ようこそクズカスのヤリチン至上主義の教室へ 作:ホメロス
神室真澄にとって、別に酒が欲しかったわけではなかった。
盗むという行為、それ自体にも別段意味もなかった。
それでもあの日──私はそれを実行した。
自分でもなぜやったのか、それをうまく説明することはできないだろう。
エリート校に入学することができ、一般的には順風満帆な高校生活をスタートしたというのに。
10万円分のお金に等しいお小遣いも貰えてあんなことをする理由はない。
自身でも言語化できない、衝動的な行動。
その衝動の根元は何なのか。
私はなぜ、いつも苛立っているのか。
その理由に答えを出す間もなく、あの男と出会った。
万引きの証拠を人質に身体を明け渡せ、そう提案されたときはバカじゃないかと私は内心で嘲るように笑った。
従う理由はない。
万引きのことを学校に言うなり好きにすればいい。
そう言ってやることもできた。
なのに私はなぜかそれをせず、男の命じられるままにスカートをたくし上げて触らせた。
年頃の女の子でそういったことにちょっとした興味があったのは事実だが、従った主な理由はポケットに入っていた携帯端末にあった。
隙を見て録音アプリを起動させた携帯端末の存在に男は気づいていない……そう思った。
私を脅して触った事実を証拠として掴めば形勢は逆転。
万引き娘とその事実を脅迫の材料にして身体を触った男、学校に話を持ち込んで困るのはどちらか。
そんな風に内心で嘲笑って、証拠を掴むためとちょっとだけ好奇心を満たすため。
私は九頭春日に身体を明け渡し──
『──ぁっ、んっ、んんぅっ!!』
『おー、イッた、イッた。一度イケばあとは楽だな。さて、何回イカせるかな……まあ、できるところまでやってみるか』
その判断はすぐに後悔する羽目になった。
(なんなのコイツ! あんなにあっさりと……! あんなの私は知らない!)
性に関しては人並みの興味はあった。
だけど、自慰行為は数える程度しかしたことはない。
家の中にいるのが苦手だったから。
だから、やれる気がそもそもなかった。
それなりに気持ちよかったし、まあそんなもんかとそう思っていた。
全然違った。
あの男から与えられた快楽はそんなものじゃなかった。
『ふぅ、ここまでにしておくか……。じゃあ、今日はここまでで良いや。その録音アプリは、ちゃんと後で中身を確認しておくといいよ』
最後にそんなことを言われたのだけは覚えている。
一体、何度イカされたのかは覚えていなかったけど、私はあいつを脅すための武器にするため隠し持っていた録音アプリの中身を確認することで──それを知った。
声だけの私は本当に自分なのか……そう疑問に思うほどに甘い声で喘いでいた。
それからというものの、あの男はことあるごとに約束を盾に私の身体を触るようになった。
場所も時間もお構いなしに。
ヤバいってのはわかっていた。
だって、あの男は上手すぎる。
身体がどんどんと開発されていく……いや、違うか。
女として磨かれていくような感覚。
怖くはない、とても気持ちよくて、のめり込んでいきそうで……実際にのめり込んでいったのだが。
まるでとても気持ちの良い底なし沼に落ちていくような感覚だった。
このままじゃ不味いって思っても私は結局、あの男に従って身体を明け渡していた。
どんどんと鋭敏になっていく身体。
いつの間にかあの男に会えるって思うだけで湿り気を帯びるようになったときは、さすがに驚いたものだ。
自身の性器はあの男のものになってしまった。
そんな感覚がした。
バカな考えだと思っているが本当にそんな感じがした。
あの男に開発されて身体は感じやすくなった、手で何度もイカされて弱い部分もその身に思い知らされた。
だというのに自慰行為が上手くいかなくなった。
昔やったときとは違い、何倍も感じた。
それは間違いないはずなのに――
(違う違う違う、こんなのじゃない。もっと気持ちよくて、あいつの指はごつごつしてて太くて……っ!)
なんとかイクことはできたが、それは私の知っている気持ちよさではなかった。
私の身体は私ではなく、それ以上にその身体を知っている存在を知ってしまっていた。
そして、そんなことをあの男はあっさりと見抜いてきた。
自慰行為をしたかどうか、その回数までわかるとかなんとか。
(最初はなにをバカなことを言っているんだと思ったけど……あそこまで正確に見抜かれるなんて)
『明日の休日は俺の部屋に来い。朝から開発してやる』
あの男の部屋に呼ばれた。
いつも通りに好き勝手に私の身体を玩具のように開発するのかと思ったが……。
(水着を着せて膝の上に座らされてAV観賞なんて……ヤバい、なんか状況を考えるだけで頭がおかしくなりそう……っ!)
