今日が最終日だ。
昼過ぎに迎えが来ると聞かされたので、それまで部屋に篭っていようかと思ったが、そうはいかなかった。
『やちよ。温泉に行くから降りてきて』
呼びに来たのは秋穂さんだった。昨日のあの姿を見てから顔を合わせていない。
だけどここで断って鳥羽の機嫌を損ねたら今までの6日間が無駄になってしまう。
「今、行きます」
『待ってるわね』
一階に降りると鳥羽はいつものバスローブ、秋穂さんたちは下着姿になっていた。
『今日が最終日だ、最後まで楽しもうじゃないか』
「…早く済ませて」
皆に見られながら服を脱ぐ。
『ほう、今日の下着は青か。お気に入りと言っていたが、私の為に着けてくれたのかな?』
「偶々です」
『まあ良い。それでは行こうじゃないか』
後を追うように歩くが、秋穂さんは鳥羽たちに混じって話をしているので疎外感を感じた。
「この温泉に入るのも今日で最後だ。楽しんでいってくれ」
鳥羽たちが裸になるなか、秋穂さんも全く躊躇を見せずに下着を脱いでいく。
『どうしたの、やちよ。入らないの?』
「…いえ、入ります」
昨日の秋穂さんの痴態を見てからというもの、どう話せばいいのか分からなくなってしまった。
仕方なく下着を脱いで一緒に入浴をする。
『ああ、七海くん』
「何でしょう?」
『一昨日の午前は1人で色々な事をしたと言っていたね。どの辺りでしたんだ?』
「あそこの岩場です」
『そうかそうか。同じようにして見せてくれるかな?』
「…はい」
この6日間で経験した事に比べれば、自慰行為を見せる事ぐらい大したことないように思えてくる。
その時と同じ岩場に座って乳首とクリトリスを弄ると、すぐに濡れた音がする。
4人の視線が私の性器に注がれている。
『やちよったら、気持ちよさそうな目をしちゃって…』
『彼女は露出が好きみたいだからな。見られている事に興奮を覚えるんだろう』
好きに言われているが否定する事が出来ない。外から触るだけでは物足りなくなり、性器とお尻の中に愛液を纏わせた指を沈める。
『肛門性交もお気に召したようだ。木原くんのおかげかな』
『舐めてあげた時は出会った頃のように甘えてきて可愛かったですね』
自分を辱める言葉に被虐心を刺激され、絶頂へと向かっていく。
『ねえ、鳥羽さん。私もしたくなってきちゃった』
『それならば一つ余興を交えようか』
『えーっ、何ですか?』
『七海くんと舐め合いをして、先に相手をイかせた方に挿れるとしようか。負けた方はお預けだ』
『やりますわ。私が負けるはずありませんもの』
「何を…勝手に決めてるんですか…。私は、貴方としたい訳じゃない…」
『そうか。だが、負けたところで私に抱かれずに済むのだ。悪くない勝負だと思うがね』
結局、何を言っても抗えないのだ。それに、この男に抱かれずに済むのなら、それに越した事はない。
『阿見さん、早くして…』
『何よ、乗り気じゃない』
私に跨って性器を押し付けてくる。
『すぐにイかせてあげるわ』
クリトリスを執拗に舐めながら、膣内に指を差し込んでくる。
『Gスポットは…ここかしら?ここだけザラザラしてるわね』
そこを触られた瞬間、脳裏が白くなった。
『ちょっと、やちよさん。気持ちいいのは分かるけど、舐めるの止めないでよ』
「ご、ごめんなさい」
慌てて舌を這わすが、強烈な快楽に集中出来ない。
『2人はどちらが勝つと思うかね?』
『私は阿見さんが勝つと思います』
『私もです。やちよは責める経験が少ないかと…』
そこまで言われるのは悔しいが、経験の差はどうにも出来ない。
肛門への愛撫も追加されて、すぐに絶頂を迎えさせられてしまった。
『私の勝ちねっ!』
阿見さんが私から降りて嬉しそうにしている。
『いいだろう、一番乗りは阿見くんだ』
岩に座って肉棒を見せつける鳥羽に跨った阿見さんは腰を振って、気持ち良さそうにしている。
『私は鷹野さんと勝負をすれば良いのでしょうか』
乱れる阿見さんの姿を見て秋穂さんも昂ったのか、そんな事を聞いている。
『いや、七海くんと勝負してくれ』
「…どうして、私なの?」
『2人が交じり合っている姿も見ておきたいのでね』
『ごめんね、やちよ。我慢出来なくなっちゃった』
「ちょっ、少し休んでからに…」
自らの欲求を満たす為だけの優しさのない愛撫をされる。だけど、物のように扱われるのも悪くないと思い始めてしまう。
一方的に責められるだけで、もはや勝負として成立していないと思ったが、快楽に蕩けた脳ではそんな事どうでもいいと思えてくる。再び絶頂させられ、それが収まった時には脱力により失禁してしまった。
『あら、やちよったらお漏らししちゃったのね』
「…ごめんなさい」
『良いのよ。私が綺麗にしてあげる』
19歳にもなって漏らすなどという痴態を晒したことがショックで、汚れた陰部を舌で清めようとする秋穂さんを拒む事が出来なかった。
私の尿を舐めとった秋穂さんは今、鳥羽に跨りながら唇を重ねている。
(キスもセックスも好きな人とだけしなさいって言ったのは秋穂さんなのに…)
『お休みのところ申し訳ありませんが、次は私がお相手いたします』
「も、もう…無理」
『私も我慢出来なくなってしまいました。すぐにイかせて差し上げますので身を委ねてください』
もはや勝負という体裁すら無くなり、私をイかせたら鳥羽と交わる事が出来る事という前提になっている。
『さて、そろそろ迎えが来る時間だ。そろそろ引き上げることにしよう』
あれから私は何度絶頂を迎えたのかも分からないが、挿入だけは免れる事が出来た。秋穂さんたちは膣口と肛門から精液が流れ出ている事も構わず、鳥羽の男根を舌で清めている。
一人で起き上がる事すらままならない私は3人に温泉で身体を清められ、お湯に浸かる事でやっと体力が回復してきたところだった。
『最後は七海くんにも精液を注ぎたいところだったが、その様子では難しいだろう。残念だが今日でこの関係も終わりだ』
(…やっと解放されるのね)
恥辱と快楽に塗れた7日間を耐え切ったことに私は安堵のため息を吐いた。