずかしい声を出すのもやっとだった。
その羞恥心すらも彼のモノが最奥を小突く度に甘美な火花となって消えていく。
ごりごりと力強く、彼の大きなモノが私の中を貫く感覚。
こんなに力強く抉られたら、私の膣内は彼の形できっと成形されて戻らなくなっちゃうかもしれない――なんて考えが頭に過って、興奮した。
どのみち、彼以外のモノを受け入れる気なんてないから良いか。
(……ああ、私……何も出来ない。身体を動かすことも、声を上げることさえも満足にこの体勢じゃ……ああ、全部……全部、九頭くんに明け渡しているみたいで……)
じゅぷ♡ じゅるぅぅ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡♡
九頭くんの動きが、さらに一段と激しさを増す。
背中越しに伝わる彼の心拍と、お腹の底を直接叩かれるような衝撃。
私は、自分が一之瀬帆波であることを忘れ、ただ彼の愛撫を貪るだけの、熱い肉塊へと成り下がっていく。
「ほら、一之瀬……もっとおねだりして。……お前の全部、俺に差し出すって……そしたら、気まぐれにお前に与えてやるからさ」
「っ、はぁ、っ、はぁ……っ♡ ……誓う、……誓うよぉっ!!♡ ……私……九頭くんに……全部、もっと……だから……っ!!♡ ……だから、……もっと……もっと……っ!!♡ お゛お゛っ!♡」
九頭くんが深く腰を押し込んできた。
逃げ場のない密着。
内壁を削り取るような、残酷なまでのピストン。
じゅぷ♡ ぐちゅり♡ どちゅっ♡ どずっ♡ どちゅるっ♡ ずちゅっ♡
結合部から溢れ出した蜜が、シーツに大きな染みを作っていく。
私の脳内では、もう「言葉」が形を成さない。
ただ、熱い。
ただ、苦しくて、……最高に、幸せ。
「あ、っ……っ!!?♡ ……九頭くん……くる、きちゃう……っ!!♡ ……うあ゛ぉ、ッ!♡♡」
「……っ! そら……受け取れ、一之瀬」
どびゅるるっ!♡ どびゅるるっ!♡ どびゅっ!♡♡
「ひ、ひぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!♡♡」
九頭くんが私の奥底を、最後の一突きで強引に抉り抜いた。
その瞬間。
私の最深部が、今までにないほど激しく、狂ったように脈打ち――
どくん♡ どくん♡ どくんっ♡
私のなかに、九頭くんの、熱くて濃い奔流が、一気に解き放たれた。
ゴム越しでもはっきりと分かる、圧倒的な熱量と、膨張する感覚。
私の内壁は、そんな彼の精液を一滴残らず吸い取ろうとするかのように、何度も、何度も、激しく彼を締め上げ続けた。
「あ、っ、ぁぁ……っ、ぁ、ぁぁ……っ……♡」
視界が真っ白に塗り潰される。
絶頂の波が、何度も、何度も私の身体を突き抜けていく。
私は九頭くんの重みに押し潰されたまま、ただ、自分のなかに溜まっていく彼の精液の重みを、脳裏に刻み込んでいった。
長い、長い余韻。
九頭くんが私のなかからゆっくりと離れていくと、そこには言いようのない喪失感だけが残った。
「……お疲れ様、一之瀬。……最高だったぜ」
九頭くんは、そう言ってうつ伏せで力なく横たわる私の髪を、優しく撫でてくれた。
私は震える手で、彼の手をぎゅっと掴んだ。
「……帆波って呼んで?」
「いいぜ、帆波。二人の時だけの秘密だぞ?」
「うん、春日……くん」
疲れ切った身体を休ませながら、私は至福の時間を堪能した。
頭の片隅であと何度、こんなことがやれるだろうと冷静に計算している自分がいた。
(このペースで行くと……650万……)
まさかクラスのお金に手を出すわけにも行かない。
一応、Aクラスである以上、学年では最高の毎月の支給があるとはいえ、生活費を切り詰めたとしても――
そんなこと悩みつつも、微睡みに身を任せた少し後のこと。
「へー、キミが1年の一之瀬か」
とある男子学生が私に接触してきた。
生徒会に所属する上級生。
彼は私を生徒会に誘ってきた。
前までの私なら生徒会に興味はあったかもしれないが、その時の私にとっては――
「どうだろう。……キミの過去について知っていると言ったら、頷いてくれるか」
私は思った。
(この人……どれぐらい持ってるだろう?)