AVなんてものは存在自体は知ってはいても見たことなんて当然あるわけがない。
裸の男と女が絡み合ってセックスをしている映像、音声、どれもが未知のものだった。
そして、その内容自体も。
気がつけば私はあの男のペニス──いや、チンポを慰めることになっていた。
正直、どんな話の流れでそうなったのかは覚えていない。
あの男の──九頭春日のチンポを見て、そんなことは吹き飛んでしまった。
チンポなんて保健の教科書でしか見たことはないけど感覚的にわかった。
あれは別格だ。
あんなものを誰も彼もぶら下げているわけがない。
触ると肉体の一部とは思えないほどに硬くて、太くて、燃えたぎるように熱い。
気づけば言われるがままに手を動かし、指を動かして私はそれを慰めた。
こんなにガチガチに勃起している。
その理由に自身という存在が関係しているということになぜか胸の高鳴りさえ覚えた。
その意味はわからない。
わからない、振りをする。
それを自覚したら終わりだと思った。
だけど、そんな思いもあっさりと……チンポから放たれた精液によって全て流されてしまった。
熱く、ドロドロしていて、そして鼻を襲う独特な……だけど、どこか爽やかなもっと匂いたいと思ってしまうそんな匂い。
頭がクラクラした。
世界が歪んで見えた。
身体の奥が燃えたぎるように──発情していた。
それを自覚する。
『ああっ、ダメだ。もう我慢ができない。俺はお前を堕とすぞ』
『はぁっ、あっ……んっ、ぅ……ふぇっ?』
九頭春日は悪魔のような男だ。
あるいは鬼だ。
クズカスだ。
そんなことを言って九頭は何をやったのか。
徹底的に私の身体を調教したのだ。
まるで最後の仕込みでもするかのように徹底的に。
頭の中まで茹だって、なにを考えているのか自分でもわからなかった私はただ流されるままに従って──
『胸はこれぐらいで良いか。乳首の開発も終了。あとはそうだな……。ついでに匂いも覚えさせるか。ほら、よく鼻で息を吸って』
(あっつ、顔の上……チンポのって……匂い……これ、精液の……おっ……)
『今日の開発はこれくらいだな。あとの時間は明日へのお楽しみだ』
(なんでこんな……もっと……もう少しなのにっ!)
『ははは、イキたそうな顔をしているな? だけどダメだ。ちょっとした焦らしだ。今の俺はどれくらいで私が絶頂するのかがわかる。……わかるか? つまりは自由自在にそれを外すこともできるってことだ』
本当に最悪だった。
なにせ二時間だ。
私の身体を弄くり回して、好き勝手に開発して……そして最後の二時間は今度はイカないように注意を払って。
何度もイキそうになったのにその全てはあと少しのところで外された。
九頭の言うとおりに。
『さて、今日はこれで終わりだ。自分の部屋に帰っていい』
『そして、また明日。俺の部屋に来い。選択権は与えてやる。来なかったらあの映像も消して、これからは他の女でも捕まえる』
『ただ、来たら同意と見なす。……なんの同意かって? わかってるだろ?』
そういって九頭は私を解き放った。
『ああ、来るなら一つ条件をつけておく。"一度もイクな"。俺の部屋に来たとき、オナニーでもして一度でもイってたら、その時も話は終わりだ。……じゃあな』
ふざけた話だ。
ふざけた……話なのに。
(イキたいイキたいイキたいイキたいイキたいイキたいイキたいイキたいイキたい──)
昨日をどうやって過ごしたのかよく覚えていない。
九頭の言葉を聞いて、ただ必死に爆発する一歩手前のような身体の淫熱に耐える夜を明かしたのだと……思う。
きっと触れば気持ちよくイケる。
だけど、きっとそれは──九頭が与えてくれるもの以下でしかない。
そんな確信があった。
「あっ、はあっ……はっ、ああっ……」
早朝。
他の学生が目覚めるよりも早く、私は九頭の部屋へと向かった。
九頭の部屋に行く姿を見られたくなかった──というのは言い訳だ。
待ちきれなかっただけ。
きっとそこに行ってしまえば終わってしまう。
そんな確信があるというのに。
それでも足は止まらず……いや、むしろそう考えるほどに甘い疼きが全身に広がって──
「……来たな? 部屋に入ってきた以上、容赦をするつもりはないからな。まずはそうだな実績開放も兼ねてキスをしろ。キスの経験もないのは知ってるからな」
そう言って九頭は私の前でおもむろに自身のチンポを取りだした。
