※この作品はR-18です。

ワカメの呪いw   作:キューブケーキ

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Day-? ルートB

 桜は慎二の部屋を訪れていた。

 兄はベッドの上でうずくまっていた。

 ズボンの下から、はっきりと存在を主張する大きな根っこ。

 桜は、ゆっくりとベルトに手をかける。

 慎二の腰が小さく震えた。

 下着を下ろした瞬間、空気が熱を孕んだ。

 張り詰めた暴力的なまでの硬さ。

 血管が怒張し、先端からは滲む樹液がじわりと滴っている。

 桜は掌を添えた。

 熱い。まるで心臓がそこにあるみたいだった。

 吐き出した自分の吐息を合図に、桜は手を動かした。

 痙攣する脈動。

 

「桜、桜っ……もう、ダメだ……っ!」

 

 次の瞬間、桜の手の中に、熱い奔流が放たれた。

 早く済ませてくれるのは救いか。掌に溢れる粘りと白い証明。

 桜は目を伏せたまま、静かに兄の命が、自分の手で繋がれたことを感じていた。

 

「……これで、死なずに済みますね。兄さん……」

 

 桜は理解した。これから毎日、この命を繋ぎ続ける日々が始まるのだと。それが、妹としての仕事になると。

 

 

 

 

 慎二の呪いは、朝に出したばかりだというのに、昼過ぎにはもう苦悶に囚われていた。

 その日は昼休みに入って間もなくだった。桜の背中に、ひたひたと這い寄る気配。

 振り向けば、顔色の悪い兄がドア際に立っていた。

 額にはうっすらと汗が滲み、声にならない震えを唇に浮かべていた。

 保健室へ連れて行くと、彼は何も言わずベッドに倒れ込み、

 呻くように、桜の名前を呼んだ。

 

「……桜、頼む……もう、限界なんだ」

 

 その言葉を桜は拒めなかった。

 兄の命が自分の掌にある。

 たったそれだけのことが、背徳を正当化する理由になってしまう。

 保健室のカーテンを引ききり、ドアの鍵をかけた。

 ベッド脇に膝をつき、静かに兄のベルトへ指をかける。

 この流れはもう、桜の中で介護と呼べるくらいには習慣になりつつあった。

 布の奥から取り出した大きな根っこは、すでに膨張しきっていた。

 呼吸に合わせて震える先端。

 熱を持ちすぎて、まるで何かの生き物のようだった。

 もう手では足りない。

 慎二の呪いは、そんな次元に入っている。

 ベッドの端に身を乗り出す。

 慎二の熱に顔を近づけると、すぐに鼻腔を甘い匂いが満たした。

 くちゅ、と唇を這わせた瞬間。兄の腰がびくりと跳ねた。

 先端を咥え込み、舌をゆっくりと這わせていく。

 根元から舐め上げ、亀の頭のような所を包むように転がし、吸いつくように口腔内を動かす。

 喉の奥に大きな根っこが入っていく。

 慎二は呻きながら、桜の髪を握りしめた。

 桜は誰にも見せたことのない顔をしている。

 口内にすぐに膨らむ感触。

 桜は強く吸い込み、喉の奥を震わせて迎える準備をする。

 

「うぅ……桜っ、出る……っ!」

 

 口いっぱいに、熱い精が弾けた。

 濃く、重く、苦くて甘いそれを、桜は吐き出すことなく受け止めた。

 慎二が震えながら、桜の頭を抑えた。

 私は唇を離し少しだけ苦笑を浮かべた。

 

「……兄さん、元気になった?」

「……サンキュー、桜」

 

 軽口を叩き去っていく慎二。

 後悔はなかった。桜は、兄の命の容れ物として、生きていくと決めたから。

 

 

 

 

 

 

 チャイムが鳴る。

 休み時間。

 

「桜」

 

 その声を聞くだけで胸の奥に火が灯る。

 炎じゃない。けれど、確かにあたたかい。

 

「……姉さん?」

 

 目を上げると、戸口に立つ赤いトップスに黒いリボン。遠坂稟がいた。

 凛々しくて、気高くて、でもときどき優しい人。

 

「休み時間、ちゃんと立って歩いてる? 昼前だと眠くなるわよ」

 

 その言葉は咎めでも叱責でもなかった。

 ただ、心配してるだけ。それが、分かってしまうから、桜は少しだけ背筋を伸ばした。

 

「ごめんなさい。考え事をしてたわけじゃ、ないんですけど……つい、ぼんやりしてしまって」

「別に謝らなくていいの。わたしが勝手に心配してるだけ」

 

 稟はそう言って、教室に上がることはせず、廊下に寄りかかったまま話しかけてきた。

 その距離感が心地よい。近すぎず、遠すぎずけれど必要なときには届く場所。

 

「でも、たまには外の空気も吸いなさい。日が出てるだけで気持ちが違うわよ」

 

