※この作品はR-18です。

ワカメの呪いw   作:キューブケーキ

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ワカメの呪いw

 昼休みの校舎裏。

 風通しの悪いコンクリートの隙間で、凛は倒れている2年C組の間桐(まとう)慎二(しんじ)を見つけた。

 弓道部の副主将で、校内女子の人気を二分する優男だが、いまいち分からない。

 

「……間桐くん?」

 

 彼は額には薄く汗を浮かべていた。顔色が悪く目を閉じて苦しげな呼吸を繰り返している。

 そして目を疑った。

 ズボンの前が大きく隆起している。布の上からでも、それは異常なほど膨れ上がっていた。

 

「な……っ、なにこれ……!」

 

 思わず目を背けかけたが、慎二がうめくように声を漏らした。

 

「遠坂……たすけて……っ……やばい、マジで……っ……抜かないと……死ぬ……」

 

 意味がわからなかった。けれど彼の呼吸は早く、顔には確かに痛みの色が浮かんでいた。

 冗談ではないのだと、凛の本能が察知した。

 

「なに、これ……ほんとに……?」

 

 恐る恐る手を伸ばす。布の上からそっと触れると、熱を持ったそれがびくりと跳ねた。

 

「っ……!」

 

 触れた指先から彼の苦しみが伝わってくるようだった。

 凛は膝をつき顔を赤らめながらも、慎二のファスナーに指をかけた。

 怖かった。だけど、助けなきゃいけない気がした。

 ファスナーを下ろすと、そこから飛び出したものは、張りつめ、痛々しいほどに熱を帯びた大きな根っこだった。

 

「うそ……こんな……」

 

 慎二はうめくように呻き、頭を壁に預けていた。

 凛は意を決して右手を添えた。

 そして震える唇を近づけ、そっと咥える。

 

「……んっ……」

 

 初めての感触。ぬるりとした先端が舌に触れ、すぐに熱い液体が滲む。

 喉の奥が震え吐息が漏れそうになるが、必死に抑える。

 彼の腰が小さく跳ねた。反射的に奥まで押し込まれ、凛は涙を浮かべながら、さらに口内を深く使って彼を咥え込んだ。

 

「遠坂……っ、やば……っ、出る……っ!」

 

 次の瞬間、口内に熱いものが迸る。

 苦味の混ざった奔流が、喉奥に押し寄せてくる。

 

「っ……ぅん……!」

 

 全部、受け止めた。 吐き出さず、こぼさず、必死に飲み下した。

 それが彼の命を救うことだと信じて。

 けれど慎二の熱は衰えなかった。

 抜いたばかりのものがすぐに硬さを取り戻し凛の頬を押し上げる。

 

「ま、まだ……出し切れてない……遠坂、頼む……!」

 

 もう一度、彼女は唇を開いた。

 先程よりも深く、舌の動きを添えて彼を咥え込む。

 二度目。三度目。

 慎二の熱は何度も爆ぜ、凛の喉の奥へと叩きつけられる。

 凛の意識は白く染まり、ただ反射的にそれを飲み続けた。

 その間、慎二の手が凛の脚の付け根に触れる。

 制服のスカートをまくり上げ、ミッフィー柄のショーツに添えられたソフィのナプキンを、指先でそっと押しのける。

 

「っ……そこは……っ……!」

 

 ナプキンを横にずらされ、濡れた秘裂が指に触れた。

 すでに湿っていた。

 愛液と経血が混ざった柔らかい感触が、慎二の指に絡みつく。

 

「遠坂……濡れてる。こんなに……」

 

 凛は否定できなかった。

 口いっぱいに熱を受け止めながら、同時に脚の奥が震え続けていた。

 慎二の指が花弁を左右に割るように開き、ぬるりと中へと差し入れられる。

 

「やっ……あ、あっ……!」

 

 一本、二本と、ゆっくりと入ってくる。

 奥を探るように指が曲がり、指先が膣壁を擦るたびに凛の腰が震える。

 初めての異物感。

 だけど、もうすでに身体の奥はそれを受け入れてしまっていた。

 快楽と羞恥がないまぜになり、彼女はただ彼の前に膝をついたまま、繰り返し繰り返し受け入れていた。

 

 

 

 それが終わったのは、昼休みの終わりのチャイムが鳴る少し前だった。

 制服の着崩れを直し、ナプキンをトイレで取り替え、頬を赤らめながら凛が教室へ戻ろうとしたその時。

 慎二が、ぽつりと礼を言った。

 

「いやー、助かった。マジで死ぬかと思った」

「……は? それ、どういう意味よ」

 

 凛の声に慎二はこともなげに言った。

 

「俺、呪われてんだよ。射精しないと死ぬやつ。祖父ちゃんの遺した呪具のせいで、性処理怠ると内圧で精路破裂する仕組みってやつ」

「……ふざけてるの?」

「いやマジ。今日、お前に助けられなかったら、たぶん爆発してた」

 

 呆然とする凛に慎二はさらりと続けた。

 

「……あ、ちなみに桜にもやってもらってるけどな」

「……は?」

 

 凛の眉がぴくりと動く。

 

「毎日してもらってるよ。朝とか夜とか。桜、意外と上手くてさ」

 

 瞬間、凛の顔から血の気が引いた。

 

「なっ……」

 

 言葉にならず、唇が震える。

 

「……最低……っ!!」

 

 怒声とともに、凛の脚が振り上がる。

 

「ぎっ……!」

 

 慎二の脛に思いきり蹴りが入る。彼が呻いて崩れ落ちるのも見ずに、凛は背を向けて立ち去った。

 その背中に、昼休み終了のチャイムが鳴り響く。

 言葉が頭に入ってこない。

 いま初めて聞かされた。

 その呪いとやらのために、さっきの行為があったというのなら──。

 

「ふざけんなっ!!」

 

 凛は廊下で叫んだ。

 涙が滲むのは怒りのせいか、虚しさのせいか。

 だが一番の理由は、ワカメの熱が、まだ自分の中に残っている気がして、それが消えてくれなかったことだった。

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