最低、クズ、最悪。
九頭の言うとおり、私にはキスの経験などない。
その確信があってなおそのファーストキスを彼のチンポに捧げろと言っているのだ。
反吐が出る。
そんなものに従うのは――
(そんなの私じゃない。私の知ってる神室真澄……じゃない、はずなのに……っ)
気がつけば膝をついていた。
仁王立ちをしている九頭の前で跪いてそのチンポを見上げる。
屈辱的なはずだ。
そう感じるのが正しいはずなのに……。
「はっ、はっ……ハっ……ぁっ……」
「ははは、辛抱ができないって顔だな。見ろ、神室。昨日はあの後、オナ禁していたんだぜ? お前を今日、どうやって犯そうかそんなことを考えて一夜を明かしたらこの様さ」
お前を犯すことだけを考えていた──そんな最低のことを言われたのに、何故こんなに動悸が荒くなるのか。
「──やれ」
「んっ」
神室真澄はこれまで守り抜いてきた大事なファーストキスをチンポへと捧げるという最低極まりない行為を行った。
だというのに。
「……おっ、実績開放が来たな。別にだからどうって話じゃないが、それでもやっぱり気分が良いもんだ。よくやったな、俺のチンポにキスをするためにこれまで守ってきて」
「ちゅっ、んっ……」
「ははは、いい感じだ。けど、口の使い方はあとで仕込んでやる。その前に……もうたまらないだろ? 最高の初めてにしてやる」
偉そうにくしゃくしゃと頭を撫でられたときに感じたのはたしかな幸福だった。
「あっ、はっ……は、はや……くっ……」
「そう焦るなって。こういうのは前戯から……ってそんな必要はねーか。あーあ、びしゃびしゃにして――さすがにやり過ぎたかな」
「九頭……くずぅ……っ、がまん……我慢したから、あんっ……わたひ……」
「ああ、はいはい。わかったわかった。まったく普段の澄ました顔が見る影もないな。ほら、いくぞ。俺も正直、辛抱ができないからな」
前戯はなかった。
必要がなかったからだ。
九頭のチンポにキスを捧げたあと、部屋の奥へと私は連れ込まれベッドの上に放り投げられた。
そんな扱いに文句を言うこともなく、私はただ疼きを解消して欲しくて普段では考えられない甘い声を上げ、九頭もその声に応えるように服をろくに脱ぐ間もなく、押し倒したままチンポを押し込んだ。
どちゅんっ。
「──んっ、ふ……ぅ!!」
痛みはなかった。
いや、あったかもしれないが圧倒的な気持ちよさが全てを押し流した。
私は脳を灼かれるような刺激に晒され、口をパクパクとさせてなんとか意識を留めるのに必死だった。
「神室真澄の処女喪失……っと。それに──よし、来た来た。開発率を99%で止めて正解だった。へへっ、外から完全に開発してもよかったけどやっぱトドメはチンポじゃないとな。ほら、これでポルチオの開発も100%だ」
ずぶぶっ、じゅぶっ。
ぐりぐりと押し込まれた九頭のチンポが子宮を小突いた瞬間、スパークするような感覚が脳を駆け巡った。
いつものあの九頭に身体を奪われる感覚。
それが子宮全体に起こったのだと私は何故かわかった。
「あ……ぇ、っ……ふっ、ぁッ……?」
「……ダメか? 少し意識が飛んでるな。まあ、俺も思わず出そうになったからちょっと間を置きたかったからいいけどな。さすがにいくら我慢してたからって入れただけで出すのはヤリチンの沽券に関わるというか」
「あぇ……あっ、は……うぁ……」
「それでいい、呼吸を整えろ神室。なにせ、ここからだからな? ポルチオの開発が済んだからこれで数的には問題なくなった。これでお前の中の性的嗜好が俺にはわかるようになる」
「せいへ……? なん……へ、それより……う、うごいへ……」
「まあ、待てって。この場合の性的嗜好ってのは本当に根源的なものだ。本人でさえよくわかっていない無意識の欲求、それを俺に暴露されてしまうってわけだ。そうなったらヤバいぞ? 俺はそれを参考にして身も心もドロドロに蕩けさせることができる。なんせ、本人が望んでいることがわかるんだからな。誰だって気持ちいいことは拒否できない」
九頭がなにを言っているのか私にはわからなかったが、彼は事実のみを言っているとは確信できた。
「それで神室の性的嗜好は……ああ、なるほどな」
「な、なに……を?」
「──真澄」
名を呼ばれた瞬間、私は察した。
これはダメなやつだと。
「はっ、ぇ……?」
「俺のものになれ」