 それだけを言い残して、稟は手をひらひらと振って去っていった。

 さよならとも、またねとも言わずに。

 けれどその背中は、教室の窓から差し込む光のようにまっすぐで、桜は、しばらくその余韻に目を細めていた。

 桜は小さく笑った。

 余韻を消すようにワカメが現れた。

 桜は立ち上がり、リラックマのポーチを抱えて歩き出す。

 兄に離れてついて行くのは廊下の先の女子トイレ。

 一番奥を軽くノックして、そっと扉を開ける。

 慎二がいた。

 目を伏せたまま、桜は内鍵をかけ囁く。

 

「……兄さん、もう……苦しいの?」

「ああ。ヤバい。……早くしろ」

 

 桜はいつもの様に膝をついた。

 ズボンのジッパーを下ろすと、すでに怒張しきった大きな根っこが、熱を帯びて立ち上がる。

 喉の奥が鳴った。

 もう、慣れてしまった。

 兄の匂い、形、脈動。それに舌が自然に反応してしまう。

 

「じゃあ、舐めるね……兄さん」

 

 その一言と同時に、舌先で先端を弾いた。

 ぴくん、と跳ねる肉茎。

 すぐに口腔を開き、亀頭を包むように咥える。

 ぬるり、ぬちゅっ……湿った音が、誰もいない個室に響いた。

 桜は顎を深く動かしながら、鼻で慎二の匂いを吸い込む。口内に充満する味と熱。

 慎二は両手で頭を支え、喉奥まで押し込んでいく。

 桜が涙を滲ましても、手を止めない。

 喉が締まり、慎二の腰がびくびくと震え出すのが分かる。

 

「もう、出る……出すぞ、桜……っ!」

 

 いつもの決まり文句。桜は目を閉じ、喉を開いた。

 次の瞬間、口内に迸る奔流。

 熱く、どろりと濃い精が舌を満たし、咽せそうになりながらも飲み下す。

 喉が鳴る。それでもまだ終わらない。

 兄は、桜の喉に向かって吐き出し続けた。

 ようやく終わったとき、桜は口を離し、肩で息をしていた。

 

「サンキュー、ありがとうナス」

 

 そう言って慎二はスキップしながら出ていく。

 それがどんな場所であっても。桜は兄の命の器だ。

 トイレットペーパーで唇を拭きながら、桜はそっと微笑んだ。

 この甘い依存に、きっと私も囚われていくのだと、もう分かっていた。

 教室の席に戻った桜の後ろで、誰かがふざけ合っている。

 笑い声。無邪気な声。

 その喧騒の中で、彼女の耳にはまだ、慎二の息遣いがこびりついていた。

 

「お前は俺のモンだろ? 声出せよ」

 

 膝を揃えた。脚を閉じた。

 誰から見ても、いつも通りの間桐桜。だけど、その奥がまだ疼いていた。

 それは痛みではなく記憶の熱だった。

 

 

 

 

 冬木市、駅前の地下街の雑踏。人混みの中を歩く桜の腕に、兄の体温が伝わっていた。

 だけど、その歩調が次第に重くなっていくのを私は感じていた。

 

「兄さん……?」

 

 小さな声で呼びかけると、兄は無言で額の汗を拭った。

 すでに視線は虚ろで、足元がふらついている。

 来た。こんな街中で、またそれが。

 

「ここに入れ!」

 

 慎二は桜の手を引いて、近くの階段を下った。

 そこは地下駐車場。その一角には人影もなかった。

 ズボンの前が膨らんでいる。

 呼吸は荒く、喉が詰まりかけていた。

 

「桜、もう……無理だ……出さねえと……っ」

「待って、今、するから……」

 

 桜は膝をつき乱れる息を整えながら、慎二の前にしゃがんだ。

 下着を引き下ろすと、既に張り詰めた肉が跳ね上がった。

 誰かが来るかもしれない。音が響く。

 迷っている時間はない。

 

「駄目だ……桜、立て……」

 

 その言葉に、桜の目が見開かれる。

 

「まさか、入れるの……? こんなところで……?」

 

 慎二の手が、桜のスカートをたくし上げ、下着をずらした。

 桜は大きな根っこを手で導きながら、自分の脚を開いた。

 壁に手をつく。

 慎二の腰が、震えながら押し当てられてくる。

 熱く硬い脈打つ大きな根っこが、桜の中へ。

 

「……んっ、くぅ……!」

 

 挿入された瞬間、声が漏れそうになるのを必死で噛み殺した。

 慎二が桜の腰を掴み、奥へ深く求める。

 コンクリートの壁に手をつきながら、

 桜は兄の生きる音を身体で受け止めていた。

 

「く……っ、桜、中、熱……っ、すげぇ……ッ」

 

 びくんと跳ねた肉が奥で暴れた。

 その瞬間、桜の内側に熱い奔流が叩きつけられた。

 立ったまま抱き合い、交わった兄妹。生かすための背徳。

 慎二は何も言わず、そのまま静かに身なりを整え無言でその場を離れた。

 だけど残された桜の脚の間を、兄の残滓がとろりと垂れてくる感覚だけは、最後まで身体の奥に刻まれていた。

 

 

 

 