「な、ん……言って、ぇ……」
「俺はお前を一生大事にする。使ってやる、認めてやる、必要としてやる」
九頭の言葉が頭へ染みこんでいく。
私の脳内には誰も帰ってこない、冷え冷えとして自身の家の中の光景が蘇った。
「お前の性的嗜好は「承認願望」だ。ただ認めてもらい、ただ側に居て欲しい、必要として欲しい。それがお前の欲求だ。俺はそれを与えてやれる」
「あっ、あっ、だめっ……。それ、だめぇ……あぅっ」
囁かれた言葉に私の中で歯車がカチッとかみ合った。
それが自身が欲していたものなのだと──自覚した。
「どうして欲しい? 今日から真澄は俺のものだ。上手におねだりができたら願いを叶えてやってもいい。よーく、昨日のことを思い出しながら考えるんだ」
じゅぶっ、にちゅっ、ずぶっ。
戯れるように腰を軽く、だが決して神室をイカせない動きをしながら九頭は語りかけた。
彼の巧みさを持ってすればまた寸止め地獄が待っているだろうことは簡単に想像がつく。
だからこそ、ぼやける頭を必死で動かした。
九頭の言う昨日の出来事──一緒に見ていたAVの内容を思い出し、その女優が発していたセリフを自分なりの意思を込めて言葉に変える。
「わ、わたしの……ますみのおまんこ使ってください。九頭のチンポでごしごしして、いっぱいしゃせーして……」
「それで?」
「いっぱい……満足するまで、エッチして……ますみをあなたのものにして。大事にして……ください」
「よく言えました。じゃあ、あとは頭バカになって楽しもうなー?」
セックス開始から二時間。
「あぁ……! 熱い……あったかいのが、奥に……あぁんっ! びゅっびゅっ……って、出てる……! イッ、イクぅうううっ!」
処女を散らしたばかりの子宮を蹂躙するように精液が流れ込んでくる。
開発されきった身体、巧みな性技、そして心の従属がなによりも得がたい快感となって私を襲う。
「よしよし、中イキもできるようになったな。偉いぞ、真澄」
「ぁっ、あぁ……ひぃ、ぁ……か、かずがぁ……♡」
中出しの快感に酔う私の頭が九頭の大きな手によって優しく撫でられる。
それだけで幸せが広がっていく。
今までイライラしていたのが嘘みたいに心は晴れやかになり、そしてその分を補うように白濁とした快楽の色が私の心を塗りつぶしていく。
上り詰めさせられた絶頂によって普段のクールな表情の片鱗など何処にもない蕩けた表情を晒しているが、そんな顔を晒しても九頭は「エロくて最高」だと耳に囁いた。
「ぁ、うぁ……♡♡」
ただ、それだけでブルリっと軽い絶頂に身体を震わせた。
そんな私を愛おしそうに笑いながら、九頭は再び腰を動かし始めた。
セックス開始から四時間後。
「そうだ、気持ちいいぞ? 舌をもっと使って……そうだ、それでいい」
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅるっ……んむっ、あっ……こう? 私……できてる? 上手くできてる? ちゅっ、ぱっあんっ♡♡」
「ああ、上手だ。フェラの才能もありそうだな。よし、でるぞ。今度は上手く飲み込めよ」
「らひて、せーえき♡ らひて……今度はちゃんと……じゅるっ♡♡」
セックス開始から6時間後。
騎乗位セックス。
「真澄のペースでいいぞ、この体位なら調整できるだろ? さすがにキツそうだから」
「んんっ♡ は、ぁ……大丈夫だって、このくらい……っ!♡♡ んぅっ、はっ、ああっ、ほら……できてる?♡ えへ、わたし気持ちよく……できてるっ?♡♡」
「やれやれ、そう可愛らしいことをいうな。気持ちいいに決まってる。これが終わったら少し休んで飯にするぞ。それからノンストップだ」
「うん、うん。チンポ締めるから、気持ちよくなって……あっ、イク♡♡ いくぅ♡ ごめんなさ、先に……あ、あああああぁぁぁーっ♡♡♡」
セックス開始から10時間後。
対面座位セックス。
ずちゅっ♡ じゅぶっぶじゅっ♡ ぢゅぶっぢゅぶっ♡♡♡
「あっ、あっ! イク、イクっ! またイク! 私また春日のおチンポで、子宮ぐりぐりされてイクうっ! せーし、せーしちょうだい! おまんこ、おまんこで受け止め、あっあああぁぁああぁーーっっ!!」
びゅるるるるるる!
「んぁ、あああっ!!♡ あっ、あああああっ!!♡♡♡♡」
この日、これまでの神室真澄は死んだ。
そして、新たな神室真澄が生まれた。