 門がそこにあった。

 鋳鉄の格子。錆びかけた蝶番。

 花の咲かない庭。影を吐く家。

 もう何度も見た景色なのに、今日は知らない場所のように感じた。

 異邦。けれど確かに帰るべき場所。

 足が止まる。

 風が吹く。

 制服の裾が揺れる。

 そのひとつひとつが音もなく心を削いでいく。

 ──帰りたくない、と思った。

 そう思ってしまった自分が、何よりも恐ろしかった。

 だって、自分にはここしかないから。

 ここで生きて、ここで沈んで、ここで壊れていくと決めたから。

 昨日の痛みは、もう記憶の底に沈んでいた。

 だけど、沈んだものは消えたりしない。

 むしろ濁流のように、心の奥で音を立て続けていた。

 

「……ただいま」

 

 誰も聞いていない、独り芝居。

 台詞を吐くことでしか生き延びられない。

 それでも扉は開く。開いてしまう。

 自分の意思とは関係なく。

 桜は門を押した。

 小さく軋んだ音が、まるで「おかえり」とでも言っているようで嫌だった。

 優しさに似せた地獄が、一番たちが悪い。 

 買い物袋を抱えて帰宅した桜は、玄関の扉を開けた瞬間に気配を感じた。

 

「あ……兄さん……?」

 

 声をかけたその時、腕が伸びてきて肩を抱かれた。

 首筋に熱い吐息がかかり、耳元で囁かれる。

 

「早く帰って来いよグズが。待ってたんだ。そろそろ、限界なんだよ」

 

 玄関の土間でまだ靴も脱いでいないのに、慎二の大きな根っこがぼろんとこんにちはしていて、桜の背中に押しつけられる。

 硬くなったものが、制服の腰布越しに押し当てられていた。

 

「ここ……外に……音、響いちゃいます……」

 

 桜は囁くような声で制止しようとするが、兄の手が腰を押さえつけ、もう片方がスカートの中に滑り込む。

 しまむらで買ったばかりのショーツをずらされた。

 濡れた感触が指先に伝わると、慎二が笑う。

 

「……やっぱり、桜はすぐ準備できてるな」

 

 そのまま玄関ホールの床に押し倒される。

 扉は閉められていたが、声を出せば近所に響く。けれど──桜は逆らわなかった。

 慎二は無言で、すでに硬くなったものを彼女の唇に押し当てた。

 口を開き舌を差し出す。指を使わず、喉の奥まで届かせるように慎重に咥える。

 わずかに動くだけで、口内に熱がぶつかってくる。

 慎二の手が桜の頭を抑え込む。 奥までねじ込まれ、涙が滲んでも、桜は拒まない。

 

「……ん、んっ……ふ、んぅ……」

 

 熱い奔流が喉奥へ迸ったとき、膝が震えた。それでも彼女は呑み込んだ。零さず全部を受け止めた。

 けれど、それでも慎二には足りなかった。

 そして次は洗面台だった。処理を終えたあと、口をすすごうとした桜の頭を、慎二が後ろから掴んだ。

 慎二が小さく呻きながら呟く。

 

「中……じゃないと、駄目だ……桜……っ」

 

 そのまま腰を引き寄せ、顔を鏡に向けさせたまま、背後から押し当ててくる。

 

「……兄さん、まだ……っ」

 

 舌を這わせ唇を吸い、胸を撫でながら慎二は桜を屈ませて挿れた。

 鏡の中で見える自分の顔が赤く染まり、口元には先ほどの名残が滲んでいた。

 腰を突かれるかれるたびに、洗面台がカタカタと揺れた。

 桜は声を抑える代わりに、鏡の中の自分を見つめ続けた。

 

「……私、兄さんの犬みたい……っ」

 

 呟いたその言葉に、兄が満足そうに吐息を漏らし、さらに深くまで突き上げた。

 夜、最後の処理はトイレで行われた。

 桜が夜用ナプキンを替えに立ったところで、兄が後を追ってくる。

 閉めかけたドアを押し返され、便座の上に押し座らされる。

 脚を開かされ既に濡れた部分に指を這わせながら、慎二が言った。

 

「桜がいれば助かる」

 

 桜は頷くしかなかった。自分の中が熱で疼いていた。

 兄のものがまた挿し込まれ、今度は座ったまま、ゆっくりと深く突き上げられる。

 押し込まれた瞬間、膣の中が押し広げられ、経血と愛液が混ざったぬるりとした感触が伝わる。

 

「っ……ん、く、ふあ……っ」

 

 膣の奥を叩くたびに、水音が室内に響いた。

 何度も何度も、肉の感触を確かめるように──家の中の、どこでだって。

 そして何度目か分からない射精。粘る熱が子宮の入口を打ちつけ、流れ込むのを感じながら、桜は便座に背中を預け、涙を流した。

 

「……兄さんが、望むなら……私は……」

 

 犬にでもなる。

 桜はその羞恥に、自らの奥が蠢くのを感じていた。怖い。でも、快感だった。

 まるで罰を受けるようで、なのにそれがうれしくて仕方なかった。

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